子どもの友達トラブル 叱っても減らない理由と優先させたい心の土台のつくり方

学校での友達トラブルに、叱ってもなかなかなくならない…そんなお悩みありませんか?実はその背景には、発達特性が関係していることがあります。本記事では、叱り続けることで起きる子どもの心の変化と、叱る前にできる関わり方をお伝えします。
 
 

1.何度言ってもなくならない友達トラブルと叱り続ける毎日

 
 
小2になったころから、わが家の長男のことで学校から電話がかかってくるようになりました。
 
 
「また友達とトラブルがありました」
 
 
今日は何をしたのかと、毎日学校からの着信に怯えていました。
 
 
友達に怒って手を出してしまった。
物を投げて壊してしまった。
 
 
どうしてうちの子だけ。
どうしてまた。
 
 
私はそのたびに長男を叱り、何度も話し合いをしました。
 
 
 
 
「どうしてそんなことをしたの?」
「次はやらないって約束できる?」
何度伝えてもトラブルはなくなりませんでした。
 
 
叱っているのに変わらない。
約束したのにまた起きる。
 
 
私は息子を、「止めなければ」「正さなければ」と必死でした。
 
 
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2.どうして起きるの?友達トラブルの裏に隠れていた発達特性

 
 
当時の私は「どうやって止めさせるか」ばかりを考えていましたが、発達科学コミュニケーションを学んだことで、そもそも見るべきところがズレていたことに気が付きました。
 
 
長男には、
・気持ちが一気に強くなる
・気持ちの切り替えが難しい
・思ったことが先に行動に出てしまう
といった発達の特性といわれるものがありました。
 
 
 
 
こうした特性があると、友達とのやりとりの中で衝突が起きやすくなります。
 
 
たとえば、カッとなったとき。
頭で「やめたほうがいい」と分かっていても、体が先に動いてしまうことがあります。
 
 
これを衝動性といいます。
 
 
衝動性と感情のコントロールは密接に関係しているので、衝動性が高いと怒りや不安などの感情を抑えられず即座に行動してしまう傾向があります。
 
 
感情のコントロールの難しさは、気持ちの弱さではなく感情が動いたときにブレーキをかけにくいという特性からくるものでした。
 
 
つまり、友達トラブルは「わざとやった」のではなく、衝動性と感情コントロールの未熟さの結果として起きていたのです。
 
 
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3.叱り続けた先で起きていた子どもの心の変化

 
 
私は、友達トラブルを止めるために叱り続けていました。
 
 
ところが、長男の様子は良くなるどころか日に日に悪化していきました。
 
 
弟に強い言葉をぶつけるようになり、自分の爪をむしるようになったのです。
 
 
そしてある日、長男が言いました。
 
 
「自分なんていなくなればいい」
 
 
その言葉を聞いた瞬間、私は血の気が引きました。まさかわが子にそんな言葉を言わせてしまうなんて、母親失格かも…そう思いました。
 
 
実は、長男は叱られ続けたことで二次障害を起こし、自信を失った状態だったのです。
 
 
 
 
二次障害とは、発達特性そのものではなく、否定され続けて心が傷付いたことで本来の力が発揮できずに良くない状態を引き起こすことです。
 
 
現れる様子は子どもによって異なりますが、自己否定が強くなったり、怒りっぽくなる、あるいは無気力になって動けなくなることもあります。
 
 
長男はそのしんどい状態に苦しんでいたのに家でも叱り続けたことで、さらに自信を奪ってしまっていました。
 
 

4.安心を先に届ける関わりの順番

 
 
このままではいけない。母である私がなんとかしなくては。そう思い、私は子育てや発達について学び、関わり方を変えることにしました。
 
 
はじめに意識したのは、叱る前に、まず立ち止まることです。
 
 
感情が強くなっているとき、子どもは話を理解することができません。いきなり正論をぶつけるのではなく、まずは気持ちを受け止めるようにしました。
 
 
「嫌だったね」
「悔しかったね」
 
 
ると少しずつ、長男の表情がやわらかくなっていきました。
 
 
 
 
次に、その場で分からせようとすることを止めました。大事にしたのは順番です。
 
 
① まず気持ちを受け止める
② 落ち着くのを待つ
③ そのあとで振り返る
 
 
この順番に変えることで、子どもは少しずつ自分の行動を考えられるようになります。
 
 
わが家でも、関わりを変えてから友達トラブルは減っていきました。
 
 
そしてある日、長男はこう言いました。
 
 
「自分は気持ちの切り替えが苦手なんだ」
 
 
それは、自分を責める言葉ではなく、自分を理解する言葉でした。
 
 
気持ちを受け止めてもらえる経験は、心の土台となる安心を育み自信に繋がっていきま自信が育つと、衝動的な行動は落ち着いていきます。
 
 
友達トラブルは、悪い子の証拠ではありません。
 
 
発達特性と感情コントロールの未熟さが重なると、誰にでも起こり得ます。
 
 
それを叱り続けると、二次障害という別の苦しみを生むことがあります。
 
 
だからこそ大切なのは、行動を止めるより先に、心の土台となる安心を育んでいくことです。
 
 
その視点が、子どもの成長を支える力になります。
 
 
 
 

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執筆者:ひのまちこ
(Nicotto project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 
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