もう5歳なのに毎日10回以上癇癪を起こして泣き叫ぶ。どんな声かけも届かず、いつまでも泣き続けるADHDグレーキッズに困っていませんか?子どもが気持ちを整えて癇癪を落ち着けられるようになる関わり方をご紹介します。
1.泣く・叫ぶ・座り込む…5歳の息子の癇癪に振り回されていた親子時間
注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの息子は、5歳の頃毎日10回以上癇癪を起こしていました。
大人から見ると些細に感じることでも、本人にとっては受け入れることが難しく、酷いときは10分以上泣き叫ぶことも…。
泣く、叫ぶ、床に座り込む…。
どんな声かけも届かず、そのたびに対応に追われる毎日。
・ 思っていた順番でできなかった。
・遊びを途中で終わらせなければならなかった。
・思い通りにならなかった。
一つ落ち着いたと思っても、またすぐに次の癇癪が始まり、一日中振り回されているような感覚でした。

家だけでなく保育園でも、 癇癪を起こすと気持ちを切り替えられず、 周りの子が活動を始めても、一人だけ動けないということが続きました。
先生から「落ち着くまでに時間がかかります」 と聞くたびに、ぎゅっと胸が締めつけられる思い。
「どうして5歳になってもこんなに泣き叫ぶんだろう」
「このまま小学生になって大丈夫なのかな」
そう感じながらも、どう関わればいいのか分からず、気づけば「そんなことで泣かないの!」と声を強めてしまうこともありました。
それでも状況は変わらず、次第に私は「また始まった…」 と身構えてしまい、 親子で過ごす時間が苦しくなっていきました。
2.わがままじゃない!ADHDグレーキッズの癇癪が長引く理由
5歳になっても癇癪で泣き叫ぶ様子を見ると、「わがままなのでは?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
けれども、これは性格やしつけの問題ではなく、感情をコントロールする力がまだ発達途中であることが関係しています。
ADHDグレーキッズは、 脳の「前頭葉」という場所の発達がゆっくりな傾向があります。
前頭葉は、
・気持ちを落ち着かせる
・衝動を抑える
といった”感情のブレーキ”の役割があります。
このブレーキの働きがまだ十分に育っていないと、怒りや悲しみといった強い感情が沸き起こっても、自分で止めることが難しいのです。

そのため、
・抑えきれずに癇癪を起こす
・気持ちの切り替えに時間がかかる
といった状態が起こりやすくなります。
癇癪の最中に「もう終わり」 「いい加減にしなさい」と叱られると、 気持ちはさらに混乱してしまいます。
これはママの育て方が悪いわけではなく、脳の発達特性によるもの。
だからこそ、関わり方を変えるだけで子どもはぐんと変わっていくんです。
3.気持ちが乱れても泣き叫ぶ癇癪が落ち着く関わり方
ADHDグレーキッズの癇癪を落ち着かせるためにやりたい関わり方は、「癇癪が落ち着くまでは見守り、落ち着いたあとに子どもの気持ちを言葉にすること」です。
癇癪の最中は、 感情が大きく揺れていて、話を聞いたり考えたりできる状態ではありません。
その状態で声をかけ続けても、かえって気持ちが乱れてしまうことがあります。
だからこそ、無理に止めようとせず子どもの気持ちが落ち着くまで距離をとって見守ることが大切です。
そして泣き止んだタイミングで、
・悲しかったんだね
・まだ遊びたかったんだよね
と子どもの気持ちを言葉にしていきます。
すると、「落ち着いたらママが話を聞いてくれた」という成功体験が積み重なり、少しずつ気持ちを整える力が育っていきます。
実際に我が家では、癇癪が始まったら、家事をしているふりをしてそっと別の部屋に移動します。
様子を見守り泣き止んだかな?と思ったら、さり気なく部屋に戻って「落ち着けたんだね」など声をかけます。
ポイントはさり気なさ。
「うん。」と返事が返って来たら「もう少し遊びたかったんだよね」など子どもの気持ちを想像して言葉にしてから、子どもの話を聞く。
この関わり方に変えてから息子は、気持ちが乱れる場面になったとしても、少しずつ癇癪を起こさずにいられることが増えていきました。
1か月ほどで、10分以上泣き叫ぶような癇癪はほとんど見られなくなり、「〇〇が嫌だった」と言葉で気持ちを伝えられる場面も増えていきました。

そして私自身も“癇癪が怖くなくなった”と感じるようになりました。
癇癪をなくすことを目指すのではなく、落ち着いたあとに気持ちを整理する経験を積み重ねていくこと。
そうすることで、気持ちが乱れても自分でスッと気持ちを落ち着けられる力が身に付いていきますよ。
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