行事が多くなるシーズン、ADHDグレーゾーンキッズは集団行動ができないことで周りから問題児に見られがち…。そんなときは、ADHDキッズが楽しんでできるアイディア企画を立ててもらうことで集団行動が苦手な子でも行事も楽しめるようになるかもしれません。
1.運動会・遠足・修学旅行に必須の集団行動ができないADHDキッズ
運動会や修学旅行など、行事の多いシーズンになってきましたね!
行事ごとと言えば、必ずついてくるのは「集団」での行動。集団で指示を聞き、集団で動く。私たちが「集団」に入ったときから何度もやってきていることだと思います。
集団の中で話を聞く、集団の中で周りに合わせる、集団の中で自分の役割を果たす、といったことは、これからの人生で必ず必要になってくる力でもあるので、大人は子どもにやらせようとします。
それは親はもちろん、集団にいる先生も同じですね。
ところが注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもたちはこの集団行動ができなかったり、苦手なことが多いです。
できないと、大人からは「いうことを聞かない問題児」「困った子」という目で見られやすいですよね…。
実際私たちの仲間でも、野外行事当日の朝、些細なことで怒ってしまったADHDグレーゾーンの子が、普段の行動から「外出先で指示が聞けなかったり、集団行動できないのは困る」という判断をされて参加できず学校で1人で待っていたという驚きのエピソードがあったりします。

さらに、先生方の事情としては最近の物価高から人出不足で子どもたちのサポートが手薄になっているということもあるのだとか…。
そうなってくると、集団で話を聞けなかったり同じ行動ができないADHDキッズがいると、どうしても手が回らず強く注意するしかない、ということもあるのかもしれません。
2.ADHDキッズは困った子じゃない!才能豊かな原石
こんな風に、ADHDキッズが集団行動ができないことが多いのは、脳のはたらきの苦手が関係しています。
例えば、衝動性からパッと動いてしまう子。
この場合、話は聞いていて今はこう行動するべき、とわかっていても意思とは反して気付いたら動いちゃってた…ということが多いです。
あるいは不注意傾向がある子。
この傾向があると、話を聞くこと自体に苦手があります。
話をされていることに気付かない、どの話を聞けばいいのかわからないなどがあるので、話していた内容は脳に届いていない状態です。
そうなれば行動には繋がりません。

じゃあADHDキッズは集団行動には向かないから、諦めて参加させなければいいのか?というと、決してそういうことではありません。
ADHDキッズには豊かな発想力や柔軟なアイデア力があります。
ある研究では、ADHDの子どもは創造性テストで高いスコアを出すことが多いと報告されているそうです!
実際に世界的に有名な発明家や起業家、アーティストの中にもADHDを公表している人も多いですよね。
つまり、ADHDキッズは新しい発想で未来を切り開いていける可能性に満ちた子どもたちということなんです。
そんな才能の原石の子どもたちが、集団行動ができないからといって自信を失ってしまうのはとっても勿体ないですよね。
3.本当の才能を伸ばそう!集団行動が苦手な子にやらせたいアイディア企画
そんな風に、才能あふれるADHDキッズには、企画をしてもらうのがおすすめです!
ADHDキッズはアイディアが豊富だったり、突拍子もないことを思いついたりするので「企画を立ててほしいんだけど、なにかいいアイディアある?」などと促してあげると楽しみながら取り組めると思います。
全国を見渡すと、フリースクールの中には子どもたち自身が行き先を決め、準備や運営を担う「自主企画の修学旅行」に取り組んでいるところもあるそうです。
そこまでは難しくても、「この場所でなにか楽しいことできないかな」とか、「移動のバスの中ではなにしたらいいと思う?」など部分的な企画でもOK!
注意点としては、ADHDキッズは先を見通すのが苦手なことが多いので、そこをほかの子にまとめてもらう、あるいは大人がフォローに入ってあげると良いと思います。
グループなどで企画を考えてもらえば、自然と子どもたちの交流にもなりますし、なにより企画をしたのが自分だ!となれば意識が向きやすくなることも期待できます。
意識が向けば、普段は聞き逃してしまうことや、パッとやってしまうことにも自分でコントロールしようと思うこともできます。
「自分で意識してやろうとする」があるかないかで、脳のはたらきはまったく変わって来ます。

また、ADHDキッズは好きなことや興味のあることであれば、そこに全力で頑張れるパワーを持っていることが多いので、みんなを引っ張るリーダーシップを取れる子も多いんです!
企画が学校での取り組みでは難しいようであれば、お家でやってみて学校に伝えるなど、やり方を工夫するのも良いと思います。
ぜひ、「集団行動できない問題児」「やっかいな子」という視点ではなく、みんなを楽しませるアイディアマンとして見てみてくださいね!
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執筆者:しまざきあいか
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