不登校の小学生は家での過ごし方がゲーム中心になり、運動不足が気になりますよね。その背景には、ADHDや発達凸凹の特性による「動き出しにくさ」があります。この記事では焦らず動きやすさを整える関わり方と、外に出る選択肢の工夫をお伝えします。
1.不登校の子に「運動させなきゃ」と焦っていた私の気づき
不登校になると、小学生の家での過ごし方がゲーム中心になり「このままで大丈夫?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
特に新学年を前にすると、「運動させた方がいいのでは」と焦る気持ちが強まることもありますよね。
ただ、不登校中の運動は「毎日やること」が正解とは限りません。
この記事では、ゲーム中心でも焦らず、動きやすさを整える考え方と外に出る選択肢の工夫についてお伝えします。
我が家の注意欠如・多動症(ADHD)の息子が不登校になってから、
「この生活で大丈夫なんだろうか」
「運動、足りていないよね…」
そんな不安が、頭の中から離れなくなりました。

家にいる時間が増え、ゲームをしている時間も長くなる。
外で体を動かす機会は、どうしても減ります。
「少し外に出てみようか」
「体を動かした方がいいかな」
そう声をかけてみても、なかなか動けない日が続きました。
外出や運動そのものが難しい時期もあり、「やらせ方が分からない」という感覚の方が強かったと思います。
それでも私は、
「どのくらい動ければ安心なのか?」
「何回できれば大丈夫なのか」
と、基準を探し続けていました。
そんなとき、医師に言われたのが「週に3回くらい体を動かせていれば、十分ですよ」 という一言でした。
その言葉を素直に受け取れたのは、発達科学コミュニケーションを通して、「行動できない背景にある脳の状態を先に見る、動きやすさを整える関わりを優先する」という視点を持てるようになっていたからだと思います。
不登校の時期は、体を鍛えることよりも、動き出せる土台を整えることの方が大切です。
そして何より、安心してエネルギーを取り戻せる状態を守ることが先なのだと気づきました。
「運動はこうあるべき」という正解を探すのをやめていいんだと、ようやく思えたのです。
2.「運動しよう」「外に出よう」と言っても動けない理由
不登校になると、通学や体育、放課後遊びなど、小学生の日常の中にあった「自然に体を動かす時間」が一気に減ります。
その結果、家での過ごし方がゲーム中心になりやすいのは環境が大きく影響しています。
ADHDや発達凸凹の子どもにとって、家の中ですぐ始められて反応や結果が分かりやすいゲームは、脳が選びやすい活動だからです。
一方で、
・どれくらい動くのか分からない
・いつ終わるのか見えない
・どこまでやればいいのか曖昧
といったように、見通しが立たない運動や外出は、ゴールが見えない状況になりやすいです。
さらに、「ゲームをやめる → 外に出る → 体を動かす」といったように、いくつもの行動の切り替えが必要になります。
見通しが立ちにくい状態で、複数の切り替えが重なると、最初の一歩が出にくくなります。

また、ADHDや発達凸凹の子どもは、やる気や行動のきっかけを作る脳の働き(報酬系)が苦手なこともあります。
そのため、すぐに達成感が得られない活動には、最初の一歩が出にくくなるのです。
つまり、動けないのはやる気や根性の問題ではありません。
だからこそ、不登校中の運動について考えるときは「ちゃんと運動できているか」という正解を探すより、動きやすさを整える関わり方を選ぶことが大切です。
体を鍛えることよりも、その子が動き出しやすい形を整えること。
そう考えるようになってから、私が意識するようになったのは「どう運動させるか」ではなく、どうすれば外に出るための切り替えがしやすくなるかでした。
この視点が、「外に出る選択肢を用意する」という工夫につながっています。
3.不登校の小学生、家での過ごし方がゲーム中心でも大丈夫!動きやすくなる「選択肢」の整え方
では、どうしたら不登校中の小学生が家での過ごし方がゲーム中心になっていても、無理なく動き出せるのでしょうか。
我が家で意識したのは、「運動させること」ではなく、動き出せる形を先に整えることでした。
そのために行ったのが、外に出る「選べる選択肢」をいくつか用意しておくことです。
ポイントは、選択肢を一つに絞らないことでした。
たとえば我が家では、
・習い事の運動教室
・フリースクール(12時〜15時)
・小学校の給食時間だけの登校
を、どれも「必ず行くもの」ではなく、本人が「その日に選べるもの」として並べていました。
外出予定がない日でも、
・ランチや買い物
・映画
・温水プール
・遊園地や果物狩り
など、「外に出る形」で「楽しい」と感じやすい予定を入れるようにしました。

大事にしていたのは、無理にやらせないこと、「これしかない」と決めつけないことです。
「今日はこれなら行けそう」そう思えたときに動ければ、それで十分だと考えるようにします。
このように、外に出る予定が入るようになると、息子は少しずつ動き出しやすくなっていきました。
以前はゲーム以外の行動に切り替えるのが難しい様子でしたが、「今日はこれなら行けそう」と自分で選べる形にしたことで、動き出せる場面が増えていきました。
不登校でゲーム中心の生活に悩んでいるなら、まずは一つ、外に出る「選べる予定」を用意するところから始めてみてくださいね。
執筆者:長谷川アン
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
不登校中、1日中ゲームばかりやっているお子さんの家での過ごし方に悩んでいませんか?メルマガでは、ゲームやYouTubeとの付き合い方のほかに日頃の子育てのヒントをお届けしています。ぜひ登録してくださいね。





