毎朝「今日は行けそう?」と聞くのをやめた理由

朝起きられない

さて今日は

 

「毎朝「今日は行けそう?」と

聞くのをやめた理由」

 

についてのお話です。

 

起立性調節障害の子に、

毎朝、

「今日は学校、行けそう?」
「何時間目からなら行ける?」
「Zoomだけでも出てみる?」

と確認していませんか?

 

私も学校の先生から、

「朝、本人に確認して
連絡してください」

と言われていました。

 

ただでさえ、
起こすだけでも大変なのに、

起きるのか。
休むのか。
何時間目からなら行けるのか。

毎朝、答えを聞き出して
学校へ報告しなければならない。

先生に迷惑をかけたくない。

私だって、
できれば学校へ行ってほしい。

声をかけることが、
何かのきっかけになるかもしれない。

そんな思いで聞いているのに、

 

声をかけた途端、
布団の中にもぐる。

不機嫌になる。

返事をしなくなる。

そんな姿を見て、

「今日もダメか……」

とわかっちゃいるけど落胆してしまう。

 

私も、そうでした。

当時は、

学校とのつながりだけは
切らない方がいい。

授業の雰囲気だけでも感じていれば、
戻ろうと思ったときに
戻りやすくなる。

お友達も息子のことを
忘れずにいてくれる。

もしかしたら、
画面越しに話しかけてくれる
かもしれない。

そう考えて、

せめてZoomだけでも
参加させようとしていました。

けれど息子は、

画面をオフにして
Zoomに参加しているだけなのに、

授業が一区切りするたびに
トイレへ駆け込んでいました。

その姿を見たとき、

「このことすら、今は無理なんだ」

「私は、なんてことを
させていたんだろう」

と気づきました。

 

息子にとっては、

家で画面を眺めているだけでは
なかったのです。

先生の声。

授業の内容。

教室の雰囲気。

友達の姿。

その一つひとつが、
学校へ行けなくなったときの
苦しさを思い出させる刺激に
なっていました。

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これは言語化できないレベルの
違和感や身体症状として
現れることがほとんど。

 

ママの期待にもこたえたいし、
自分だってこれ以上不安になりたくない。

だから子どもも
頑張ってやろうとする。

 

だけど、
不登校になって間もない時期は、

脳がストレスに
過剰反応しやすくなっています。

そこへ、

学校、勉強、友達などの
強いストレスと結びついた情報を
繰り返し入れると、

身体は家にいても、
脳は警戒し続けます。

休んでいるように見えて、
実は休めていないのです。

「今日は行けそう?」

という一言も同じです。

子どもは、
聞かれる前から学校を意識しています。

行かなければいけない。

でも、行けない。

ママに返事をしなければいけない。

またがっかりさせるかもしれない。

毎朝の確認が、

「自分の状態を伝える会話」ではなく、

答えを出さなければならない
判断の負担になることがあるのです。

 

その都度、ストレスを思い出させ、
せっかく家にいるのに、
そのストレスにさらされ続けます。

 

私たちママだって
思い出したくない過去の話を
毎朝されたらどうでしょう?

 

しんどいですよね?

 

だからといって、

一切、学校の話をしてはいけない
ということでもありません。

大切なのは、

毎朝確認するか、しないかではなく、

今、わが子が
どの回復段階にいるのかです。

SOS期・混乱期は、

できるだけストレスを
取り除く時期です。

無理に起こさない。

登校できるかを何度も確認しない。

勉強や学校の刺激を減らす。

まずは脳が、

「ここでは何も求められない」
「安心して休んでいい」

と感じられる状態をつくります。

強いストレス反応が続くと、

気分の落ち込みや不安、
睡眠や食事の乱れなどが重なり、

医療的なサポートがさらに
必要になることもあります。

だからこの時期に休ませるのは、

甘やかしでも、
学校から遠ざけることでもありません。

これ以上、
苦しさを重ねないためのサポートです。

 

次の停滞期は、

強い混乱は少し落ち着いても、
まだ脳が警戒している時期です。

ゲームやスマホ以外のことに
なかなか動けない。

ママも混乱期の経験から、

「また状態が悪くなるかも」

と、声をかけること自体が
怖くなっているかもしれません。

けれど、この時期は
ただ待ち続けるだけでは
停滞しやすくなります。

そこで増やしたいのは、

学校へ行かせる声かけではなく、

小さな肯定です。

「起きてきたね」
「ごはん食べたんだね」
「自分で選んだんだね」

できていることを言葉にして、
自信の回復を積み重ねます。

そのうえで、

ゲームやスマホ以外の
好きなこと、得意なこと、
負担の少ない外出などへ、

上手に誘っていきます。

ただし、誘い方が命です。

「このままではダメだから」
「少しは外に出た方がいいよ」

という正論では、
脳の警戒を強めてしまいます。

そして転換期に入ったら、

まずは学校以外の場所で
成功体験を増やします。

この時期になると、

勉強の話をしてみたり、

先生からの言葉を
本人に伝えてみたりしても、

反応が変わり始めます。

意外と興味を示して
動き始めることもあれば、

「まだ、その話はしたくない」

ということもあります。

乗ってくるかどうかの答えは、
子どもの反応の中にあります。

そして挑戦期になると、

子ども自身から、

「明日は行ってみようかな」
「少し勉強してみようかな」

という言葉が出始めます。

ここではじめて、

「じゃあ、どうしたらできそう?」

と、一緒に考えながら
背中を押せるようになります。

同じ、

「今日は学校、行けそう?」

という声かけでも、

SOS期には負担になり、

挑戦期には
行動を整理するきっかけになる。

声かけの良し悪しは、
言葉だけでは決まりません。

誰かが「いい」と言った声かけを
一つずつ集めるだけでは、

道端に落ちている道路標識を
拾い集めながら、

目的地へ向かおうとするのと同じです。

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標識だけあっても、

道全体がわからない。

今どこにいるのかもわからない。

 

それでは、
目的地にはたどり着けません。

必要なのは、

 

回復までの全体がわかるMAPと、
わが子の現在地です。

その二つを手にしたとき、

ママは毎朝、

「今日は聞くべき?」
「休ませすぎ?」

と迷うのではなく、

子どもの反応を確かめながら、

今必要なサポートを
選べるようになります。

毎朝、登校できるかを
聞くことがサポートではありません。

今、この子の脳に
何が必要なのかを判断できること。

それが、

子どもをただ待つのではなく、
回復へ導けるママになるということです。

 

今日はここまでです。

 

 

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