「学校、行きたくない」
朝、わが子にそう言われたら、
ママの心は一気に
ざわつきますよね。
・このまま休ませていいのかな。
・一度休ませたら、
明日も行けなく
なるんじゃないかな。
・先生に何て言おう。
・仕事はどうしよう。
つい、
「大丈夫だよ」
「行ったら楽しいよ」
「とりあえず行ってみよう」
と説得したくなるところです。
月に2度開催している、
講座生さんのための
スペシャルミーティングで、
小学校1年生の男の子のママが、
こんなお話を
してくださいました。

===
6月に入ってから、
行きしぶりが出てきた。
口数も減った。
癇癪も増えた。
吃音の波も
大きくなってきた。
ママから見たら、
かなり心配な状態です。

以前なら、
きっと何とかして学校へ行かせようと
言葉をかけていたかもしれません。
けれど、そのママは、
すぐに説得しませんでした。
「行きたくないんだね」
「話してくれてありがとう」
そうやって、
まずお子さんの気持ちを
受け止めました。
そして、少し落ち着いたあと、
休む選択も、行く選択も
あることを伝えました。
すると、その子は、
少し考えてから、
「ちょっと自分で考えるわ」
と言ったそうです。
そのあと、
ママが様子を見ていると、
自分から着替えて、
ご飯を食べて、
学校へ行く準備を始めたそうです。
「え?そんな簡単にいく?」
と思いますよね。
これ、
簡単ではないんです。
子どもの脳が、
「行きたくない」って
ブレーキがかかった時、
大人は「なぜ?」と
原因を追求したくなります。
そして、原因を探り出して、
解決するための提案や、
説得をしたくなります。
その想いを横に置いて、
子どもの脳の回復力を
信じて待つって、
ことをしたんです。
その時に大事なポイントが、
「行きたくないんだね」
「話してくれてありがとう」
この対応です。
子どもの感じ方を
否定も肯定もしない。
ありのままを受け止め、
尚且つ、話してくれたことを
肯定しています。
すると、子どもの脳に、
自分で考える余白が戻り、
動けるようになるんです。
行きしぶりがある時、
ママはどうしても
「行くか、休むか」
だけを見てしまいます。
けれど、本当に見る場所は、
そこだけではありません。
・この子の脳のコップは、
今どのくらいいっぱいなのか。
・行きたくないと言えるくらい、
家では本音を出せているのか。
・今は説得が届く状態なのか。
それとも、
先に気持ちを受け止めて、
脳に余白を作る時なのか。
ここを見ることが大事です。
脳のコップが
いっぱいの時に、
どれだけ正しいことを
言っても、
子どもの中には
入りにくいことがあるからです。

「学校は行った方がいいよ」
「休み癖がつくよ」
「みんな頑張っているよ」
大人から見れば正しい言葉でも、
子どもの脳がいっぱいいっぱいの時は、
その言葉がさらに負
荷になることがあります。
だから、
このママはまず、
カウンセリングモードで
受け止めました。
・行きたくない気持ちを
否定しない。
・話してくれたことを
肯定する。
その上で、
子ども自身が考える余白
を残した。
だから、
その子は自分で考え、
自分で動き出せたのです。
これは、特別な子だから
起きた変化ではありません。
ママが見る場所を変えたから、
子どもの動き方が
変わったのです。
行きしぶりは、
ただ学校へ行かせるかどうかの
問題ではありません。
この子の脳のコップが
どんな状態になっているのか。
家で本音を出せる関係が
育っているのか。
自分で考えて動く力が
戻ってくる関わりに
なっているのか。
そこを見るサインです。
もし今、
朝の行きしぶりと吃音の悪化に
悩んでいるなら、
今日できる一手はひとつです。
説得する前に、
まず一言だけ受け止めてください。
「行きたくないんだね」
そして、
話してくれたことを
肯定してください。
「教えてくれてありがとう」
この2つだけで、
子どもの脳の入り口が
変わることがあります。
もちろん、
お子さんによって
必要な一手は違います。
すぐに受け止めるだけで
動ける子もいれば、
もっと脳のコップに
余白を作る必要がある子もいます。
吃音の波が一緒に出る子。
癇癪が出る子。
朝だけではなく、
帰宅後に荒れる子。
きょうだいに当たる子。
同じ「行きしぶり」に見えても、
背景は一人ひとり違います。
お子さんの言動に
表面的に対応するのではなく、
ぜひ、脳をみてみて
ください^_−☆

