1.実は不登校になりやすい優秀で真面目な女子中学生
思春期の中学生の女の子は、ホルモンバランスが乱れがちで、体の成長に心が追い付かず、気持ちが不安定になりやすい時期です。
発達の凸凹がなくてもこの時期は誰でも、周りからの評価を気にしたり、将来への不安を感じたり、悩みを抱えがちな年ごろです。
真面目で敏感なタイプの女の子は、ささいな失敗で自信を失ってしまったり、自分を必要以上に追い込んでしまうところがあります。
このようなタイプで厳しく躾けられてきた子の中には「完璧でない自分はダメ」と失敗を過度にこわがってしまう子も多いのです。
このようなときに、お母さんが正論を押し付けたり、できていないことに対して子どもを責めたりすると、余計に子どもはプレッシャーを感じてしまいます。
周りが本人が感じているプレッシャーに気づかずに、できていないことを責め続ける対応をすると不登校や引きこもりにもなりかねません。
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2.テスト前に気分が落ち込む真面目でがんばり屋の娘
私は子育てを失敗したくないと強く思うタイプで、第1子である娘が産まれたときから育児書を読み、オススメと書かれていることを一生懸命やるような母親でした。
今の頑張りが自信につながると熱い気持ちを持ち、勉強や習い事で分からないところやスムーズにできないところがあると、娘が泣いてもスパルタ式で指導。
そんな私に育てられた娘は、勉強もスポーツも卒なくこなす真面目な子に育っていきました。
一方で小さいときから国旗を全部覚えたりと記憶力が良く、こだわりが強い面もありました。
小学生のころは、記憶力の良さと負けず嫌いな性格から、テストの点数はほぼ100点。
周りのみんなから褒められ、褒められるからさらに頑張る…という感じで、娘は家でも学校でも習い事でも褒められる「真面目で頑張り屋のいい子」となりました。
そんな娘のこだわりは「塾へは行かずに勉強する」でした。
家での学習をしっかりフォローしなきゃと思う私は、スマホの使用時間に制限を設け、テスト範囲や勉強の進捗状況を聞くなど、娘の勉強を細かくサポートしていました。
勉強内容は学年が進むにつれて、応用が必要になってくるため、記憶力だけでは解けない問題も増えていきます。
次第に、小学生のときのように満点が取れることは減っていきました。
中学生になってからの娘は、テストの点数や番数がいいと見せる、悪いと見せないようになっていきました。
そんなとき私は「見せないから今回は悪かったのかな。」と予想して、結果を聞かないようにしていました。
そして、中学2年生ごろから、テスト前になると表情が暗く沈み込むように。
私は、そんな娘の様子を見て、このまま気持ちが落ち込んだ状態が続くと、不登校や引きこもりになるのでは…と心配になってしまいました。
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3.娘に自信を持たせるために実践した“癒しの会話術”
私が、発達障害と診断された息子のために発達科学コミュニケーション(発コミュ)の受講を始めたのは、娘が中学2年生の秋ごろでした。
発コミュでは、子どものやる気を高めるために、100%できていなくても行動の始まりや途中で、こまめに褒めることを教わりました。
たとえば、宿題をしようとしてカバンから宿題を取り出したタイミングで、
「今からやるんだね。えらいね!」と
声をかけるなど、100%できたときだけでなく子どもが行動しようとしている途中のタイミングでも褒めるのです。
私は発コミュで「100%だけ褒めていると、子どもができないかもしれないと感じてチャレンジしなくなってしまう」という言葉を聞いたとき、今まで私は娘が100%できた時しか褒めていなかったことに気づいたのです。
娘は、100%できた時だけ褒められ続けた結果、真面目な性格もあり、「点数が取れない=失敗」と思い、自分を認められなくなってしまったのではないか?
そして、いい子でいないといけないという思いから、テストの点が悪いと親に見せることができず、テスト前に気分が落ち込むようになったのではないかと考えました。
そこで、娘の自信を回復させるために、発コミュで学んだ子どもを癒す会話術を実践することにしました。
◆娘に実践した癒しの会話のポイント
私は、娘がテスト前に気持ちが落ち込んできたときに、娘が自分の本当の気持ちを話してくれるように、どんなことを話したとしても否定せずに気持ちに寄り添って話を聞こうと考えました。
テスト2週間前のある日、娘が朝から気分が落ち込み、部活へ行きたくないと言い出しました。
私が「お母さんは、今まで部活には行かないとだめだと思ってたんだけど、行きたくないと思うこともあるよね。」と話すと娘は「うんうん」と嬉しそうに大きく頷きました。
そして、その日は部活を休むことにし、じっくり2人で話をすることになりました。
私:「なんで元気がなくなってるのかな?嫌なことでもあった?」
娘:「テストが近くなってるから、勉強しなきゃと思うんだけど、やっても点数が取れないと思うとやる気がでない」
私:「そっか~、どうして点数を取れないと思うの?充分いい点数を取ってると思うよ」
娘:「いつもお母さんにテストのアドバイスを貰ってるのに、点数取れないから申し訳ないと思うし…」
私は、娘の本心に触れ、そんな感情を抱かせてしまっていたことを深く反省しました。
そして「そんなことを思ってたんだね」と娘の気持ちを認めたうえで、「○○(娘)が申し訳ないと思う必要は全然ない!充分やれているし、むしろ、的確なアドバイスができなくてごめんね」と娘に謝罪しました。
◆本当の気持ちを話してくれてからの娘の変化
部活を1日休み、娘の話をじっくり聞いた日から、娘の様子が変わりました。
今まで休みたくても休めなかった部活を「休みたい」と言えるようになり、スマホを見て面白かったことを話すように。
今まで気分が沈みがちだったテスト前も、前向きに勉強するようになり、テストができなかったときは「できなかった」と正直な気持ちを話すようになりました。
そして、今年受験生の娘は、塾の夏期講習へ行くなど、自分のこだわりを少し緩めることもできるようになってきました。
私自身の意識も変わり、今までは部屋をのぞいて、娘が寝転んでスマホを見てるときは、
「目が悪くなるよ。いつから見てるの?勉強は?」と監視するような関わり方から
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「スマホ見てるの?なんか面白いこと載ってる?」と娘の好きなことに共感を示す関わり方に変化。
スマホの制限も外しました。勉強へのサポートも
「これやって、あれやって」の指示ではなく、
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「今やっていることで困ってることない?」
と娘のやり方を尊重したうえで、寄り添うことを心がけるようになりました。
私は、発達障害の息子のために受講した発コミュのおかげで、本当の意味での自信を娘に授ける方法を知りました。
もし、娘が部活へ行きたくないと言ったあの日、娘の気持ちを受け容れることをせずに頑張り続けることを強要していたら、娘は自分の気持ちを素直に表現することをずっと我慢したままだったかもしれません。
子どもの気分が落ち込んでいると感じるときは、次のように対応してみることをおすすめします。
・良い、悪いなどお母さんがジャッジせずに、ありのままを受け容れる姿勢で話を聞く
(そういうことを言ってはいけないよ、~しないとダメ、などお母さんの意見は言わずに保留にする)
・子どもが話してくれた気持ちに共感する
(そっかー、そう思うんだね、と子どもの話してくれたことに寄り添う)
一度子どもの思いを受け止めて、子どもの気持ちが落ち着いたタイミングで、お母さんの思いを話すと、子どもは自分を認めてくれている!お母さんの話を聞こう!と思えるはずです。
思春期といわれる中学生の時期に
・しっかりと認められた経験をする
・コミュニケーションの成功体験を積む
その経験が子どもの心を育て、この先困難なことがあっても、自信を持って進むことができるのです。
私と同じように子どもが100%できた時だけ褒めてきたお母さんもいらっしゃると思います。
子どものありのままの姿を認めていくことは、発達障害の子どもだけでなく、思春期の子ども誰にとっても大切なことです。
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執筆者:福井緑
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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