1.発達科学コミュニケーショントレーナーたちの災害対策
今現在、台風14号の接近に伴い、大雨による土砂災害や強風への警戒が呼びかけられています。
みなさんは、普段から災害の備えは万全でしょうか?
大きい台風が来るとニュースで報道があった場合は、その日のスケジュールを見直したり、対策をしてください!
発達障害グレーゾーンの子どもや大人の中には、台風などの気候の変動に体調やメンタル面が影響される人が多いです。
台風が来る前に不調になる人、台風が過ぎた後に不調になる人、さまざまです。
台風が近づいてくると、お子さんがイライラしていたり、お母さん自身も気分がすぐれないなんてことがあるかもしれません。
発達科学コミュニケーショントレーナーの災害時のアイディアをみなさんにもシェアします!
♦普段からできる備え
・懐中電灯の用意
(アウトドア用のランタンを用意するのも良いでしょう)
・ライトの交換用電池
・水と食料の確保3日分
(水は1日一人3リットル)
日ごろから長持ちする水や乾麺などを常備しておくのもいいかもしれません。
・ウェットティッシュの多めの準備
(特に感覚過敏のあるお子さんは手が汚れた時にすぐに拭いてあげられるように)
・小分けにしてあるお菓子
(子どもの元気づけに使えます)
・現金の用意(停電するとお店のレジが使用できなくなるため、現金があると安心)
♦台風が接近しそうなとき
台風が接近するまでに時間がない場合は、このような水の確保方法もあります。
ゴミ袋を二重にしてその中に水道水をためておく。
非常時の水として使うだけでなく、このゴミ袋を家の中の排水溝に置くと、土嚢(どのう)代わりに使えます。豪雨のときに排水溝から水が逆流してくることがあるからです。
こうしておくと 都市部の下水管が容量を超えて水が逆流してきた場合に家の中に被害が及ぶのを最小限に抑えられます。
土嚢の役割もあり、非常時の水としても使えて一石二鳥です。
・お風呂には綺麗に洗った上でお水を満タンまで張っておく。
(断水した時のため)
・家の外に出ているものは全て屋内にしまう
・洗濯物の竿は床に降ろしておく。
(外れると窓ガラスが割れる原因になります)
・停電して冷蔵庫が使えない時のためにいつもより多く保冷剤を冷凍しておく
・電気が通っている限りパソコンやスマホの充電を満タンにしておく
・窓ガラスが割れて飛散しないように養生テープなどでガラスを補強しておく
などなど
今からでもできる対応があります。
大人はしっかりと情報をキャッチして対策をとってください。
2.発達障害グレーゾーンの子どもたちは不安になりやすい
しっかり対策をする一方で、敏感なお子さんが必要以上に不安にならないようにケアもしてあげてください。
可能ならお母さんたちはスマホなどで情報収集をしっかり行って、テレビからくる情報はお母さんが取捨選択してあげて欲しいです。
東日本大震災の時、私は少しでも情報が欲しくてテレビをつけっぱなしにしていました。
テレビから流れるニュースに怯えた息子は、東京では揺れがおさまっているにも関わらず、2週間以上防災頭巾を被って生活し続けました。
今でも揺れには超敏感で、ちょっと揺れただけで目にも止まらぬスピードでテーブルの下に入ります。
我が家の場合はその程度のトラウマですみましたが、テレビからの影響力は絶大です!
災害時は、不安の強いお子さんたちを必要以上に怖がらせることないようにケアをする、一方で安全を確保するための情報はもれなくキャッチする、この2つのことを心がけてください。
不安が強いお子さんに避難を促したり準備の話をする時は…
脅したり、あおったりせず
「淡々と」
指示をしてあげてください。
焦らず、慌てず、淡々と、です。
そのために、いざという時に焦ることがないよう日ごろから準備を進めておいてもらいたいのです。
3.危機管理もエキスパートな母になろう!
私はラジオが聞けるアプリをスマホに入れています。
さりげなく音楽を聞いているフリをしながら台風情報を収集できる方法は、いくらでもあります。大人が少し工夫することで、必要以上に子どもを不安にさせないようにすることができます。
人一倍敏感だったり、嫌な記憶が残りやすい子どもたちを、大人が気をつけてケアしていきましょう。
備えをして何事もなければそれでいいのです。オーバーと言われようが、日頃からしっかり備えていきましょう!
備えあれば憂いなし!
子どもの発達を引き上げる母は、危機管理もエキスパートであって欲しいと思います。
私からのお願いです。災害には、早め早めの「備えの徹底」をしましょう!
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
不安が強いお子さんのケアは“お母さんはいつも通り”が一番