1.不登校の子が外出できないのは「好きなことがないから」ではない
不登校の子どもが家から出なくなると、
「好きなことが見つかれば外出するのでは?」
と思うことはありませんか?
好きなイベント。
好きな場所。
好きな習い事。
親としては、
「これなら行けるかも!」
と期待したくなりますよね。
けれど実は、好きなことがあっても外出できない子はたくさんいます。
不登校の子どもが外出できなくなる原因は様々です。
- 外出して「学校はどうしたの?」と言われるのが怖い
- 周りの人にどう思われるか怖い
- 気力が落ちていて外出するエネルギーがない
- 感覚過敏があり外の環境が辛い
だから、
「好きなことだから行けるよね?」
と期待しすぎると、親も子も苦しくなってしまいます。

家から出ないことには学校復帰もできない。
通信制高校に行くにしても週に数回は通学させたい。
毎日引きこもっているけど将来のため学校説明会に連れて行きたい。
特に中学生になると進路が近づき、お母さんの焦りも大きくなりますよね。
ですが、引きこもり解消の鍵は、実は「好きなこと」そのものではありません。
不登校生活、励ましても見守っても変わらない…
▼それはママのせいではありません!

*バナークリック後30秒でお届けします!
2.不登校の引きこもりが長引く理由
不登校の子どもが外出できないのは、外の世界が嫌いだからではありません。
外出そのものの負荷が大きくなっている状態なのです。
引きこもりがちになっている子どもの中には、感覚過敏を持っていたり、体力が落ちていたりする子が多くいます。
例えば、
- 夏の日差しが痛いほど眩しい
- 冬の風が体を刺すように冷たい
- 人混みに入ると音がうるさくて疲れる
- お店の照明が明るすぎる
- 少し歩くだけで疲れてしまう

そんな状態であれば、どんなに楽しそうな場所でも、
「行きたい」
より、
「疲れそう」
が勝ってしまいます。
感覚過敏はストレスとも関係が深く、学校に行けなくなってから余計に強くなる子もいます。
だから、
「好きなことなら出かけられるよね?」
「楽しそうなフリースクールだから毎日行けるよね?」
と期待しすぎるのは危険です。
好きなことがあっても、負荷が大きすぎれば動けません。
それを教えてくれたのが、我が家の息子でした。
3.ネットスクールで引きこもり万歳だった息子が週3回外出するようになるまで
我が家の通信制高校生の息子は、小学4年生で不登校になってから自宅メインで過ごしてきました。
中学生になると、公立中学校に籍を置きながら、オルタナティブ教育を行うネットスクールへ入学しました。
ネットスクールなので通学はありません。
通学がしんどかった息子には、とても合った環境でした。
けれど、学校へ行かないということは、外出する理由もなくなるということでした。
ちょうどコロナ禍でもあり、家にいることが自然な時期でした。
感覚過敏が強く、周囲の視線も気になる息子は、すっかり「引きこもり万歳キッズ」になっていました。

元々友達は好きです。
でも人と会うと疲れる。
静かな家で好きなことをしている方が楽しい。
時々、
「〇〇へ行かない?」
と誘っても、
「行かないよ!」
と即答。
私は、学校に行かなくても好きなことを伸ばしてくれればいい。
そう思っていました。
けれど、引きこもり生活が長くなると、だんだん不安が増えていきました。
日に当たらなくて大丈夫?
体力はどんどん落ちない?
人と関わる機会がないけど平気?
高校から通学したいと言っているのに本当に大丈夫?
そんな正論をぶつけても、今を楽しく生きている息子には届かない。
そう悩んでいた数年前。
実はその後、不登校のままでも週に3回ほど外出するようになったのです。
そして、そのきっかけは「好きなこと」だけではありませんでした。
4.引きこもり解消の鍵は「好きなこと」ではなく「好きなこと+ちょっと頑張れる量」
子どもの引きこもりを解消するために、
「好きなことで外出に誘おう」
と思うのは間違いではありません。
私も小学生の頃は、キャンプ、観光地、祖父母の家などへ誘っていました。
一度行けると親は期待します。
「また行こう!」
「次も行こう!」
「これからも出かけよう!」
と。
ですが、楽しくても、その外出が子どもにとって100%頑張る必要があるものなら、次は
「もういいや」
となってしまうのです。
そんな中、息子はある日、私の習い事に興味を持ちました。
最初は30分だけ。
本当にそれだけです。
ですが、その30分が大きな転機になりました。
習い事の後に買い物へ行く。
習い事の前に病院へ寄る。
少し遠回りして歩いてみる。
少しずつ、外出時間が伸びていきました。
最初は、眩しさに疲れたり、人混みでぐったりしたりもしました。
それでも、少しずつ慣れていくことができました。
そして、
「今日は外に出たね!」
「〇〇時間も外出したね!」
と伝えると、息子は、
「ほんとだ!僕、引きこもりだったのに!」
と自信をつけていったのです。
すると、習い事のない日でも、
「本を探しに本屋さんに行きたい」
「映画を見に行きたい」
「床屋に行きたい」
「プラモデルのパーツを買いに行きたい」
「あのイベントに行きたい!」
と、自分から「行きたい!」と言うようになりました。

毎日引きこもりだった中学生の息子の「引きこもりたい」願望は、少しずつ小さくなっていきました。
▼好きなことから子どもを伸ばせる声かけを手に入れよう!

*クリックして30秒ですぐ読めます!
5.不登校の引きこもりを解消するために大切なのは「外出させること」ではない
この記事を読んで、
「好きなことに誘えばいいわけじゃないんだ」
と思った方もいるかもしれません。
そうなんです。
引きこもり解消で大切なのは、外出そのものではありません。
親はつい、「家から出ること」を目標にしてしまいます。
けれど、子どもに必要なのは、外出の回数ではなく、外出できた経験です。
たとえ10分でも、
たとえ玄関の外だけでも、
たとえ車に乗っただけでも、
その子にとって、
「少し頑張れた」
のであれば意味があります。
反対に、どんなに楽しい場所でも、その子にとって負荷が大きすぎれば、次につながりません。
大切なのは、お母さんが思う適量ではなく、子どもが挑戦できる量を見つけることです。
そして、できたことを見つけて、言葉にして伝えること。
「外に出られたね」
「行ってみたね」
「頑張ったね」
そんな小さな積み重ねが、子どもの
「またやってみようかな」
を育てていきます。

引きこもり解消とは、無理に外へ連れ出すことではありません。
子どもが自分のペースで外の世界とつながる経験を増やしていくことなんですね。
見守るだけのサポートから卒業できる!
▼詳しくはこちらから▼

*メールアドレスの登録ですぐ読めます!
Q&A(よくある質問)
Q1.不登校になったら引きこもらないように、外出させた方がいいですか?
無理に外出させる必要はありません。
外出が大きな負荷になっている子にとって、急に外へ連れ出される経験は、不安を強めることがあります。まずは玄関の外に出る、車に乗る、短時間だけ行くなど、小さな外出から始めることが大切です。
うちの子は、マンションの下へ行き新聞をとってきてもらうことをお手伝いにしていました。
Q2.好きなことに誘っても外出しないのはなぜですか?
好きなことでも、外出そのものの負荷が大きすぎると動けないことがあります。人目、音、光、暑さ寒さ、体力低下などが重なると、「楽しそう」よりも「疲れそう」「怖い」が勝ってしまうのです。
Q3.外出できた後、また家に戻ってしまうのは失敗ですか?
失敗ではありません。
一度の外出が子どもにとって大きな負荷だった場合、回復に時間が必要なことがあります。
大切なのは、外出できた事実を肯定し、次はもう少し負荷を下げて続けられる形にすることです。
▼ママが外の世界を楽しんで子どもを誘う作戦もおすすめ!
▼繊細さんのおウチでの困りごと解決のヒントに出会えるかも?
執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
引きこもりだからこそ、お家で発達を伸ばすチャンスにできます!
▼▼▼




