ギフテッドの大人の生き方から学ぼう!才能を伸ばすために1番大事なこと〜後編〜

ギフテッドの大人の方に、魅力的な生き方をインタビューしました。発達の凸凹がある子ども達が将来自由に生きていくために必要な、特性との向き合い方や特性の生かし方を聞きました!我が子が周りの子と違うなと悩んでいるママにオススメの記事です!

1.自分の感情を知る、言語化するって大事!

発達に凸凹がある子ども達は、他の子達よりも学校生活や社会生活でうまくいかないと悩むことが多くあるかもしれません。

小さい頃はお父さんお母さんが助けてあげられるけど、大人になったら一人で解決できるようになってほしい。

そのためには、子どもが自分はどんなことが得意で、どんなことが苦手かを理解できることが大切です。

インタビューの前編では、大人のギフテッドである樽タサクさんが自分がギフテッドであるとわかり、自分を受け入れ安心することができた話をお伝えしました。
子どもに特性を伝えるのがワクワクしますよ!ギフテッドの大人が語る子どもが安心して成長する方法〜インタビュー前編〜

樽タサク

ブログネーム:樽タサクさん
生まれ/育ち:日本の田舎
IT関連企業や幼児教室での勤務などを経て、現在は執筆業や個人相談業務に取り組む素敵な女性
ブログはこちら「おとなになっても」大人のギフテッド-楽に生きていこう

幼い頃の樽さんは、家族や周囲の人にギフテッドと気づいてもらえることはなく、苦手なことをケアしてもらったり得意な事を伸ばしてくれるような環境ではなかったそうです。

そのため、大人になるまで自分と周囲との違いに悩み葛藤しつつも周囲に擬態化して自分をごまかして生きていました。

大人になり自分自身の特性を認められるようになり、自分自身の取扱い方法を考案しながら生き方を模索されています。

後編のインタビューでは、自分の特性とどう向き合い対応しているのか、私たち大人が子ども達にできることは何か、聞いていきたいと思います。

ーー樽さんは、色々なことを深く考えることができて素晴らしいと思うのですが、同時に疲れてしまうんじゃないかな?と思うのですが、工夫されていることはありますか?

「普通にしているだけでも情報をものすごく入れているんですよね。そんな脳の作りになっていて。1日一回、一人になって思考を無の状態にしています。そこでスッキリさせないと、情報が多くてまいってしまう。

一旦整理する時間がないと圧迫して心の重荷になって、体調も悪くなってしまうんですよね。色んなことを、どう感じた、どう思ったと振り返っていくことで、解消されてまた次に行ける。また、新しい知識を取り入れて楽しむことができるんです。」

――すばらしいシステムを自分で作り出していますね!どのようにして、自分とのいい向き合い方に気付けたんでしょうか?

「自分がギフテッドであるとわかってから、気持ちをブログに言語化してつづるようになったことで、できるようになってきた感じですね。

実は、私の甥っ子も私に似ていてギフテッドっぽいんですが、『今どういう感情?どう感じてる?』と、頭で感じていること、感情を言葉に出すようにしないと、まいっちゃうからね、逐一やんなさいよと甥っ子にも言っています。」

ーー気持ちを言葉に出すということが重要なポイントですね。子どもの場合一人ではできないから、お母さんがうまく聞き出していくことで自然に言葉にできる力がついていきますね。


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2.子どもが自分の取扱い方法を知るために大事なこと


ーー樽さんのように自分の取扱い方のコツ、取扱い方法を発見しながら生きていく姿にとても魅力を感じます。まだ小さな子ども達がその方法を作っていくために、大事なことはありますか?

人との違いを認めることでしょうか。ギフテッドの甥っ子は、『ノートを提出しましょう。順序立てて書きましょう。』という学校での当たり前がすごく辛いんです。『学校だからやらないといけない』それがすごく辛い。

一般的に学校で求められることがあるということを伝えつつ、でも家では自由にやっていいんだよと、線引きをしてあげる。家では本当に自由に自分を出して過ごすことが大事だと思います。

甥っ子が頭を掻きむしりながらがーっと書きなぐっていることがよくあったんです。学校ではそれがダメだと言われます。

『学校っていうところはね、みんなが最低限できたほうがいいことを教えてあげなきゃいけないところ。他の子達を見てごらん、得意なことがある子、苦手なことがある子いるでしょ。みんなに同じことを教えてあげる先生も大変なんだよ。

だから、見やすいように書いてあげたほうが先生は喜ぶよね。でも学校じゃないところでは自由にしていいんだよ。』

と伝えてきたら、甥っ子は頭を掻きむしったりすることはなくなってきました。学校でも色んな子ども達の様子を見て、先生とクラスメイトの間に入って仲介するようなポジションを獲得しているようですよ。私自身が子どもの頃、そういう風に説明してくれたら周りを恨むことなく済んだんじゃないかなと思っています。」

――大人の事情を話してあげる、いいですね!苦手なことがあって、理由もわからず先生の指示を苦しみながら従うのは辛いけど、理由が先にわかれば先生のことを楽にしてあげようかなと優しい心も芽生えてきそうですね。

色んなお友達を観察することで苦手なことがあるのは自分だけではないと気づくこともできますね。

3.感性豊かな大人のギフテッドから教わる、育ててあげたい子どもの感情

樽さんのお話を聞いて、私たち親や周囲の大人が、子どもが小さい頃から適切な対応をすることで発達の凸凹があっても苦しみを減らしてあげたり、感じなくても済む生き方ができるようになるのだなと感じました。

毎日子どもと一緒に過ごすお母さんが適切な会話をすることで、子どもにとって周囲の大人達や環境が味方に感じるように促すことができますね。

子ども達が自分の得意なことを伸ばして社会で生きていけるように、私たち親が家庭でできることは何か聞いてみます。

ーーギフテッドに限らず、何らかの特性をもつお子さんが自分のことを受けれて社会に出て得意な能力を生かしていくために、親や周囲の大人ができることはなんでしょうか。

「自分というベースを安心させてあげることですね。

そのために、感情を安定させる。感情を知る。

今どう感じてる?と聞いて、感じている感覚を知って安心できます。

相手がどう感じてるか、自分の感じとどう違うのかを知らせてあげる。感覚の部分を表現できる、じっくりとしつこいくらい一緒にやってあげる。

どんな能力があっても、感じ方がいびつだと、思考までいびつになってしまいます。悲しいことを表現できないと、そこに思考がつきまとって大人になってしまいますから。

出発点が安心で満たされていれば、いろんな得意が伸ばせるようになります。

自分がこんな人間だという安心感。似たような人がいる安心感。外ではこうしなきゃいけないけど、家ではこうできるという安心感。

そこからやっと自分を受け入れるという作業に入れます。」

ーーどう感じているか知って表現するということは、子どもにとってはとても難易度が高いと思うのですが、そこを焦らずじっくり寄り添うことが必要ですね。感じ方に気付いてもらうための親子の会話の仕方でコツはありますか?

「その時その時のタイミングで子どもってちゃんと聞いてくれないこともありますよね。男の子の場合、聞いても『別に〜』と言って向き合ってくれないこともあると思います。

そんなときは、あえて向かい合わずに隣で何か作業しながら、『昔こんなことあってね、こうだったんだ』と話すのもいいですよ。面と向かっていなくても聞いてはいるんですよね。大人にも昔はそんな事情があったんだと聞いている。

あなたの体験がすべてではないよとわかってもらえる。一対一で向き合うと攻められている気がしたり、大人も向き合い過ぎて聞いてもらえないと辛いですよね。淡々と横で話すと心理的に楽ですよ。

この子に通じる言葉はなんだろう?って考えて。あとは、子どもに理解しやすい共通言語を考えてほしいです。」

――イライラして自分本位で言ってしまうこともあります(苦笑)

私は昔から母の気持ちを聞くことが多いのですが、母は、占いが好きなんです。私が正面から正論を伝えても聞いてくれないのに、「占いで〜って出てるよ」って自分の考えを入れて伝えていくと聞いてくれるんです。

もしお子さんがゲーム好きだったら、一緒にゲームしながら『こうやって人と協力してモンスター倒せるよね。学校でもそうできたらいいよね。』と、共通言語をさがして伝えてあげる。同じ日本語だから通じるよと思っているけど案外通じないものですね。」

ーー親子の関係でも相手を思いやって対話を考えることが大事ですね。樽さんありがとうございました!


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4.お母さんのあたたかさを広げよう!

発達に凸凹がある分、得意なことをどんどん際立たせてあげたい!と思う親心。皆さんにもあるのではないかと思います。

私も息子の特性がわかった時には、「よーし!たくさん褒めて得意を伸ばして才能を発掘するぞー!」と意気込んだことがありました。ですが、個性を伸ばそうという期待が強すぎても子どもは負担に感じてしまうこともあります。

得意なことを伸ばすには、自分を安心できる基地にすることが大事なのです。

「例え秀でた才能がみられなくてもいい、あなたはあなたでいてくれればいい。」そんな風にどっしりと構えていた方が我が家の息子はのびのびと自分の夢を広げて成長しているように感じます。

樽さんはインタビューの終わりにこんなことをおっしゃっていました。

「今の時代は、こんなインタビューを読んでくれるほど、お母さん達は暖かいんですね!ケアされている子ども達のことを想うと、私もケアされている感覚になってとても幸せな気分です!これも、ギフテッドならではの共感する力が強いからかもしれません(笑)」

この記事を読んでくださっている暖かいお母さん、お父さん。今回のインタビューはいかがでしたか?

発達凸凹キッズが、うまく自分で自分を取扱える生き方を手に入れるには、

・自分の特性を知ること
・感情を言語化すること
・自分に安心すること

この3つがとっても大切です。

子どもが一人でこれをやっていくのは、とても孤独で辛くて大変です。でも、私たちお父さんお母さんが一緒に向き合ってあげれば勇気100倍!

是非、人との違いを認めて自分に自信をもって社会の中で生きていける子ども達を育てていきたいですね!

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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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