生徒が教えてくれた!「通信制高校ってどんなところ?」の疑問のこたえ〜星槎国際高等学校生徒さんインタビュー前編~

通信制高校に行きたいけれど、どんなところなのか漠然とした不安を持っていませんか?実際に通信制高校に通う高校生が、通信制高校を選んだポイントやスクールライフについて教えてくれました!この記事を読めば不安が期待に変わりますよ!

1.通信制高校ってどんな感じ?

自分のペースで学びたい。
勉強もするけど好きなことだってやりたい。
自分に何が合っているのか探したい。

そんな気持ちを持つ子ども達が選ぶ高校の選択肢として通信制高校があります。

本当に単位取れるの?
ちゃんと通えるの?
友達できるかな?

と、通信制高校がいいかなと思っても心配になってしまうこともありますよね?

今回は、今まさに通信制高校に通っている生徒さんにインタビューをさせていただきました。

通える通信制高校として、日本で初めての「学習センター」方式を導入した星槎国際高等学校本部校(札幌)の3年生、藤田浩宇くんと、長船達也くんです。

通信制高校を選んだ理由も、頑張っていることもそれぞれ違う2人に、通信制高校の生活ライフについて聞いてきました。

皆さんも、

自分が通ったらどんな成長ができるかな?
子どもが通ったらどんな楽しいことが待っているかな?

と想像しながら読んでみてくださいね。


ーー藤田くん、長船くん、今日はよろしくお願いします。まず、星槎国際高等学校を選んだ理由を聞かせて下さい。

藤田くん(以下、藤田):「僕は中学2年の頃から、この学校の中にあるフリースクールに通っていました。元々福島に住んでいて震災後に札幌に引っ越してきたんですけど、転校した学校が結構騒音が大きくて嫌だなと思って行けなくなって。

ここのフリースクールでは高校の先生達や高校の先輩達と関わることも多くて、同じ環境で学び続けたいなと思ってこの高校を選びました。本当は他の学校と迷ったんですけど安心できるなということで決めました。」

ーー先生たちの様子もわかっていて、学校の雰囲気も知っていて安心して学べるかなと思ったから、ということなんですね。

藤田:「そうですね。うちの学校はフリースクールと中学校と高校が一緒の校内にあるので、週に1度全校の生徒で行う授業があって、そこでみんなで話したり遊んだりという体験があったので馴染めていたと思います。」

ーー色々な年齢の生徒が触れ合える機会がある中で、安心して成長できる校舎はとてもいいですね。
長船くんの理由をきかせていただまけすか?

長船くん(以下、長船):「僕は元々北海道のニセコに住んでいて、バドミントンを昔からやっていて、他の地域の高校から声がかかっていたんですけど、正直行ったとしても一人暮らしをしなきゃいけなかったのでそれは大変だなということで。

札幌で姉が先に暮らしていたので、家族みんなで札幌に引っ越して暮らすという形で札幌の高校にしようと思いました。

合同学校説明会に行ったとき、星槎国際高等学校の説明を聞いてすごく行ってみたいなと思って、その後も3、4回くらいオープンスクールに参加して、この学校に決めました。」

ーーこの学校のどういうところが魅力的でしたか?

長船:「校則でがんじがらめにされるという訳ではなく、自分の学びやすい形でのびのびと生活できるところがとても自分には良いと思ったので選びました。」

ーー札幌に引っ越してきてからもバドミントンは続けることができていますか?

長船:「学校の部活で練習したり、兄や姉もバドミントンをしているので姉が高校生のときは姉の学校で練習させてもらったり、兄も札幌に住んでいたので総合体育館で練習をつけてもらったりしていました。先日は、全国高等学校定時制通信制バドミントン大会で準優勝することができました!

ーーおめでとうございます!準優勝とはすごいですね!家族で一緒に引越しができたことで、安心して新生活を送りながら得意なバドミントンも続けられたんですね。高校生最後の年に頑張った結果を残せてよかったですね。

2.面白い!成長できる!そんな授業があるから続けられる!

星槎国際高校に入る前はまったく違った生活をしていた2人ですが、2人ともしっかりとした理由を持って入学していることがわかりました。では、通信制高校に入学してからの楽しさや、大変なことについて質問をしていきます。

ーー星槎国際高等学校では、必修教科の他に多数のゼミを選択できると聞きました。二人の好きな授業はなんですか?

藤田:「僕はスポーツコースです!今日がちょうどスポーツコースの日で、朝から一日中ずっとスポーツをしていました。」

ーー1日中運動できるのは楽しいですよね!朝からずっと動いていたのにまだまだ元気で羨ましいです!

長船:「僕もスポーツコースが好きですけど、藤田くんとかぶっていると面白くないのでもう一つ選びたいと思います。面白いのは、SSTというゼミです。」

ーーSSTの授業 はどんなことをしますか?

長船:「ソーシャルスキルトレーニングといって、普段の会話とかいろんな場面でいろんな人と接する練習をしたり、ゲームなどを使いながらコミュニケーションスキルを上げていくというゼミです。」

ーー実際にやっていて自分の中でコミュニケーションスキルが上がったなと思うことはありますか?

長船:「そうですね。初対面の人と普通に抵抗なく話をすることができるようになりました。」

ーー長船くんは本当に、私ともすごく笑顔でフレンドリーに話してくれて私も話しやすいです!SSTで向上したスキルのおかげなのですね!
藤田君はスポーツコースであらたに得意になったスポーツはありますか?

藤田:「アルティメットという競技があります。アメフトのフリスビー版と思ってくれるといいんですが、ここの学校に来て初めてやってみて面白いなと思ったんです。

体格差は関係なくて、チームの連携が大事になってくる競技です。投げ方も重要視されているゲームなので面白いです。声を出して連携してやるっていうところがオススメです。」


スポーツコースの中では様々なスポーツを体験することができます。

ーー初めて聞きました。スポーツでコミュニケーションも能力も鍛えられそうですね。高校で初めてやる子がほとんどなのでしょうか?

藤田:「そうですね、大抵の子はこの学校に来て初めてやると思います。今回のオリンピックの種目候補にもなっていたんですけど、日本ではそこまで広まっていない競技です。」

ーーバスケとか野球とかだと小中学校からやっている子が断然上手ということがあると思いますが、経験差がなくできるというところは頑張りがいがあっていいですね 。

本当に色々なことを体験できるゼミがたくさんあって、学校に登校したいと思える授業になっているんですね。

3.時には大変だったこともある学校生活


ーー学校生活の中で大変なことはありましたか?

藤田:「今、僕は生徒会長をやっています。全国の星槎グループの高校生と交流をしたり、社会貢献をしたり、いろんなことにチャレンジする機会があります。自分が1年生で生徒会に入ったとき、3年生には発表などの人前に立つことが上手い人がいっぱいいてついていくのがとても大変でした。

うちの学校では、星槎アフリカアジアブリッジという、リアルとオンラインで55000人が参加する文化祭があり、各国の大使が来て海外の文化を学ぼうというイベントや、 SDG’s についての発表を来場してくれた人に向けてプレゼンするというものがあります。

そこの会場に55000人ぐらい人が来るんですよね!その中で、1年生の時は演劇を通したプレゼンをやったんですが本当に大イベントで圧倒されていました。

ーーそれはとても緊張しますね!もともと人前に出てお話したりとか生徒会でみんなをまとめるようなことは好きだったんですか?

藤田:「全然好きじゃなかったです!小中学校でも全く興味がなかったんですが、高校になってやってみようと思ったらそこから慣れてきて急な振りでもなんとかやっていくことができるようになりました。

SST の授業でもいろんな人と話したりするので、慣れたんだろうなと思います。」

ーーとても上手に受け答えしてくれるし、興味がなかったようには全然見えませんね。小中学校の間にここの高校生を見ていてかっこいいなと思っていたんですか?

「フリースクールのときに生徒会の人の発表を見て、『生徒会って、そんなことやっているんだ、すごいな。』と思っていました。

思い切ってやってみてたというよりも自然にぽんぽんぽんと生徒会長になっていたっていう感じです。」

ーー素晴らしい成長ですね!長船くんは大変なことはありますか?

長船:「すごく大変だったなと思うのは、1年と2年の時にやっていた体育大会実行委員です。ルール決めをしたり、誰がどの種目のルールを担当するかなどを決めました。

でも、他のグループで、本番に担当の人がいなくなってしまって、急に台本とマイクを僕に渡されて…『はい、これ言って』って言われてすごい苦労しました。色々いざこざもあったりとかして結構つらかったです。

いろんな子がいるので、どうしても気が乗らなくて投げ出しちゃう子や他の子に押し付けて帰っちゃう子とかがいて、なかなか進まなかったりもしましたが、どうにか最後にはうまくいって良かったという形でした。

色々とそういう面では大変でしたがその分喜びがありました。」

ーーイベントをやって仕切るというのは大変ですよね。そのイベントに対してみんなが同じ熱意でいけるかというとそうはいかないですもんね。大変な中で投げ出さずによくやり遂げられましたね。

4.やってみたいなと思う授業を探してみよう

引っ越しで環境が変わったことで不登校を経験し、フリースクールに通った藤田くん、得意なバドミントンを伸び伸びとできる学校を探した長船くん。

二人の成長してきた道は違いますが、通信制高校は、一人一人の興味に合わせて授業を選択でき、楽しく学校に通うことができる場所だということがわかりました。

全日制や定時制にはないような授業を受けられることで、得意なことが見つかったり、苦手だったことも楽しく克服できたりするのですね。

2人はお互いの辛かった時期のことや気持ちを理解していて、「あの時はこうだったよね〜」とか、「きっとこんな風に感じていたんじゃない?」と伝え合っていました。

自分以外の相手を思いやれることもとても素敵だと思いました。

通信制高校を選ぶ際には、自分が面白いと思える授業があるのかをしっかりチェックしましょう。授業だけを頑張るのでもよいと思いますが、授業以外で参加したいと思える行事や部活等があるのかどうかも調べておくといいですね。

勇気を出して参加してみることで、思いがけず得意なことが増えていき自分に自信を持てるようになりますよ!

興味のある授業で、共通の趣味の友達や価値観の合う友人もできそうですね。自分ではできると思っていなかったような活躍もできるようになるかもしれません!

親子で学校説明を聞くのもよし、お母さんがまずは説明会に出向いて面白そうな情報をお子さんに伝えるのもよし、「学校ってこんなこともできるんだね」という会話をして子どもの好奇心を動かせてあげたいですね。

後編では藤田くん、長船くんに、通信制高校卒業後の進路について聞いていきたいと思います。進路を考えるために必要なポイントがわかりますので是非、後編もお見逃しなく!

後編はこちら↓
人生を変えるかもしれない通信制高校での学び方!不安な進路が希望の進路に!〜星槎国際高等学校生徒さんインタビュー後編〜


インタビュー中ずっと気さくに話してくれた二人
左:長船達也くん 右:藤田浩宇くん

執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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