発達障害・ADHDタイプの子に「勉強って悪くないかも?」と思わせるお母さんの魔法のフレーズ

発達障害グレーゾーンの子どもたちは、勉強が苦手な子が多いです。とくにADHDタイプの子は集中力が続かない傾向があります。「勉強って悪くないかも」と思わせて、やる気がUPするお母さんの魔法のフレーズをお伝えします!

1.発達障害グレーゾーンの子どもの勉強への「やる気」、どう引き出す?

週末がやってきました。何か楽しいご予定はありますか?

発達凸凹の子どもたちの脳は、楽しいことが大好き!楽しいことやうれしいことに取り組んでいるときこそ、脳が育つチャンスなんです。

ですから、土日のお休みや長期休暇は、ぜひ「楽しい」「うれしい」をたくさん経験させてあげてほしいなと思います。

しかーし!そうは言っても、小学校高学年や中学生にもなると、 進路のことやテストの点も気になる、学校の成績も心配。 ちょっとはお勉強もさせないといけないし…と思ってしまいますよね。

そんなお母さんのために、子どものやる気がUPして、勉強でも「楽しい!」を感じさせてあげるコツをお伝えします。 やり方はとっても簡単ですよ!

発達凸凹キッズの「やってやるぜ!」という気持ちを引き出す魔法の言葉かけをマスターしていきましょう!

2.ADHDタイプの勉強嫌いな子に「否定的なフレーズ」はNG!

発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子は、とくに苦手なことへの集中力が続きにくい傾向があります。

ADHDタイプのお子さんの場合、こんなことはありませんか?

勉強開始→プリントをひらく。
1問目を解きはじめるも、他に気になるものが目に入り、集中力が完全に切れる。
結局2問目に進まず、5分…10分と時間だけが経過していく…

思わず「もしもーし!」と突っ込みたくなってしまいますよね。

こんなシーン、我が家でもよくありました。

そんなときのお母さんの気持ちとしては、「これだけ時間をかけて1問しか解けないってどういうことよ?!」ですよね。

これが毎日続くと、ついつい
「早くやりなさい!」
「ダラダラやるんじゃないわよ!」
「まだ終わらないの!!」
「いい加減にしなさい!!!」
と言いたくなりますよね。

でも、その「否定的なフレーズ」では、子どもの脳はもちろん働いてくれません

否定されると、脳がその情報をシャットダウンするので、お母さんの声は子どもに届かず、お互いイライラだけが溜まっていきます。

3.子どもの「やる気」がアップするお母さんの魔法のフレーズ

ではこれをどう変えるかというと…

「プリント出して今からやるんだね」
「1問目解けたんだね」
「次の問題も解けそうだね」
「その調子!」
「頑張ってるねー」

こんな魔法のフレーズに置き換えるだけでOKなんです! お母さんが理想とするところまで進んでいなくても、点数が取れていなくてもヨシ!

例え1問しか解けていなくても子どもたちにとっては「できた!」「やった!」なんです。 それを言葉にして肯定してあげてくださいね。

「勉強」=「嫌なもの」という子どもの記憶を、お母さんの魔法のフレーズで
「まあ、やってやってもいいけど…」
  ↓
「あれ?俺、実は頑張れるんじゃない?」
  ↓
「あ、俺、ここ得意かも!」
というポジティブな記憶に置き換えてあげちゃうんです。

こうやって、ADHDタイプの子にとって、スーパーネガティブなイメージしかない「勉強」の位置付けを、ポジティブなイメージにしてあげると勉強にも取りかかりやすくなります。

勉強すること自体への抵抗感がなくなると、子どもたちの毎日はより明るい世界に変わっていくと思います。

お母さんの視点をちょっと変えた「魔法のフレーズ」、ぜひ使ってみてくださいね!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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