1.発達障害グレーゾーン小学生が高学年で直面する壁
発達障害・グレーゾーンの小学生達は、小さい頃に気づかれずに大きくなってから困りごとが表面化するケースが多くあります。
日本の発達支援のスタンダードは、早期療育・早期発見。幼児期や小学校就学前後で早めに発見して、早めにケアしていきましょうという考え方です。
ところが、そのタイミングで気づかれにくいのがグレーゾーンの子どもたちです。
本人も生きづらさを感じながら、お母さんも育てにくさを感じながら、年月を重ねてしまい、小学校3〜4年生の高学年くらいから困りごとが増えていくことがあります。
なぜなら、9〜10歳は成長が加速する時期でその分、能力の個人差も目立ちやすくなります。
一方で自分の能力を客観的に捉えられるようにもなるので周りの友達と比べて苦手が多いグレーゾーンの子どもたちは劣等感を持ちやすくなります。
友達づきあいのスタイルも高学年になると「広く浅く」のスタイルから気が合う仲間とグループを作って「深く」つきあうスタイルに変わっていきます。
コミュニケーションの苦手さを抱えている子の場合は友達関係でもつまづきを感じやすくなる。
心身ともに大きく成長するこの時期はどの子にとっても難しい時期ですが、グレーゾーンの子ども達にとってはさらに困難が多い時期と言えます。
この時期にお子さんがこんなSOSのサインを出してくることがあります。
・イライラをぶつけてくる
・「どうせ僕なんて」「どうせ私なんて」という発言が増えてきた
・以前はできていたこともやらなくなってきた
・反抗的な態度、暴言が増えてきた
・物事にチャレンジするのを嫌がる
このSOSサインを見逃さずにしっかり対応をしてあげることが大切です。
発達の特性による困りごとは、そのままにしておいても自然に改善することは少ないのです。
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2.2年間で大きく成長!ADHD傾向があったBくんの話
グレーゾーンの子にとって、ハードルになる時期でもある小学生の高学年の間に大きく成長したBくんのお話をご紹介します。
Bくんのお母さんが相談にこられたのは、Bくんが小学校3年生の時でした。
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があり、小さい頃から多動や衝動性が気になりお友達とのトラブルも多く、なかなか目が離せない幼少期だったそうです。
小学校に上がると、学習の苦手さや集団のルールに則って活動することの苦手さが目立つようになり
「なんとかみんなと同じにできるようにしないと!」
「子育ての仕方が悪いんじゃないか」
と焦ったお母さんは厳しく叱ったり注意したりすることが増えていったそうです。
Bくんは次第に学校に行き渋るようになり、体の不調を訴えるようになっていき「どうせ僕なんて…」という発言が多くなっていました。
お母さんはこんなBくんの様子をみて「自分の対応がまちがっていたかも」と思い相談にいらっしゃいました。
私のところに相談にいらっしゃる前に、病院や心理士さんに相談はしていたそうですが「この子はとにかく自信がないまま育っている。」と言われたものの、何をすればいいのかは教えてもらえなかったそうです。
私のところで、お母さんが発達科学コミュニケーションを学ばれてご家庭で実践された2年間で、Bくんは驚くぐらい成長していきました。
Bくんは、話そうとすると「あのね!あのね!」と言ってばかりいて文章にして話すのが苦手でした。
お母さんや先生からの指示も通りにくいところがありました。
ですが、お母さんが家庭でのコミュニケーションを変え始めて半年後には通知表の国語の「聞く」と「話す」に二重丸がついたのです‼
そして1年後には、生活面も落ち着き、学校の活動や勉強に積極的に取り組むようになり、全校で表彰されるまでに!
今では学校の先生から
「国語の授業でみんなの意見と違う視点で新しい意見を発表できていました。よく考えられた意見で新しい気づきをもらいました。」
と言われるまでに成長しました!
Bくんのお母さんが、コミュニケーションをどのように変えてBくんの成長をここまで加速させたのかは、次でお話しますね。
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3.子どもの成長を加速させたの親子の〇〇の改善
Bくんのお母さんは、本をたくさん読ませたわけでもなく、教材を買ってきて特訓したわけでもなく、親子のコミュニケーションを改善する事でBくんの成長をしっかりと後押ししたのです。
Bくんのお母さんの取り組みのポイントは2つあります。
◆子どもを否定せずに自信を育むことを徹底した
・勉強は「やったところ」「できたところ」を褒める
・時々、0点のテストを持って帰ってくるけどそれでも「褒める」
・意見を言ってくる時は否定せずに「そっか、そういうふうに思ったんだね」
と受け止めるようにしました。
◆成功体験を積ませてあげる
お母さんは、お家での会話を通じてBくんに「わかった!」「伝えられた!」という成功体験をたくさん積ませてあげました。
会話の材料はBくんの「好きな事」中心にして、Bくんの「話したい!」という気持ちを盛り上げました。
具体的には
・Bくんがわかりやすいように短く指示を出すようにした
・ゲームの話でも何でもよく聞き、お母さんからも質問する
・給食が好きなので明日のメニューを聞いたり今日の給食の感想を聞いた
など…Bくんとの会話を肯定的で明るいものにしていきました。
今、Bくんは小学校5年生になり、お母さんはこう語ってくれました。
「2年前のあの時に勉強ができるようになることにこだわりすぎていたら今の息子の成長や親子関係はなかっただろうなとひしひしと感じています。この先も学んだことを忘れずに、ずっと子どもの人生を応援していきます。」
子どもが大きく成長する小学校高学年の時期。ADHDキッズにとっては、困難に直面しやすい時期でもありますが、親子のコミュニケーションを改善することで子どもの成長は加速します。
この時期にしっかり力を伸ばして中学校生活を迎えられれば、その先もワクワクするような未来が待っていることでしょう‼
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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