孤独を感じるお母さんがエネルギーチャージできる居場所「不登校親の会」を立ち上げてその後1年で世界が変わったストーリー

お子さんが不登校になるとこの先どうしたら良いの?と親は不安の渦の中に巻きこまれてしまいがちです。わが子の不登校を経験し、その後自分で不登校親の会を立ち上げた私から、同じ立場の人と繋がることができるコミュニティの見つけ方をお話します!

1.なぜ子どもが不登校になるとお母さんが孤立してしまうの?

全国の不登校の児童生徒の人数を知っていますか?

文部科学省が公表している2020年度『問題行動等調査』によると、2020年の不登校の小・中学生の児童生徒の数が196,127人で過去最多というデータがあります。
令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

その内訳を見てみると小学生は6万人(在籍者に占める割合は0.8%)、中学生は倍に上る13万人(同割合3.9%)となっており、小学生100人で1人弱、中学生100人で4人弱の人数が不登校の実際の人数です。

こう見ると、不登校は増えていると言っても全体から見ると本当に少数です。

都市部なら不登校支援が充実している可能性もありますが、地方だと相談窓口が分かりにくい事も考えられます。

また大多数が普通に行っている学校に行けなくなると『何で学校に行けないのか』『甘やかしすぎ』など家庭の中でお母さんが責められる場面も多く見られます。

加えて、学校や専門機関に相談しても心無い言葉を言われたり、お母さんがどんどん追い込まれて自信を失い、自己否定に陥りやすくなってしまいます

わが子が将来どうなってしまうのか不安でいっぱいなのに、自分の気持ちを誰にも分かってもらえないと家庭でも社会でも孤立してしまいがちです。


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2.話を聞いて共感してくれる人がいることの大切さ

私が不登校で孤独を感じているお母さんにお伝えしたいこと、それは話を聞いてくれる相手、共感してくれる存在がいることの大切さです。

心理学において、話をすることで得られる効果は3つあるといわれています。

①浄化作用:溜まっていた感情や気持ちを吐き出し、心がスッキリする事

②仲間意識:信頼のおける仲間と心から共感する事で得られる孤独からの解放

③気付き・理解:自己理解が深まり、正しい判断が出来る事

これらを満たしてくれる相手がいると、カウンセリング効果があり、心が安定していきます。

同じ立場の人同士で話す「ピアカウンセリング」というものがあり、ピア(peer)は、「仲間、同じ立場の人」という意味で、共感によって気持ちが楽になるなどの効果があるといわれています。

また、同じ立場の人と同じような悩みを話す過程が安心感を与え、他の人の話が自分の悩みにも活用でき、解決に繋がる気付きが沢山得られるのです。

親が元気になれば、子どもも元気になります。

親がいかに不登校になった子どもを理解するかが大切であり、子どもを支えようとするなら、まずは親を支える事がとても重要になってきます。

3.不登校親の会の参加をきっかけに自分達でも立ち上げる

我が家の不登校は年子兄弟で1年の間に立て続けに起こりました。

長男が小2の夏休み明け、次男が小1の冬休み明けと兄弟揃って不登校になり、その年はいきなり小学校低学年からの不登校にどうして良いか分からず、ぽつんと取り残されたような孤立を感じていました。

スクールカウンセラーの先生に『不登校の親御さんと繋がりたいんですが…』と聞いてみたものの『個人情報の関係もあり難しいですね』と言われ、寂しさを感じていました。

私の住んでいる町は田舎の農村部で、当時不登校支援の情報は何もなく、不登校の子ども自体いないのか、と思っていました。

それから2年、学校からもらったプリントに不登校親の会の案内があったのです。その不登校親の会は広域連合を対象にし、保健所が主催で1年に4回の集まりが開かれていました。

その後初めて集まりに参加し、参加者の話から聞かれた親子の葛藤や将来の不安、孤独を感じていた…など私も同じように感じていた!と共感の嵐だったのです。

この不登校親の会がきっかけとなり、住んでいる所と子どもの年齢が近い5人のお母さん達とすっかり意気投合し、自分達で不登校親の会を立ち上げよう!と決めました。


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4.その後、立ち上げた不登校親の会でパワーチャージ

自分達の不登校親の会を立ち上げるにあたって、『陽だまりの会』と名前を決め、連絡手段はグループラインを使い、月に1回リアルで会うようにしました。

立ち上げ当初は不登校に関する情報交換や子どもや家族の話を沢山話しました。

勉強はどうしてる?
ゲームの時間はどのぐらい?
不登校中の給食費は払っている?
生活リズムの乱れは?
かかりつけのドクターはいるの?

など話は尽きません。

加えて旦那が不登校を受け入れない、祖父母に不登校は甘えであると言われた、学校から毎朝電話をするよう連絡がきた、など周囲との人間関係の問題もよく話題に上りました。

陽だまりの会においては、それぞれが体験した情報を共有し合い、『私はこうしてみたら良い方向に進んだよ』と困りごとを解決したお母さんの体験談が大きな学びなっています。

何より否定されることなく、とにかく受け入れて、分かるよ~と受容と共感に満ち溢れた空間で、落ち込むことがあっても話してスッキリ、お母さんが笑顔で家庭に戻れる場になりました。

その後、陽だまりの会をもっと広めたい気持ちが募り、自分達でポスターを作り、人目に付きやすい場所に掲示しました。

加えて、新聞の無料広告に毎月開催している陽だまりの会の案内を載せたり、SNSで発信する事で、参加者が徐々に増えていきました。

広報活動で周りからの理解も増え、個人からの寄付金を頂いたり、毎月貰える助成金の情報を教えてくれる人がいたり、活動資金が増え内容も充実していきました。

当初5名で立ち上げた陽だまりの会は1年経つと12名まで増え、お母さんの心が安定し、エネルギーチャージする場所になっていったのです。

5.不登校に関するコミュニティを見つけてみませんか

子どもが不登校で誰かと繋がりたいと思っている方に、不登校のコミュニティの見つけ方をご紹介しますね。

まずは不登校に関するコミュニティに飛び込む少しの勇気を持ってみましょう

私がお勧めするのはやはりリアルで会える地元の不登校親の会です。インターネットで『不登校親の会、○○(お住いの都道府県名)』と検索すると都道府県ごとの不登校親の会情報が出てきます。

お住いの自治体、学校、保健所などに不登校親の会について問い合わせても良いと思います。

不登校親の会に参加するのはハードルが高いな…と思う方はFBグループやラインオープンチャットで『不登校』と検索すると沢山のグループがあり、そこに参加すると投稿された文章を閲覧でき、コメントでのやり取りが出来ます。

他にもクラブハウスで不登校の話をしているグループもあり、耳だけ参加も出来るので、話すのに抵抗がある方は聞くだけでも充分に情報が得られます。

いかがでしたか?

私自身、自分達で立ち上げた不登校親の会『陽だまりの会』によって、仲間と共に希望を抱く大切さやお母さんの気持ちが安定する事で家庭の雰囲気も暖かくなることを本当に実感しています。

今では子どもの不登校を通して色んな世界が見る事が出来た!不登校から大切な物を沢山教えてもらった!とすっかり不登校を前向きに捉えられるようになりました。

不登校でお悩みがあれば勇気を出して、不登校のコミュニティに参加してみてくださいね。

1人じゃない!豊富な経験や情報を持つ親御さんに会えば、安心材料がたくさん得られますよ!

執筆者:みしまひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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