不登校の子どもが先生の家庭訪問を嫌がるのは、人が怖いからではありません。「学校に行けない自分のまま見られること」が苦しいからです。不登校でも“自分で選んだこと”の積み重ねが増えたとき、先生との関係は変わりました。
1.先生が家に来るのを嫌がるのは「人が怖いから」ではない?
不登校の子どもが、「先生が家庭訪問に来る」と聞いたとき、
- 会いたくない
- 玄関にも出てこない
- 不機嫌になる
そんな様子に、
「先生が怖いのかな?」
「人が苦手なのかな?」
と思っていませんか?

実は“先生”が怖いわけではありません。
不登校の子どもが先生との関わりを避けるのは、学校に行けていない自分のまま見られることが苦しく、自分を守ろうとしている状態だからなんです。
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2.不登校の子が先生に会いたがらない理由
先生という存在は、
- 学校の人
- 評価をする立場の人
- “できていない自分”を思い出させる人
このようなイメージになっていないでしょうか。
特に、プライドの高いお子さんは、できていない自分をさらすことは苦痛です。

繊細なお子さんも、
「自分のことをどう思われているんだろう?」と気になってしまいます。
だからこそ、会うこと自体がつらくなるんです。
だから、
- 会いたくない
- 隠れる
- 拒否する
これはわがままではなく、「自分を守る行動」です。
3.先生に会えなかった息子が変わったきっかけ
我が家の息子も、
小学生の頃は先生と顔を合わせることはほとんどありませんでした。
- プリントを見るのも嫌がる
- 伝言も拒否する
- 家庭訪問でも会わない
私は心の中でこう思っていました。
「堂々としていればいいのに」
「悪いことしてるわけじゃないのに」
でも、違いました。
息子は、「学校に行けない自分」のまま先生に会うことがつらかったのです。

得意と不得意の差が大きく、完璧主義であったりプライドが高い傾向があった息子。
みんなと一緒に歩いてきたレールから外れてしまったということ自体がとても傷つく出来事でした。
どんなに周りの大人が「学校に行かなくてもいいんだよ」と言ってくれたとしても、そう簡単には納得できることではなかったでしょう。
みんなよりも詳しく知っていることがたくさんあるのに…
学ぶことは好きなのに勉強はできないし…
自分は挫折してしまったんだ…
こんな自分のことをわかってくれる大人はいないんだ!
と、自分や社会を責めて周りの人との関係から遠ざかって閉じこもっていたのです。
必要だったのは、
学校に行かせること、先生と会うことで自信をつけることではなく、「家で過ごしている自分のことを自分で認められる状態」を作ってあげることでした。
その後、息子は中学生になり、家で過ごしながらもN中等部というオルタナティブスクールのネットコースで学ぶことを決めました。
自分の好きな活動を選び、挑戦したり、やり遂げたりする経験が増えていきました。
このとき初めて、「学校に行かない=自信がない」ではなくなったのです。
すると、
- 「先生に会ってもいいよ」と言う
- 自分から好きなことを話す
- 学校のプリントも見られる
といったように、先生との関わり方が変わっていきました。
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4.不登校の子と先生の関係が変わる関わり方
大切なのは、先生と子どもを「会わせること」そのものではありません。
自信がついたら会えるのではなく、
ありのままの自分のことを受け止められたとき、どんな人とも会えるようになっていくのです。
親の関わりで意識したいのは、子どもの尊厳を守ること。
そして、学校を基準にした褒めではなく、
学校に行っても行かなくても、
できていることを認めてあげることです。
そうすることで、学校を休んでいても自分に自信がついていくんです。
学校や他の居場所に通っていなくても大丈夫です。
おウチで子どもが普段遊んでいることや取り組んでいることで、
しっかり自信を授けてあげることができます。
発達科学コミュニケーションでは、
子どもの行動は「安心できる状態かどうか」で変わると考えます。
今回の変化も、コミュニケーション能力が上がったからではなく、「この自分でも大丈夫」と思えたから起きた変化でした。

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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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