1.「どっちでもいい」ばかり言う子どもに困っていませんか?
私が自分の息子や生徒さんのお子さんのコンディションを把握するときに必ず確認する言葉があります。
それが「どっちでもいい」というワンフレーズ。
この「どっちでもいい」のフレーズが出るお子さんは自信が育ってないことが多くそのままの状態がつづくと発達もスローになりやすいからです。
特に学校生活では進級進学のシーズン。新しい学校や教室、新しいクラスメートでお子さんを取り巻く雰囲気は緊張感でいっぱいです。
この記事では「どっちでもいい」発言が多く、周りの空気を読み過ぎてしまう「繊細・敏感キッズ」を発達させるコツをお伝えしますね。
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2.なぜ自分で決められないの?
繊細・敏感キッズはどうして「どっちでもいい」と言うと思いますか?
繊細・敏感キッズはいつもこんな考え方をしているんです。
・周りの人はどう思っているんだろう?
・何と答えれば喜んでもらえるかな?
・こんなことを言ったら相手に嫌がられないかな??
いつも自分の意見ではなく、
正解はなにか…
相手はどう思うか…を
優先してしまいがちです。
繊細・敏感キッズは、「不快」「快」の「不快」を受け止める脳の働きが強い。
だから、相手がイヤそうなリアクションをしていたらそれにすぐ反応してしまい、自分の意見よりも人の意見を優先してしまいがち。
集団で疲れやすい、
空気を読みすぎてヘトヘトになる、
自分の意見を言えなくなる、
その理由はこんなところにあります。
3.自分の気持ちよりもお母さんが喜ぶことを選ぶ繊細・敏感キッズ
先日、パステルジャンプライターのみしまさんからうかがったエピソードがあります。お子さんはHSC(Highly Sensitive Childひといちばい敏感な子)くん。
みしまさんが授業参観を見に行った感想を「楽しそうだったね」と伝えたところ、お子さんから、
「ママが喜ぶからそうしていただけだよ」と言われてしまったそうです。
自分が楽しいかどうかではなくママが喜んでくれるかどうか…
このように繊細・敏感キッズは周囲の人にとっての「快(心地よいこと)」を優先してしまうのです。
ママも気づかずに、「大丈夫だ」と勘違いしてしまうのもムリはありません。
このまま自分の気持ちに蓋をして、周りの気持ちを優先し続けていると良くないことは想像できますよね。
次に、いまからでもできる、子どもが自分の気持ちを優先して表現できるようになる方法をお伝えしていきます。
4.空気を読みすぎる子のママにオススメ!2つの毎日できること
ではこんな空気を読みすぎる、自分の気持ちを表現できない子にはどうしてあげたらいいでしょう。
子どもには、子どもらしく、「自分の好き」や「こうしたい」を語らせてあげたいのですがそのためのファーストステップとして、
①お母さんが楽しそうにする
②小さな決断をたくさんさせてあげる
この2つからスタートしてみてください。
◆1.お母さんが楽しそうにする
特に大切にしたいのは言葉ではなくママから発せられる非言語のメッセージです。
・怖い顔をしている
・いつも眉間にシワが寄っている
・ため息をついている
・イライラしている
「不快」のメッセージをキャッチしやすい子にとってこの非言語情報の破壊力はとても大きいのです!!
いつも空気を読んでいる子にとっては、一番身近なママが楽しそうに過ごしていることで「不快」の情報よりも「心地よい」情報に触れる機会が増え、安心します。
安心して、不安な状態から開放されることでお子さんも自分の意見を言いやすくなります。
繊細な子のママにはぜったいと言ってもいいほど早めに整えてあげたいことの1つです。
◆2.小さな決断をたくさんさせてあげる
「なんでもいい…」と言う子には、オープンクエスチョンで「どうしたい?」と聞くよりも選択肢を用意して選ばせてあげることをお勧めします。
自分で決められないお子さんにとって、最初から難しい決断はストレスにもなりますのでお子さんに合わせて簡単なことから選択させてあげてください。
「今日の晩ご飯ハンバーグと豚の生姜焼きどっちがいい?」とか、
歯ブラシを買いに行って、色を選ばせてあげるなど。
ささいなことからでOKです。
大切なのは、お子さんに「こっちがいい、と言ってもいいんだ」という安心感と自信を持たせてあげること。
そのとき、どっちを選んだとしても「OK!それにしよう!」と無条件に受け止めてあげましょう。
大人の思惑(こっちにしてほしい)が少しでももれてしまうと繊細・敏感キッズは自分の意見を引っ込めてしまうのでそこは注意が必要ですよ!
まずはおうちの中で、お母さんから、お子さんが空気を読まずに安心して過ごせる、楽しい雰囲気づくりから始めてみてくださいね!
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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