1.不登校の子どもの明るい未来を描きましょう
◆学校に行かなくても活躍している方たち
皆さんは、学校に通わずに、のちに活躍した偉人が沢山いるのをご存知ですか?
アインシュタイン、トーマス・エジソン、エイブラハム・リンカーン、レオナルド・ダ・ビンチ、本田宗一郎。
まだまだいらっしゃいますが、これを見るだけでもなじみのある超有名人の方々がいることがわかりますね。
ホームスクールでのびのびと自分の好きな勉強をできたことで、才能を伸ばしていけたのかもしれませんね。
そう考えると、学校に行かない選択をする子どもの未来にちょっとワクワクしてきませんか?
◆お⺟さんの持つ⼦どもの将来像は何ですか︖
前回の記事では実際にホームスクールで4人の子育て中のSさんにインタビューをし、ホームスクールで子どもがイキイキと過ごす選択もあることを伺いました。
この記事では、Sさんが、ホームスクールを通して子どもたちに何を手渡したかったのか?
どんな未来を思い描いているのか?
その本音に迫ります。
ーーSさんの子どもたちに対する将来像を教えてください
「⻑⼥は、頭脳の⼈。動画編集、アクセサリー作りをして販売中です。
次⼥はダンスが好きで、お料理、お菓⼦作りが好き。現在は合唱団の団⻑を務めています。
3⼥は芸術家で絵が上⼿。⼿先が器⽤で組みひもづくりにはまっています。」
そして、Sさんは最後にこうお話してくださいました。
「私は⼦どもたちが世の中の考え⽅に流されてほしくなかったんです。
⾃分を貫ける⼈になってほしくてホームスクールを始めました。
⼦どもたちの⼈⽣、わたしの想い通りにしようとは思っていないです。
私の⼈⽣ではないから。本⼈が幸せになるために私ができることがあればいいなって思っています。
それぞれが、⽇々幸せだと思えて、⾃分のやりたいこと(仕事とは限らないけれど)を楽しくやれて、かつ⼈のお役にも⽴てるような⼤⼈になってくれたら嬉しいなと思っています。」
Sさんのお話を聞いて、強く感じたのは⼦どもたち⼀⼈ひとりの得意なことを最⼤限に伸ばしていこうとする姿勢です。
取材に伺った⽇、3⼥がテラスにプールを準備し、4⼥と遊んでいました。
⻑⼥は⼿作りアクセサリーの販売の準備。次⼥は合唱団のお仕事の準備。とそれぞれがしっかりと役割を果たしていました。
私はこの⼦たちの将来を想像するとどういう⾵な⼤⼈になるのだろうとワクワクしてきました。
2.当たり前を見直す~必要なのは親の意識改革
この記事を読んでいる方も、学校に⾏くのが当たり前だと思っている親御さんはほとんどだと思います。
私もそうでした。
ただ、学校に行かなければならないということに縛られると、⼦どもが本来持っている才能を伸ばしてあげられない状態を作ってしまうかもしれません。
Sさんの取材を通して学びの場は「学校」にこだわる必要はないのかなと感じました。
Sさんの⼦どもたちがとても素直でそれぞれやりたいことがあって、イキイキと過ごしている姿を実際にみて感動しました。
また、学校に⾏かなくても⼦どもが⾃⽴するために家庭で準備ができるということを知り、⼤きな希望を持ちました。
「不登校」と聞くとネガティブなイメージを持ちませんか?
実際に学校に⾏けなくなった⼦の多くは後ろめたさを感じ、⾃信が低下しているのも事実です。
ですので、学びの場をもっと⾃由に選べるという選択肢が広がれば、⼦どもはもっとイキイキと過ごせるのではないかと思います。
特に、発達障害・グレーゾーンの⼦は、特性として得意なところはグンとできるという、実はとびぬけた才能の持ち主がいっぱいです。
まずは親である私たちが学校に⾏くのが当たり前の考えを一旦置いて、どこで過ごしても⼤丈夫!と受け⼊れていくことから始めると⼦どもは安⼼感を得て、物事に前向きに取り組んでいけるようになるのではないでしょうか。
3.発達障害・グレーゾーンの⼦がやる気アップ!ホームスクーリングでイキイキすごせる秘訣
⼦どもは学校に⾏けなくなったこと、今まで注意されたり、叱られたりを繰り返し受けてきたことで⾃信を失った状態にあります。
まずはお⺟さんと⼦どものコミュニケーションを⾒直すことをお勧めします。
次の項⽬でチェックが⼊る⽅、今すぐ対応を変えましょう!
・学校に⾏ってほしいオーラを強く出している
・⼦どもが家にいることにイライラした態度を⽰している
・無理やり⾏かせようとしている
・「隣の⼦は元気に⾏っているのに…」と⽐べている
この様な状態が続くと、⼆次障害のリスクが高まる恐れもあります。
ではどんな対応がいいのでしょうか?
お⺟さんがお⼦さんと過ごすときのポイントは次の2点です。
◆お⺟さんが笑顔であること
⼦どもはお⺟さんの笑顔を⾒ると安⼼感を得られます。
また、視覚からの情報は脳に届きやすいので「笑顔」というポジティブな情報を届けてあげましょう。
そうすることで子どもにとって安心して過ごせる場所であることを伝えることができます。
◆肯定する
「感謝を⽰すこと」。これをぜひやってみてください。
「ありがとう」
「助かったよ」
は⼈の役に⽴てた嬉しさや、⾃分を認めてくれたと感じることができ、⾃分を好きになることができます。
肯定的な関りを増やしていくと、⼦どもは⾃信が出てきて、⾃主的に⾏動することが増えていきます。
取材を受けてくださったSさんの笑顔がとても素敵で、印象に残っています。
また、子どもたちがすることによく感謝を伝えていて、一緒にいる私まであたたかな気持ちを感じました。
我が家の息⼦たちはやる気をなくして笑顔や少なかったのですが、肯定的な関りを増やした今は毎⽇笑顔で過ごし、進んでお⼿伝いをするようになりました!
ホームスクーリングについて知った今、⼦どもの将来を不安に思うよりも、⼦どものやりたいことを⼤事にしています。
そして、⼦どもの才能は何だろうと探すことが楽しくなっています。
発達障害、グレーゾーンの⼦が学校に⾏かなくなったとしても、がっかりする必要はありません。
むしろ「学校」という枠からよく⾶び出してきたね!
お家で才能をグングン伸ばしていけるね!
と肯定的に捉えてみてはいかがでしょうか。
どの⼦にも必ず光る部分はあります。
伸び伸びと安⼼できる環境で、才能を伸ばしてあげてほしいと思います。
「学校に⾏かない!」と言う⼦を抱えているお⺟さんたちが⼦どもの将来を明るく描いて、⽇々⼦どもと笑顔で過ごすためのヒントになればと思います。
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執筆者:別井理恵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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