ゲームばかりする発達障害思春期男子がゲームを褒められることで自己学習力があがる!褒めポイントとは?

発達障害の思春期男子がゲームをしている姿ばかりを見てしまうとイライラして褒めるところなんてない!と思っていませんか?ゲーム中の子どもの様子には褒めるヒントがたくさんあります。どこを観察すれば褒めるところが見つかるのかポイントをお伝えします。

1.ゲーム中の思春期の子どもの様子にイライラするのはもったいない

ゲームはもう子どもたちにとっては切っても切り離せないものになっています。友だちとのコミュニケーションツールとして、ストレス発散として、あるいは心の拠り所として存在しています。

親世代でも気軽にゲームを楽しんでいる人もたくさんいらっしゃると思います。そしてゲームの種類も無料から有料までたくさんの種類がありますよね。

ゲームは子どもが主体的に取り組めるものであり、子どもの性格が出やすいもの。お母さんがゲームの様子を観察することで子どもの興味のあるポイントが見えてきます。ならばこれを発達に生かさないのはもったいない。

子どもが興味あるところを褒めポイントに生かすことで、お子さんの自己学習力をアップしていくきっかけにすることができます。

自己学習力とは壁にぶち当たった時に自分でなんとかする力。

調べたり、工夫したり努力したりすることを積み重ねることで力をつけていくことができます。ゲームをしているお子さんは常にこの状態を重ねているからこそゲームを攻略しています。

そこでお母さんがコミュニケーションでお子さんの取り組む行動のどの点がよくできているのかを伝えて、気づかせることで、子どもは行動を肯定されたと思い、自信を持ち、自分をもっと高めたいという気持ちになっていくのです。

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2.発達障害の子どもがゲームで興奮するタイミングをしっかり観察しよう

我が家には注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)グレーゾーンの思春期男子がおります。ゲームはもちろん大好きで、お友達とオンラインゲームをしたり、PRGゲームをひたすら攻略するために、夜遅くまでひたすらやり続けることもあります

そんな姿にイライラすることは日常茶飯事でした。「もう寝る時間でしょ、何時までするつもり!いい加減やめなさい」と怒ることも頻繁にありました。

すると、次の日の早朝からゲームを始めていたりしてびっくりすることもありました。

私もゲームを楽しんできた世代ですからハマってしまう気持ちもよくわかるのです。でも!息子がゲームをする姿を見ると腹が立つんですよね。他にやるべきことがあるでしょうとつい思ってしまいます。

思春期に入った子どもからゲームを取り上げてしまうことは簡単だけど、親子関係が悪化するのは必然。なんとかゲームを発達サポートに活かせないかと考えました。

そこで、私はイライラを抑えてゲームをしている様子をしばらく観察することにしました。

すると、息子は急に声を出して喜んだり、残念がったり、ゲーム中にいろいろと感情を揺れ動かしながら取り組んでいるのがわかってきました。

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3.ゲームに共感することで、会話からキーワードを発見!褒め言葉に生かす

息子がゲームしている様子を観察すると黙々と取り組むときと興奮するときがあったので、落ち着いてゲームしているときに声をかけてみました。

「このゲームのキャラクターかわいいね。」

これはゲームに共感している声かけです。子どもは受け入れられていると感じてくれます。

すると、子どもが集めたキャラクターやアイテムを説明してくれたんです。

「このキャラクターはこんな技が使えて、こっちのキャラクターの技と掛け合わせると技の効果が200倍になるんだよ」

「今このアイテムが買いたいんだけど、あと4000ゴールド足りないから敵を5体倒すとお金がたまるんだ」

この会話を聞いた時に共通点があることに気がつきました。それは息子は数字的な意味合いのあるワードを使っているということでした。その発見から、普段子どもの会話で使う言語を観察することにしました。やはり言語の中に分析するようなセリフが多くあったので、

「よく分析しているね」

「キャラクターを使いこなすにはキャラクターの特性を細かく分析して覚えないといけないでしょ?よく覚えているね。」

褒める言葉に「分析ができている」「覚えている」というキーワードを入れて声をかけるようにしていきました。

息子は分析することが自分の得意なことと捉えるようになり、普段の生活の中でも物事をじっくり観察するようになり、分析した内容を伝えてくれるようになりました。

ゲームを分析しながら進めている自分の姿を意識した息子は、わからないことがあっても分析する視点を持ったことで自分で調べるようになり自己学習力もアップしています。

例えば、レジャーで出かける時には目的地までの最短ルートやかかる時間を調べたり、自分のスマホの使用ギガ数を確認して、できるだけWi-Fiを使うように心がけたりするようになりました。

子どもは、自分の得意に気がついていないことがあります。

ゲーム中のお子さんが使っている言語を観察してみてください。きっと褒めるヒントになるワードが入っていると思いますよ。

子どもに合った褒め言葉を使っていきましょう!

執筆者:中曽根里美
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

発達凸凹キッズを楽しく発達させていく声かけをお伝えしています。

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