1.視覚過敏がある子のお出かけ対策はスモールステップ!気持ちいい!楽しい!を体感させよう
視覚過敏があると「外はまぶしい!」「 人がこわい!」と言ってなかなか外出ができない子にこまっていませんか?
家にこもってばかりではメンタルや運動不足も心配になります。
そこで無理やり外に連れ出そうと強い口調で誘っても嫌がるばかり…
逆に余計につらさが増してお出かけ大嫌いにさせてしまうリスクもあります。
視覚過敏の子が外出できるようになるには、気持ちいい!楽しい!経験をさせてあげることがポイントです。
今回は、視覚過敏があり晴れている日はまぶしいと言って外出ができなかった中学生男子がお出かけできるようになったスモールステップの誘い方をお伝えします!
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2.「外はまぶしい」と外出できない子が登校できるように!
息子は自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの特性があり、繊細な気質や感覚過敏もあわせもっています。
小学校高学年くらいから太陽光をまぶしいと言うようになり視覚過敏があるとわかりました。
まぶしさ対策で遮光メガネを作り、メガネをかけていれば屋外でも活動はできていました。
中学1年生の冬晴れの日、外出した息子は、遮光メガネ をかけていたのですが、日差しに強いまぶしさ を感じ その後激しい頭痛におそわれました。
不安が強くネガティブ思考の息子はそのことをきっかけに「外はまぶしい、頭痛が悪化するのは嫌だ」と家にこもるようになりました。
「今日は晴れているからムリ…」と学校へもほとんど行かなくなりました。
そんな息子が対策とママの㊙作戦でお出かけへの抵抗感がへり
・公園に行ったり
・人目を気にしつつも自転車に挑戦したり
・少しずつ登校できるようになり
・学校から帰っても外に出るように変わりました
ではどんな方法でお出かけのハードルをさげたのか?次にその対策と作戦をお伝えします。
3.王道アイテムでもダメだった…の場合のママの㊙作戦!春バージョン
感覚過敏には無理強いはせずに環境を調整してあげることが大切です。
メガネ屋さんにいくと、サングラスや遮光レンズ、偏光レンズと呼ばれるメガネがあり、まぶしさを除去、軽減してくれます。
息子も遮光レンズから偏光レンズに変えたことでまぶしさはグーンと軽減されました。 ですが、どんなに環境を調整してあげても、太陽や明るい外に対して苦手意識が強く外出できるようにならない…というケースもあります。
まだ外に出られない子にしてほしいおウチでの取り組みを3ステップでご説明します!
◆ステップ1 恐怖感をとりのぞくプチ体験
我が家は毎年お花見に行くのですが、そのときの息子の状態 では普通に誘えば「太陽出てるからムリ、人が多いから行かない」と断られてしまうでしょう。
そこで、雨の日に「車の中からお花見しよう」と誘ってみると、「僕にとってはお花見日和」と行く気になってくれました。
車の中でお弁当を食べながらゆっくりお花見をすることができました。
雨の日のお花見でまぶしさも人混みも気にすることなく純粋にお花見を楽しむことができました。
◆ステップ2 好きなこと+(プラス)ママに力を貸して!作戦
雨のお花見の翌週、息子が大好きなクレーンゲームに行きたいと言うので
天気も曇っていたこともありお花見を追加する提案をしてみました。
『好きなこと+ママに力を貸して!作戦』で大事なポイントは「ママが~~したいから手伝って」というスタンスで提案することです。
私:「川沿いの桜が見頃だからママ見たいんだ、そこを通るルートでゲームセンターへ行ってもいい?」
息子:「早くゲームしたいけど…しょうがないな…ママが見たいならいいよ」
いつもならゲームセンターに直行するところ、オッケーしてくれて、追加の
お花見が実現できました。
さらに、窓を閉めた車中から桜を眺めるだけだった息子が散り始めの桜を見て
「花びらをつかまえたい」と言い、窓を開けることができました。
風に乗って舞い込んできた花びらを楽しそうにキャッチしながら…
息子は「僕は落花盛んのお花見が好き」と教えてくれました。
「いいよね~花吹雪、ママも好きだよ、落花盛ん」と話がはずみました。
◆ステップ3 話題が盛り上がる!プラスの感情が持てて行動できた!
次にゲームセンターの近くの桜がたくさん咲いている公園の横をあえて通ってみました。ここは小さい頃よく遊びにきていた場所でお花見にも何度も来たことがありました。
「わぁ、ここも落花盛んできれいだね~」と言うと
「ママ、公園の中歩きたい?」と私の思惑を息子が言ってくれたのです。
先ほどの車中からのお花見で会話がはずみプラスの感情が持てたことで『公園の中を歩く』行動につながりました。
「歩きたい!!一緒にお花見しながらお散歩できるなんてママうれしい!!」と気持ちを伝え、花吹雪の中をお散歩することができました。
花びらをつかまえようと走ったり、残雪の山々をながめたり、眼下を通る電車が見られたり、心地よい風に吹かれてリフレッシュできたようでした。
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4.スモールステップの成功体験が過敏に不安になる子の脳を安定させてくれる!
大好きなクレーンゲームで遊んで帰る途中、自転車で遊んでいる小学生がいました。中学生になってから自転車に乗っていなかった息子に
「自転車ぜんぜん乗ってないけどまだ乗れるのかな?帰ったら乗ってみようか?」と誘ってみると
「いいよ」の返事がすんなり聞けました。
大好きなクレーンゲームができてうれしかった!お花見も楽しかった!このプラスの感情が成功体験となりまた『自転車に乗る』行動につながりました。
「自転車すっごく楽しい、風が気持ちいいよ!もう少し乗りたい」と言って、外出で疲れているはずなのにたくさん体を動かすことができました。
「風が気持ちいいね~」
「今日は楽しかったね~」
「たくさん動いたね~」
「体力もちょっとずつ戻ってきてるね!」
外出できたこと、楽しかったこと、外で遊べたことをあらためて伝え、成功体験として記憶に残るように言葉にしました。
いかがですか?
スモールステップの成功体験を積むことで過敏に不安になる子の脳を安定させることができました。
こうして外がまぶしい息子のお出かけへのハードルをさげることができ、行ける場所や外出時間もふえていきました。
少しずつ登校もできるようになりました。
ぜひ、我が子の『好きなこと』に『+の行動』を追加して『それならやってもいいよ』を引き出すママの作戦で、お子さんの『外出って楽しい!!』を体感させてあげてくださいね!
行きたい場所がたくさんふえますよ!
ママの作戦に季節に合わせたお出かけに誘う口実も考えてみてくださいね。
ママの脳トレにもなりますよ!
執筆者:三原すずか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
▼ママのコミュニケーションでお子さんの過敏さが落ちつく情報をお伝えしています!