1.男子とは違う!発達障害の女子に合わせた対応をしよう
反抗期女子ってややこしい!と、子育てに悩んでいるお母さん。
もしかしてまだ男子向けの育児書を読んでいませんか?
女子は男子とは別次元の「ややこしさ」を持っています。どっちがいい・悪いではなく、困りごとの現れ方が違うということです。
男子の方が困りごとが目立つから対策も立てやすい!
一方、女子は…というと困りごとになかなか気づきにくくその対応策もあまり知られていません。
とくに女子の9歳〜13歳という時期は難しい時期です。
その難しい発達障害女子の「こじらせ期」は男子と異なるスペシャルなお母さんの対応が必要なのです。
男子の困りごとやトラブルが目立ちやすかったことから、かつては「発達障害は男子のほうが多い」という誤った認識もありました。(今は半々と言われています)
そんなこともあって、発達検査は男子の行動を基準につくられ、発達障害の本も「男子の発達障害」をベースに書かれているものが多かった…。
だから発達障害女子のお母さんからすると、どこに相談しても何を調べても、いまひとつピンとこない!…そんなことが起きていたのです!
だからこそお母さんには、発達障害の反抗期女子に合った対応術を知ってもらいたいと思います。
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2.こんな様子が見られたら要注意!反抗期こじらせ女子のサイン
もしお子さんにこんな様子がみられたら、それは「こじらせ期」のサインです。
・常にイライラしている
・お母さんが何を話しかけてもすぐにキレる
・プライドが高くてできない自分を、必要以上に責める
・友人関係に悩んでいる
・以前は”優秀”だったのに、急に自信を失いはじめた
・感情的になることが多い
いかがですか?複数にわたり当てはまっている、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
「あれ?」と思うサインにお母さんやお父さんが気づいたときには、すでに「こじらせ」が進んでいる状態です。
長年、困りごとを抱え込んできて抱えきれなくなったものがサインとして出ているので「がんばればできる!」「努力で乗り切れる!」と軽く考えると、あっという間に困りごとが悪化します。
でも大丈夫!どんな困りごとでも効く対応はあるのです。ではお家でどう対応するのがよいのでしょうか?
お子さんのSOSサインをいち早くキャッチして、我が子に合ったサポートができるお母さんになりましょう!
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3.エネルギー切れになる前に!お家で充電させてあげる方法
女子の場合、口が達者な分、お母さんが思わずイラっとするようなところを突いて口答えをすることが多いので、お母さんも感情的になってしまうかもしれません。
男子の反抗期と同様に、女子の反抗期もお子さんの反抗的な態度に感情的に応戦しないことがまずは大切です。
親子関係が悪化すると、お母さんのどんな言葉も届きにくくなります。
頭ごなしに否定したり、親子げんかを繰り返すようになってしまうと、子どもは「お母さんに嫌われているんじゃないか」と思い始めます。
女子の反抗期には、女子特有の性質を理解して、お母さんが冷静に対応していきましょう!
まず女の子は、相手に共感できることを重視する性質があります。
お友達との付き合い方を見ても男子より女子の方が一緒に行動してくれたり自分の話に共感してくれる友達を求める傾向がありますよね。
“共感”がポイントになる女子は、家庭でも気持ちに寄り添った言葉がけが大切です。
そこで使ってほしいのが「気持ちをのせた言葉」です。
例えば「早く寝なさい」と言いたいところを「体が疲れただろうから、そろそろ寝る?」と言い換えてみてください。
「~しなさい、~しないとダメ」という命令や指示ではなく「あなたが~だと思うから〇〇したら?」という言い方に換えるのです。
こうすることで「あなたのことを大切に思っているのよ」という気持ちを言葉にのせることができます。
普段の会話の終わりも「おもしろかったわ」「いい話聞いちゃった!」と言って終わりにしてみてください。
会話ができて「楽しかったよ」という気持ちがお子さんに伝わります。
イライラや反抗があまりにひどい時は、お母さんが別の部屋で家事をするなど、少し距離をあけるようにすると落ち着いてくる場合があります。
ただし、これは普段からコミュニケーションがしっかりとれているからこそ効果がある対応です。
友達関係がより複雑になる思春期は、発達障害の特性がある女の子にとっては、ストレスがたまりやすい時期でもあります。
学校で友達と合わせることに気を使い過ぎて、その疲れをお母さんにぶつけていることもあるかもしれません。
お母さんが冷静にあたたかく自分の気持ちに寄り添ってくれることで、お子さんにとってお家が安心できる場所になります。
エネルギーを消耗しがちな思春期女子をお母さんの対応で充電させてあげましょう‼
執筆者:清水畑 亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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