学校に入れない…「前は行けたのに」と揺れるママへ|一進一退を“成功体験”に変える見方

学校に入れない日が続くと「前は行けたのに」と不安になりますよね。でも再登校の過程では一進一退は自然なこと。挑戦を失敗にしない関わり方を実例とともに解説します。

1.学校に入れないのは“後退”ではありません

「この前は入れたのに、今日は入れない」

  • 校門までは来られる
  • 教室の前までは行ける
  • でも、体が動かなくなる

こんな“直前停止”の状態は不登校の子にとって珍しいことではありません。

でも、学校に入れない日があると、ママの心は大きく揺れますよね。

また逆戻り?
このままずっと入れないのでは?
ここまで頑張ったのに…

けれど、まず知っておいてほしいことがあります。

再登校のプロセスにおいて、一進一退は後退ではありません。

むしろ、再登校期に最も多いのが “入り口で止まってしまう”という段階です。

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2.学校に入れないのは甘えではない

子どもは強い不安を感じると、脳は「危険」と判断します。

すると自律神経が働き、

吐き気
動悸
手足の冷え
頭が真っ白になる

といった反応が出ます。

つまり、学校に入れないのは意志の弱さではなく、身体の防御反応でもあるんです。

ここで無理に押し込むと、「学校=危険だった」という記憶が強化されてしまいます。

けれど、「今日はここまで来られたね」とできたことに意味づけをしてあげると、「挑戦=安全だった」という記憶に書き換えてあげることができるんです。

3.「前は行けたのに」と揺れていたママ

Nicotto講座で学ばれている黒柳さん(中2女子のママ)も、同じ葛藤を抱えていました。

ある日、娘さんが言いました。

「明日は給食を食べに行く」

車で学校まで送っていき、駐車場までは到着。

けれど、そこで動けなくなってしまいました。

「気持ち悪い…吐きそう…」

以前の黒柳さんなら、

前回は行けたのに
どうして今日はダメなの?
ここまで来たのに…

そんな思いが頭をよぎっていたかもしれません。

ですが今回は違いました。

車の中で体調を落ち着けていた娘さんがしばらして言いました。

「マックなら、食べられる」

学校に入れないのにマクドナルド??

普通はそう思う場面かもしれません。

けれど黒柳さんは、娘さんの言葉をそのまま快諾!

2人でマックへ行き、楽しく昼食。

すると娘さんはこう言いました。

「次は、どの給食を食べに行こうかな」

そして後日、自分で決めた日に給食を食べに行くことができました。

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4.不登校の子を動かせたママが意識したポイント

黒柳さんが意識していたのは、「学校に入れたかどうか」ではありません。

見ていたのは、挑戦できたかどうか。

駐車場まで来られた
体調を言葉にできた
次を考えられた

一つ一つの小さなできたを見つけて成功体験にしたんです。

学校に入れない子は、「できなかった」という記憶を積み重ねやすい状態にあります。

そこに「またダメだったね」とママが落胆してしまうと、挑戦する力そのものが削られていってしまいます。

再登校期に避けたいのは、“結果”の言葉です。

  • ×「前は行けたのに」
  • ×「ここまで来たんだから入ろう」
  • ×「また振り出しだね」

代わりに必要なのは “挑戦”の言葉。

  • 〇「ここまで来られたね」
  • 〇「体のサインを教えてくれてありがとう」
  • 〇「次どうするか一緒に考えよう」

この違いが、その日を失敗体験にするか、成功体験にするかを分けていきます。

学校に入れない日があっても、それは後退ではありません。

挑戦には必ず、不安がセットになります。

不安が上回れば、動けない日もある。

けれど、その日をどう意味づけるかは周りの大人が握っています。

「行けたかどうか」ではなく「挑戦できたかどうか」。

この基準を持てると、一進一退を“がっかり”と見ることなく応援できますよ。

もし明日も入れなくても大丈夫。挑戦は積み上がっています。

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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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