1. 「大丈夫だよ」は逆効果?校長面談への不安を消そうとすると固まるのはどうして?
不登校でも、年1回くらいは学校に赴き、校長先生や担任の先生との面談があったりします。その連絡が来た瞬間、子どもが強く拒否することはありませんか?
「先生と話すことなんて何もない」
「面談に行きたくない」
そう子どもに言われても、せめて年1回だけでも…大した事は聞かれないし…家では元気なんだから、ここは頑張って行ってほしい、と思う親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
面談への拒否は、学校への反発というよりはむしろ、自信のなさや不安によることが多いです。
だからこそ、安心させようと「大丈夫だよ」「普段の様子を聞かれるだけだよ」と背中を押すこともあるでしょう。不安は消した方がいい。安心させた方がいい。そう考えるのが自然です。
ところが、意外に思われるかもしれませんが、不安が強いときほど、その言葉が届きにくいことがあります。
不安の正体は「こわい出来事」そのものではありません。本当に子どもを緊張させているのは、「校長面談でどうなるのか分からない」という状態です。
脳は、危険そのものよりも、予測できない状態を強く怖がります。たとえば暗い道を歩くとき。何が出るか分からないから、体は強くこわばります。面談も同じです。

・何を聞かれるのか、分からない
・どう答えればいいのか、分からない
・どう評価されるのか、分からない
この「分からない」が、頭の中をいっぱいにします。見通しが持てないと、脳は強く緊張します。だから、安心させようとするほど、逆に固まってしまうことがあるのです。
必要なのは、安心ではなく、面談への見通しです。
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"大丈夫です!"
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2. 気持ちに共感して励ましても不安だらけの不登校っ子
現在中学1年生の息子は、小学5年生から完全不登校です。同年代集団での学びに強い違和感を覚え、現在では自宅で学んでいます。
中学校には、入学式以降、1日も登校していません。 そんな状況の中での校長面談でした。面談という言葉だけで、強い拒否が出るのは当然でした。最初は私も、面談を嫌がる息子の気持ちを受け止め、一生懸命安心させようとしていました。
「ただ様子を聞くだけだよ」
「学校に来なさい、なんて言われないよ」
でも、次男の不安は変わりませんでした。そのとき思い出したのが、発達科学コミュニケーションで学んできた視点でした。
それは、不安を消そうとするより、情報を整理して”見通し”をつくると脳は落ち着く、ということです。

安心させることよりも、息子自身の立ち位置を明確にすること。完全不登校という状況だからこそ、この視点が必要でした。
私はそこで、関わり方を“ただ安心させる”から大きく変えました。
その結果—
面談を断固拒否していた息子が、落ち着いて校長面談に臨むことができたのです!
それどころか、最後には、
「将来はゲームのプログラマーになりたいです。」
と、自分の夢を語りました。不登校になった小学5年生以降、将来の夢を語ったことがなかった息子です。その姿に、私は驚きました。
子どもが見通しを持つために私がしたことを具体的にお伝えします。
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3. 不安を消すのではなく、面談に向けて「考えられる状態」にするには
私がやったのは、安心させることではなく、整理することでした。まず整理したのは、面談の“位置づけ”です。
✔ 登校を迫る場ではない
✔ 回復確認の場でもない
✔ 制度上、学校に所属していることの確認
不調で行けないのではないし、戻りたいけど戻れないのでもない。「行く理由を見つけられないし、行きたいとも思わない。この学区に住んでいるから、中学校とつながっているんだよね」この大前提を親子で共有しました。
次に、想定問答をつくりました。
「なぜ学校に来ていないのですか?」
→「自分には合わないと感じたからです」
「戻る考えはありますか?」
→「今のところ、考えていません」
あらかじめ答えを整理しました。自由に話せることよりも、「こう聞かれたら、こう答えよう。」と、まずは面談で固まらないことを優先しました。
当日、息子は緊張していました。でも、緊張しすぎて震えたり動けなくなったりすることはありませんでした。想定外の質問にも、少し考えて答えていました。

息子の不安が消えたわけではありません。でも、事前準備をしたことで、「面談では何が起きるのか」を予想できていました。見通しがあると、緊張していても考えることができます。
子どもが動けなくなるとき、そこには必ず理由があります。「弱いから」でも「やる気がないから」でもありません。見通しが持てないとき、脳は不安になって止まってしまうのです。
だから、関わりは励ますことではなく、状況を先に一緒に整理することでした。
不安をなくすことはできなくても、子どもを「考えられる状態」に戻すことはできます。
この記録が、同じように不安の中で立ち止まっているママの、ひとつのヒントになればうれしいです。
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執筆者:徳みか
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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