今の時期、発達の特性がひどくなっていませんか?「新学期不安」を自信に変える母の観察力

進級進学を迎えた今の時期、発達の特性がある子どもの暴言や癇癪がひどくなってきた、今までできていたことをやらないなどは黄色信号です。赤信号になる前に、お母さんの観察力で、お子さんがもっているチカラを見つけて、自信を手渡してあげましょう!

1.発達の特性による困りごとがひどくなっていませんか?

4月になっていよいよ入学・進級の「新生活」がスタートしましたね!

「今年こそは我が子を頑張らせなくちゃ!」と、ついつい気合が入ってしまうのが4月という時期かもしれません。

ですが、4月は、お母さんが気合を入れすぎない…のが実はポイントです。

お子さんは、元気に登校していますか?

・担任の先生が変わった
・クラス替えがあった
・仲良くしていたお友達と別々のクラスになった

こんな大人から見たらちょっとした変化も、発達凸凹キッズにとっては落ち着かなかったり、不安になったり、大きな変化となって行動や心に影響をあたえます。

ゴールデンウィーク前の、この時期はお子さんの変化を注意深く観察していきましょう!

●朝、起きるのに時間がかかるようになってきた
●今までできていたことをやらなくなってきた
●暴言、癇癪が増えてきた
●友達と遊ぶ時間が減ってきた

そのほか、お母さんから見て「発達の特性による困りごとが前よりひどくなってる」と感じることがあれば、それは「黄色信号」です。

「赤信号」になるまえに、今、この時点で対応するとお子さんのエネルギーの回復も早くなります!

「もうちょっと頑張ったらかわるんじゃないか」なーんて、悠長に構えずにお母さんの想像力をフルに回転させてお子さんのヘルプ信号に気づけるママになりましょう!

2.中学生になって私が気合を入れすぎたら…

中学になって私が息子に求めたのは…

「みんなと同じようにしっかり勉強をすること」
「成績は大切」
「内申点に影響があるから部活や委員会のシゴトもしっかりすること」

こんな”理想像”でした。

ですが、実際の息子はというと…

・授業は聞かない
・授業に遅れる
・提出物は出さない
・忘れ物ばかりする
・先生に呼び出されてもすっぽかして帰ってくる
・部活も行ったり行かなかったり
・友達といつもケンカする
こんな状態でした。

息子が「発達障害・グレーゾーン」であることは小学校6年の終わり頃にわかっていましたが、どうして「やらない」「できない」ことが多いのかその”正体”は理解できませんでした。

やればできることもあるので「もっと頑張らせたらできるんじゃないか…」なんて思っていたんですね。

中学の先生にも「息子さんの場合は、もうとにかく本人のやる気と努力の問題ですから」と言われました。

そう言われてしまって、親として気合を入れないわけにはいきません(笑)

ですが、言えば言うほど息子は反抗的になっていき、できることが増えるどころかやらないことだらけになっていきました。

暴れることも増えて手がつけられなくなった時に、発達科学コミュニケーションに出会ったんです。

3.子どもに自信をつけるお母さんの見るチカラ

息子のさまざまな「苦手さ」を理解するようになり、息子なりのスモールステップで進んであげることが、発達支援の基本なんだなーと思えるようになりました。

私が最初にやったのは、「今」の息子が持っているチカラを受け止めることでした。

例えば、勉強時間。

中学生になったら1日●時間は勉強して欲しいな…なんて思ってしまいますが、わが家の息子の集中力は、中1の時点で1日10分だとわかりました。

だから家庭学習は1日10分からスタートです(笑)

そこからのスタートでも、毎日「取り組めた」という経験を積むことで行動が定着していくんですね。

彼なりのペースですが、そこからのスタートで、今ではテスト前は夜中の2時3時まで勉強する習慣が身についています。

他のお子さんとは違うペースでもいい!と割り切って接してきた結果、今、息子がどうなっているかというと…

中学の時には1と2がずらっと並んでいた通知表が、高校の今では3と4が並ぶまでにがんばれるようになっています。

本人もマンザラでもない様子で、自分に自信をもっているようです。

発達凸凹キッズは、大人が、学校が、思い描いたペースでできないことも、きっとあると思います。

ですが、みんなと一緒であることだけに拘らなくても大丈夫なんです。

その子にはその子のペースがあり、その子にはその子なりの得意と苦手があります。

4月は、子どもたちを取り巻く環境がガラッと変わる季節です。

新しい環境で、お子さんがどんなことに苦手さを感じ不安を感じているのかを、観察&分析する4月にして欲しいと思います!

執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

お子さんのもっているチカラを活かすお母さんのコミュニケーション術はこちら↓

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