1.食べることと自信・素直さの意外な関係
お子さんの栄養のことを考えてせっかく作ったご飯を「いらない」「食べたくない」など言われることありませんか?
そして、「体にいいんだから食べて」と食べさせようとするけど、食べない…
これってただの好き嫌いで言っている場合と、そうではない場合があるんです。
食べること以外にも最近、お子さんにこんな様子がありませんか?
・やる気がない
・どうせ自分なんてやどうせできないと言う
・素直さがない
・言うことを聞かない(食べてもらいたい食べ物も食べない)
・すぐ折れる、すぐキレる
1つでも当てはまったら、食べ物の好き嫌いで言っているのではなく、自信をなくしてしまって素直になれていない可能性がありますよ。
子どもは自信がつけば、素直になるし心のエンジンをかけて前向きに進み出します。
さらには、コミュニケーションを整えれば食べてもらいたいものだって、食べた方がいい!と子ども自身が考えられる土台ができてきます。
今回は、お子さんに栄養を与えるのは体を作る食べ物だけではなく、それ以外にも脳の成長に大切なことがありますよというお話をします。
2.発達凸凹キッズは自信をなくしやすい
まだまだ脳の成長、発達途中の子どもたち、特に発達凸凹の子どもたちは自信をなくしていまいやすいのです。
発達凸凹の子どもたちは、脳の特性により、
・脳での物事の処理が追いつかない
・物事の考えの整理つかない
・どう表現していいかわからない
・自分でも実は困っている
そんなことが多いです。
そのため、「言葉よりも癇癪のような形で、イライラしたり、キレたり」「もうやだ!やめる!」など、すぐ諦めたようなことをいうことがあります。
自分でもどうしていいかわからないのに、お母さん、学校では先生からも、スポーツでは監督やコーチ、お父さん方からも、時には年上の先輩方からも、注意される、怒られる、認められない。
そのたびに自信をなくしていきます。
理解されないことによって、ネガティブな記憶が蓄積していき、ストレスや不満を感じるとそれまでできていたこともできなくなってしまう。
がんばり力がなくなってしまうのです!
特に、学校や習い事(スポーツも含む)、家の外での刺激の多い「社会」で成長していくには、なかなか理解されにくい特性を持つ発達凸凹の子どもたち。
その子どもたちが、頑張っていくには「心のエンジンをかけて、前に進む力」が必要なんです。
これはスポーツを頑張るお子さんだけでなく、どの子どもにも持たせたい、この先自立していくためにも必要なチカラです。
3.脳の成長を促して心のエンジンをかけるもの
子どもが自分の力を信じて、自分で動き出せること!これが子どもを成長させます。
正確にいうと、子どもの脳の成長させるということになります。
私たち大人は、つい、デキたら「偉い」デキなかったら「なんでデキないんだ!」というジャッジをすぐしてしまいがち。
しっかりやれよ!あれシロ!これシロ!などと大人の要求ばかりを押し付けたところで子どものやる気は伸びるでしょうか?
子どもの心と体を強くするのは食べ物だけではありません!言葉も脳の栄養になるんです。
栄養になると言うことは、成長する、発達するということ。
ママの言葉を変えて、子どもとコミュニケーションをとっていくだけで、子どもの食事の悩み、勉強の悩みまで解消して、自立の土台までできる!
子どもたちには、物事がうまくいかないときにでも、諦めず
「どうやったらデキルだろう」
「こんな風にやってみようかな」
「これがだめなら、こんな方法はどうかな?」
など、ちょっと心に火をつけて目標に向かって進むチカラを持たせてあげたいですよね。
目標に向かって進むチカラがつけさせるには、発達凸凹キッズの苦手とすることの背景を理解し、子どもの気持ちを受け止め、物事をわかりやすく子どもへ伝えていく必要があります。
チカラがついてくると「これ食べたほうがいいよ」という親のアドバイスなども素直に受け止めて、食べたりするようになるんです。
また、困った時には、解決策へつなげてあげられるような視点をママが持つことも大切です。
そのためには、まずママがわが子の脳にあった適切な対応策をマスターすることです。
私が最初にやり始めた適切な対応は、NGな対応をやめたことです。
そうして『できているところ探し』をしながら、対応して行った結果たったの2ヶ月で当時の暴言、暴力、ものあたりが全くなるといいう体験をしました。
お子さんが、なんだか元気がない、素直じゃないなどの様子が見られたら
・ガミガミ言うのをやめる
・できているところ探しをする
これをぜひ試してみてください。
今から自信と素直さを取り戻して、2学期には心のエンジンに火をつけ進んでいける準備をしてあげましょう!
執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)