ダメ出しばかりは脳の活動がSTOP!子どもの脳に届いてさくっと行動を起こす伝え方とは

お子さんの行動をやめさせたいとき、自分の思うような行動をしてくれないときついつい「ダメ出し」してしまうというお母さん。本当はお子さんに良くなってほしいと願いがあるはず。「ダメ」と言わない子どもの脳に届いてさくっと行動を起こす伝え方とは?

1.ついついダメ出しばかりしてしまう

子どもの行動をやめさせたいときや、自分の思うような行動をしてくれないとき、ついつい「走っちゃダメ!」「これしちゃダメ!」などとダメ出ししてしまうことありませんか?

私も、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び始める前は、口癖の様に、「ダメ!」とうっかり無意識に使っていました。

しかし、大人でも「あれダメ」「これダメ」と言われていると、じわじわとストレスがたまっていき、やる気がなくなったり、「はあ…」と思うことありますね。

脳科学でダメ出しは、脳にストレスをかけることがわかっています。

さらにダメ出しをされると、余計に困った行動をやめられなかったり、よりひどくなったりと、やめさせたいことがより強化されてしまうことがあるのです。

では、ダメ出しせずに何と言えば?どうすればいいのでしょうか。

今回は、「~ダメ」や、結果に対してのダメ出しなどを言わずに、脳に届いてさっと動くようになる伝え方とは?についてお話していきますね。

2.ネガティブな記憶が残りやすい特性

本来、ダメ出しとは注意してほしいこと、良くなってほしいことを改善するように伝えるという意味がありました。

ところが、いまでは否定的なこと、ネガティブなことを伝えるということだけで使われるようになってしまっています。

それでなくても、発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、ネガティブな記憶が残りやすい特性があります。

言葉の最後の「~ダメ」という言葉だけが脳に残り、怒られた、ダメっと言われたとネガティブなことだけが記憶されていきます。

脳はわからない言葉や否定語が届いても活動しない、STOPしてしまうのです!

お母さんはいつも怒っている、認めてくれない、だから「聞くのをやーめた」と、言葉をシャットアウトしてしまうのですよ。

これでは、せっかくお子さんに良くなってほしいと願って、伝えても伝わらない!

ここでまた「聞いてるの!」「言ったでしょ!」などイライラしてしてしまうと、より悪いコミュニケーションの悪循環になってしまいます。

この悪循環にはまっていた私は、発コミュで脳に伝わる言い方を学びました。

実は、伝え方っていたってシンプル!なんです。

3.子どもの脳に届いてさくっと行動を起こす伝え方とは

最初にお話した「走っちゃダメ」「これしちゃダメ」と言いたくなるような、場面のときに否定後を使わずに伝えるにはどうしたらいいでしょうか?

「走っちゃダメ」
「歩こう」とやってほしいことを伝える。
 または「ここは走っていいんだっけ?」と自分で考えさせる伝え方もあります。

「これしちゃダメ」
「こうしよう!」または「どうしたらできるかな?」と一緒に考えてみる。

これで、本当はやってもらいたいことを伝えられますよね。

お子さんにダメ出しする必要はなく、伝える前に、何をしてほしいかを考えます。

「やってほしいことをシンプルに伝える!」

そうすると脳は、言葉を聞くとイメージを浮かべるので、お子さんの脳を混乱させない、しっかりと脳に届く声のかけ方をお母さんにはマスターしていただきたいのです。

そして、その行動ができた、好ましい行動になったら「◯◯してくれたんだね。ありがとね」といった具合に、好ましい行動を褒めます(肯定)

お子さんも、何をすればいいのかストレートにわかるし、それをしたら認められ感謝される。

この行動が脳に定着すると、スムーズに行動ができるようになります。

発コミュでは、こんな脳に届くスムーズなコミュニケーションを、日常に増やしていきます。

コミュニケーションがスムーズになるって嬉しいですよね。

ダメ出しして親子ともにストレスをためるより、肯定して親子で機嫌よく毎日を過ごしたいものです。

見たままを実況中継(肯定)して「次は、何をするんだっけ?」とお子さんに気づきを与えます。

叱る・ダメ出しの代わりに「次はこれをやってみよう!やろう!」と指示を出す。

この声かけをマスターしていきましょう!

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執筆者:遠藤有里
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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