園のかばんを持たない年長の息子が動き出した関わり方

年長の子どもが帰り道に園のかばんを持たないと困っていませんか?周りの目が気になり、つい叱ってしまうこともありますよね。でも実は叱るほど逆効果になることもあるんです。言葉のかけ方を少し変えるだけで、動き出す具体的な関わり方をお伝えします。

年長の息子が帰り道に園のかばんを持たない日々

幼稚園の帰り道、息子は自分の園のかばんをまったく持ってくれませんでした。

幼稚園では「自分のものは自分で持ち帰りましょう」と決まっています。

それなのに「荷物持とうね」と声をかけても、 「やだー!」 と即答。

地面に置いたまま動かず、まるで私が根負けするのを待っているかのようでした。

結局、毎日私がすべての荷物を抱えて帰ることに。

一緒に帰る年下のお友達に

「◯◯君(息子)が園のかばん持ってないから、ぼくも持たくない」

と言われ、胸がチクッと痛む日が何度もありました。

周りの視線が気になり、早くその場を離れたい。

どうしてこんな簡単なことができないのだろう。

周りの子はちゃんと自分で園のかばんを持っているのに。

つい他の子と比べてしまう自分もいました。

強く言えば言うほど、「やだー」と跳ね返される。

どう関わればいいのか分からず、ため息ばかり増えていきました。

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なぜ園のかばんを持たないのか

「持ちなさい」
「幼稚園の決まりだよ!」

正しいことを言っているはずなのに、動かない。

実は、子どもは「命令」や「強い指示」を受けると、 反発で自分を守ろうとすることがあります。

これはわがままというより、防御反応です。

特に、自分で決めたい気持ちが育ってくる年長の時期は、 コントロールされる感覚に敏感になります。

その結果、 やるべきことでも「やらない」という形で抵抗することがあるのです。

つまり、 できないのではなく、 言われ方によって動けなくなっている可能性があります。

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年長の今こそ関わりを見直す理由

年長は、小学校入学前の大切な時期です。

これから「自分のことは自分でやる」場面が増えていきます。

この時期に、

・どうせできない
・また怒られる

という記憶を積み重ねるか、

・できた
・認めてもらえた

という記憶を積み重ねるか。

どちらが、子どもの自信につながるでしょうか。

脳は経験で変わります。

小さな成功体験の積み重ねが、行動を変えていきます。

帰り道の園のかばんを持たないを変えた関わり

私がまずやめたのは、 できていないことに注目することでした。

持たない日を責めるのではなく、 ほんの少しでも持てた日にだけ目を向けました。

そして伝えたのは、 「荷物持ってくれてありがとう」 さらに声かけを変えました。

「園のかばん持ってね」という指示から、

「力持ちの◯◯君、園のかばん持つの手伝ってくれるとママ助かるな〜」 へ。

すると息子は、 「いいよー」 と、あっさり園のかばんを持ったのです。

子どもは 命令には反発しやすいけれど、 役割や頼られることには力を発揮することがあります。

私が実践したことをまとめると、

① できていない行動を責めない
できた瞬間を見逃さず感謝する
③ 指示ではなくお願いや役割として伝える

少しずつ、息子が自分の荷物を自分で持つ日が増えていきました。

変わったのは息子ではなく、私の言葉でした。

もし今、 年長の帰り道に園のかばんを持たないことで悩んでいるなら。

子どもを変えようとする前に、 言葉を一つ変えてみてください。

その一歩が、親子の空気を変えていきます。

執筆者:西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)

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