年長の息子が帰り道に園のかばんを持たない日々
幼稚園の帰り道、息子は自分の園のかばんをまったく持ってくれませんでした。
幼稚園では「自分のものは自分で持ち帰りましょう」と決まっています。
それなのに「荷物持とうね」と声をかけても、 「やだー!」 と即答。
地面に置いたまま動かず、まるで私が根負けするのを待っているかのようでした。
結局、毎日私がすべての荷物を抱えて帰ることに。

一緒に帰る年下のお友達に
「◯◯君(息子)が園のかばん持ってないから、ぼくも持たくない」
と言われ、胸がチクッと痛む日が何度もありました。
周りの視線が気になり、早くその場を離れたい。
どうしてこんな簡単なことができないのだろう。
周りの子はちゃんと自分で園のかばんを持っているのに。
つい他の子と比べてしまう自分もいました。
強く言えば言うほど、「やだー」と跳ね返される。
どう関わればいいのか分からず、ため息ばかり増えていきました。
4月に仕事復帰したママへ。
帰宅後の親子バトルを手放し
ホッとできる夜を取り戻す!
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なぜ園のかばんを持たないのか
「持ちなさい」
「幼稚園の決まりだよ!」
正しいことを言っているはずなのに、動かない。
実は、子どもは「命令」や「強い指示」を受けると、 反発で自分を守ろうとすることがあります。
これはわがままというより、防御反応です。

特に、自分で決めたい気持ちが育ってくる年長の時期は、 コントロールされる感覚に敏感になります。
その結果、 やるべきことでも「やらない」という形で抵抗することがあるのです。
つまり、 できないのではなく、 言われ方によって動けなくなっている可能性があります。
うちの子の癇癪、どうしたらいいの?
わが子に合った声かけタイプを知って
感情がぶつかり合う毎日を手放す方法
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年長の今こそ関わりを見直す理由
年長は、小学校入学前の大切な時期です。
これから「自分のことは自分でやる」場面が増えていきます。
この時期に、
・どうせできない
・また怒られる
という記憶を積み重ねるか、
・できた
・認めてもらえた
という記憶を積み重ねるか。
どちらが、子どもの自信につながるでしょうか。

脳は経験で変わります。
小さな成功体験の積み重ねが、行動を変えていきます。
帰り道の園のかばんを持たないを変えた関わり
私がまずやめたのは、 できていないことに注目することでした。
持たない日を責めるのではなく、 ほんの少しでも持てた日にだけ目を向けました。
そして伝えたのは、 「荷物持ってくれてありがとう」 さらに声かけを変えました。
「園のかばん持ってね」という指示から、
「力持ちの◯◯君、園のかばん持つの手伝ってくれるとママ助かるな〜」 へ。
すると息子は、 「いいよー」 と、あっさり園のかばんを持ったのです。

子どもは 命令には反発しやすいけれど、 役割や頼られることには力を発揮することがあります。
私が実践したことをまとめると、
① できていない行動を責めない
② できた瞬間を見逃さず感謝する
③ 指示ではなくお願いや役割として伝える
少しずつ、息子が自分の荷物を自分で持つ日が増えていきました。
変わったのは息子ではなく、私の言葉でした。
もし今、 年長の帰り道に園のかばんを持たないことで悩んでいるなら。
子どもを変えようとする前に、 言葉を一つ変えてみてください。
その一歩が、親子の空気を変えていきます。
執筆者:西野まこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)


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