単調な漢字の宿題にとんでもなく時間がかかり、親子でグッタリな毎日
小学校高学年ともなると低学年の頃よりも授業時間が増えて帰宅時間も遅くなります。
その上、学校では授業以外でも高学年として学校をリードしていく活動が増えて、子どもたちの日々の学校生活の負担も大きくなります。
低学年の頃は学校から帰宅しても元気だった息子ですが、5年生になると疲れた様子で帰宅することが多くなりました。
加えて、高学年になると宿題の量も増えて、宿題にも時間がかかるようになりました。
息子の小学校では、5年生では毎日漢字の書き取りの宿題が出されます。
息子は、はじめこそ気合いを入れて漢字の宿題に取り組みますが、単調な漢字の書き取りの宿題に対して、だんだんイライラして時間がかかってしまい、集中力が途切れてきます。
学校でもがんばっているのに、帰宅してからも漢字の宿題をがんばることに、イライラもつのってしまいます。
そうなると、鉛筆の芯が折れただけでイライラ。
鉛筆が自分好みに削れないだけでもイライラ。
些細なことでキレて漢字の宿題どころではなくなってしまいます。
そのため、集中すれば30分もあれば終わる漢字の宿題に、2〜3時間かかってしまうこともざらでした。
息子は宿題をやらないで学校に行くことができない真面目なタイプです。
漢字の宿題に時間がかかる毎日に、息子も私も疲れ切っていました。
高学年発達凸凹っ子が漢字の練習に時間がかかる理由
アウトプットが苦手な発達凸凹っ子は、ノートをきっちり書くことや、同じ字を繰り返して書く漢字の練習が苦手です。
そのために、黒板の字を書き写すことや漢字の書き取りに対して集中が途切れやすくなってしまいます。
また、発達凸凹っ子にとって苦手なことをはじめるときが、脳に一番負荷がかかります。
一度宿題が中断してしまうと、再び宿題をはじめるために、また大きなエネルギーが必要になってしまいます。
アウトプットが苦手な子が、苦手な漢字の宿題に取り組むことは、実はとても大きなエネルギーを必要とすることなのです。
そしてもう一つ。
漢字の書き取りの宿題は、100%終わるまで、達成感を感じにくくなってしまいます。
長い時間漢字の宿題に取り組んで、達成感を感じるのは、ようやく書き終えた最後の1回だけです。
そうなると、ますますやる気を持続させることが難しくなってしまうのもうなずけます。
宿題ができないことを放置すると、行きしぶりや不登校のきっかけになることも!?
宿題やりたくない!と投げ出してしまうことなく、やらなくてはいけない!と思ってがんばる真面目なタイプのお子さんは、宿題に時間がかかるからと、宿題をやらないまま学校に行く、という選択はおそらくしないでしょう。
なぜなら、宿題をやらないで学校に行くと自分が困ることになると予測できるからです。
そのために、宿題のつまずきが、行きしぶりや不登校につながりやすくなってしまいます。
子どもは自分でも、宿題をやったほうがいいことはわかっているのです。
わかっているのに、イライラしてやる気がなくなってしまう。
実は、本人がそんな自分に誰よりも困っています。
ですから、このタイプは宿題を気分良く、しっかり終わらせてから、学校に送り出すことが大切になってきます。
ですが、お母さんがやみくもに子どものお尻を叩いても、やる気を出すことはありません。
むしろ、もっとイライラしてしまい、逆効果になってしまいます。
そこで、漢字の宿題のような苦手なことをやるためには、子どもにとって何かポジティブな体験が必要になってきます。
子どもへのポジティブな体験をつくるお手伝いをするのが、お母さんなのです。
漢字の宿題に時間がかかる子どもには、ご褒美を効果的に使おう!
単調な漢字の宿題には、お母さんのご褒美設定で子どものやる気を引き出してあげましょう。
小学校高学年とはいえども、まだまだご褒美を楽しみにするお年頃。
ぜひご褒美を効果的に使いましょう!
我が家では、ノートいっぱいに漢字を書く宿題では、書き終えるまでのご褒美設定を4回としました。
まず、ノートを4分の1ほど書き終えたら、1つご褒美。
次に半分終わったら、1つご褒美。
その次に4分の3終えたら、1つご褒美。
そして、最後まで終わったら、またご褒美を出します。
ご褒美と一緒に、お母さんからお子さんへの褒め言葉も忘れずに。
ご褒美なしだと、漢字の宿題を終えるまでに、1回しか感じられない達成感。
ですが、ご褒美をこまめに設定することで、達成感をお母さんから4回手渡してあげることができるようになります。
ご褒美は子どもの好きなおやつなどで構いません。
1回の量も少しで大丈夫です。
イメージとしては、”小さなゴールを設定するためのご褒美”とするといいでしょう。
我が家の息子は、果物が好きなため、季節の果物を一口大にカットして、食べやすいように用意しました。
果物だと季節に応じて変化するので、バリエーションも豊かになり、息子も「今日のご褒美は?」と楽しみにするようになりました。
ご褒美の果物を食べる時間が小休憩になり、宿題時間にもメリハリが生まれます。
また、小さなゴールに到達しておやつを食べることで達成感を感じることができて、成功体験にもなります。
一度中断すると、再び取り組むことに大きなエネルギーが必要となる漢字の宿題も、ご褒美を効果的にはさむことで、子どものやる気を引き出してテンポよく進めることができます。
親子でイライラする苦手な宿題時間も、お母さんのご褒美設定で、子どもへの成功体験にぜひ変えていきましょう!
執筆者:鶴木まみ
(New Mammyアンバサダー★)
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