指示が伝わらないADHDタイプの幼児くんにも届く!声かけのポイント4つ

声かけだけでは伝わらなくて、結局いつも無理矢理やらせてしまう…。こんな幼児期のお悩みありませんか?もしかすると、ADHDタイプのお子さんの特徴”過集中”が原因かもしれません。指示がグングン伝わりやすくなる!声かけのポイントを4つ伝授します!

YouTubeやTVに夢中になる息子に、いくら声をかけても指示が伝わらない!

夕飯時の我が家。

少し前の我が家では、こんな光景が日常でした。

キッチンで夕飯作りをしているすぐ前のリビングで息子はYouTubeタイム。

ご飯ができあがり、お皿におかずを盛り付けながら、息子に声をかけます。

母「ご飯できたよ~、YouTube終わりにして椅子に座ってね~」

息子「…」

母「おーーーい、ご飯食べるよ~。ねぇ!聞こえてるの?」

息子「うん」 まだ動きはなし。

母「ねぇ、ご飯できたって!聞こえてるんだよね?早くこっちにきて!食べるよ!」

息子「うん」 まだまだ動きなし。

母「もういい加減にして!はやくって!おかず無くなっても知らんよ!」

少し反応はあっても、動こうとはしない息子にイライラMax。

先に座っている兄弟たちにも嫌な雰囲気が漂いはじめ、 重~い空気の中での食事。

その空気がイヤで、何とか怒らずにと思っているものの、結局、行きつくところはいつも同じ状況。

・強制的にYouTubeを消す→急に消されて癇癪
・無理矢理席に連れて行く→ふてくされて食べない or 怒ってどっかいってしまう

こんな毎日の繰り返しでした。

診断こそついていない息子ですが、 とにかく衝動性が強く、注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンです。

どうやら、息子にはこちらの指示が全く届いていないようです。

いつもイライラしてばかりいる自分が嫌いで、だけどどうすればいいのか分からず、自己嫌悪に陥っては子どもたちにイライラをぶつけてしまっていました。

ADHDタイプっ子は好きなことに集中しすぎる傾向がある

ADHDタイプのお子さんの特徴として、

・集中力がない
・話を最後まで聞けない
・じっとしていられない

などは、聞いたことある方も多いと思います。

ところが、これから書く内容は 「知らなかった!」という方もいらっしゃいます。

その特徴は、

・過集中 です。

過集中とは、文字通り、集中し過ぎてしまうこと。

集中し過ぎるあまり、飲食を忘れたり、寝不足になったり、話しかけられても全く聞こえていなかったりすることがある、そんな特性があります。

自分の興味のあること、好きなことで過集中は起こる場合が多いです。

息子の場合もこの過集中の特徴が出ています。

大好きな恐竜のYouTubeを見始めると、キリがありません。

「そもそもYouTubeをつけなければいいじゃん。」 

と思われる方もいらっしゃると思います。

もちろん、できればつけないでいたいのですが…
調理中衝動的に動いて危険なことが増え、やむなく付けていることが多くなっています。

YouTubeさえ見ていればスムーズに、そして安全に夕飯が作れるのです。

しかし、結局のところ、その後の行動の切替がうまくできずにイライラ。

そして、否定的な声かけをかけながら、息子を無理矢理動かすというのが当たり前になってしまっていました。

就学前の今!幼児期がとっても重要◎

息子に否定的な言葉かけばかりしていた私。

これではいけないなと分かってはいても、どうしていいのか分かりませんでした。

ADHDタイプのお子さんの行動は勘違いされることが多いのです。

脳の特性上、わざとやっているわけではない行動も、ふざけてわざとやっているとされ、いつも注意や叱責を受けてしまう…。

特性をきちんと理解してもらえず、家庭でも園でも注意や叱責され続けた結果、お子さんはどうなってしまうでしょう?

お子さんは、どんどん自信をなくし、自己否定が始まります

ぼく(わたし)はダメ子なんだ。

どうせ怒られる、どうせできない。

不登校や暴言・暴力、自傷行為、非行などの「二次障害」に繋がってしまうケースも少なくありません。

我が子が自信をなくし、自己否定している姿を見るのはとてつもなく辛いことです。

我が家には同じく発達障害の診断はない、グレーゾーンの兄が居ますが、私が否定的な言葉で攻め続けた結果、一時は自己否定するまでになってしまっていました。

「生きている感覚がない。」

小学校5年生のときに発した言葉です。

もっともっと早くから彼の特性を知り、関わり方を見直していれば…と後悔しています。

就学前の今だからこそ、お子さんとの関わり方を見直して、楽しい小学校生活へ向けての準備を始めてみませんか?

幼児期の早いうちからお子さんの特性を知り、正しいかかわり方を知っていれば、ここから先の子育てがグングン楽に、楽しくなるはずです。

そして、幼児期だからこそ、時間をかけて、じっくりとお子さんの自己効力感を育てていくことができるんです◎

声のかけ方ひとつで”伝わらない”指示を”伝わる”指示へ

無理矢理椅子へ連れていくのではなく、 どんな声のかけ方をすれば、スムーズに行動を引き出すことができるのか?でしたね。

ポイントを4つ伝授します。

POINT1 “声をかけるタイミングを見極めよ!”

こちら側のタイミングもありますが、大切なのはお子さんのタイミング

例えば、こんなときがオススメ。

・動画の終わりのタイミング
・広告のタイミング
・内容の切れ目

POINT2 “にっこり笑顔で挑め!” 怒りMAX、イライラMAXの顔では伝わりません

視覚優位のADHDっ子にとってママの表情は とーっても重要

笑顔が難しいなら、口角をあげるだけでも効果ありです。

POINT3 “視界に入り込め!!!” 笑顔の準備ができたら、
お子さんの近くまで行き、視界に入り込みます。

トントンと身体に触れてあげるのも◎です!

POINT4 “声をかける時はゆ〜っくり、やさし〜くが鉄則!”

早口だったり怒り口調だったりすると、伝わりません。

声をかける前に深呼吸がオススメです。

あとは行動するまで1~4を繰り返すだけ。

そして行動できたら、行動をほめる!注意点は、繰り返すうちに口調が強くならないようにすることです。

この方法で我が子は癇癪を起こさずに椅子に座れる日が増えました。

できないときもありますが、そんなときもある!くらいに軽い気持ちでチャレンジしてください♪

怖い顔や怖い口調、無理矢理はNGです。

気長に待ってあげてくださいね

うまくいく日がだんだんと増えていきますよ!

執筆者:山田こはる
(発達科学コミュニケーショントレーナー) 

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