「発達障害のある子どもの悩みを相談しても、悩みが解決しない…」と感じていませんか?実は、発達支援は子どもじゃなくてお母さんに届けた方がうまくいきます!ママ小児科医の私が感じている、発達支援の問題点と子育てがうまくいく方法をお伝えしますね。
【目次】
1.支援が足りていない!ママ小児科医として感じる発達支援の違和感
私は、小児科医と発達科学コミュニケーショントレーナーの仕事をしています。
そして、月1回、児童相談所で嘱託医として勤務しています。勤務し始めて、もう10年ほどになります。
今まで色々なケースを見てきましたが、その中で、お母さんを支援するしくみが足りていないと感じています。
児童相談所では、保護されたお子さんに対して心理発達検査など、様々なアセスメントを行います。
そして、私のところに回ってくるときは「このお子さん、発達に特性があるんじゃないか?って思うんですけどいかがでしょうか?」という場合がとても多い。
お子さんの特性に対して、どうアプローチしたらいいのか、どんな支援を入れていけばいいのか。
それをお伝えしたら、次に私が必ず伝えていることは「お母さんのサポートはどうされますか?」という言葉です。
だけど、その私の言葉に対して、児童相談所の方はほとんど、こうおっしゃいます。
「お母さんに対する直接的な支援は…時々連絡して状況を聞くくらいですかね」
場合によっては、ペアレントトレーニングなどを実施されるケースもあるようなのですが、家庭復帰後は、担当の保健師さんやスクールカウンセラーさんに支援をお願いする形をとっているそうです。
そう、お母さんを直接、支援する仕組みがないんです!
(今は少しずつ、お母さんを支援する取り組みがされてきている児童相談所も増えてきています)
そのお話を聞くたびに
「それじゃあ、頑張っているお母さんを支援するしくみは、ないってこと?」
「それじゃあ、またいっぱいいっぱいになってしまったら、虐待がおこってしまうんじゃないの?」
「今度は、子どもが一時保護にならないために、お母さんにさらに重い荷物を背負わせてしまうんじゃないの?」
と、思ってしまうんです。
「虐待」という、もしかしたら、みなさんが聞きたくない言葉を使って説明してしまったけど、これは発達凸凹育児でも同じことだと、いつも思っています。
子どもの発達に悩んで相談に行く。
そこで、今の問題点を指摘される。
支援策を提示される。
その結果、場合によってはお母さんが頑張らないといけないことが増える。
もちろん、適切な支援をうけることで、お母さんが楽になる部分もあるかもしれないけど、「こうしましょう」と提案されたことを頑張るのは、やっぱりお母さん。
相談した結果、しんどいお母さんの気持ちは楽になるどころか、もっともっとしんどくなる場合だってある。
しかも、お子さんの課題ばかりを指摘されて、実際どう対応したらいいのか、具体的に説明されないこともあるんです。
私も、注意欠陥多動性障害の特性を持つ、わが子のことを相談に行ったとき、
そんな発達支援で、いったい誰が救われるの?
じゃあいったい、どうしたらいいっていうの?
と疑問を感じましたし、どこに行っても悩みが解決しませんでした。
このような経験があるからこそ、お母さんを支援する仕組みが足りていないと感じています。
2.お母さんに支援を届けた方がうまくいく理由
お母さんへの支援が必要なのはわかったけれど、子どもを先に支援する方がうまくいくんじゃないの?
と感じているお母さんもいると思うので、子育てを山登りに例えて考えてみましょう。
お母さんたちは、いろんなものでいっぱいになったリュックを背負って、潰されそうになりながら、子どもと一緒に山道を歩いている。
そのリュックの中には、今のママとお子さんには必要がないものや「これいいよ!」って勧められて、つい買ってしまったものや、人から悪く言われないためのものが詰まっている。
だけど、お母さんにはどれが必要で、どれがいらないものなのかわからない。
そんな時に、一緒にリュックの中身を整理してくれる人がいたら、いいと思いませんか?
いるもの、いらないものを分けて、必要なものだけを一緒にリュックに詰めなおす。
そして、軽くなった荷物を抱えたお母さんと山頂まで伴走する人がいたら、1人では難しくても、子どもを連れて山頂まで登ることができますよね!
お母さんの余分な荷物を整理すると、山登りがラクになるので、
子どもに優しく声かけをしたり、
子どもの手を引いて歩いたり、
ゆっくり登る子どもの姿にイライラせずに待つことができたり
と、子どものサポートができるようになります。
すると、子どもにも影響があり、
自分から歩いたり、
寄り道をしなくなったり、
歩くスピードが速くなったり
と、子どもが変わります。
逆に、お母さんが荷物がいっぱいで潰されそうになっている時に、子どもをサポートする方法だけを伝えられたら、どうでしょうか?
お母さんは余裕がないので、子どもをサポートすることはできないですよね。
すると、状況は何も変わりません。
一時的に誰かが子どもをサポートしてくれたら?
サポートが終わったら元通りになるので、根本的な解決にはなりませんよね。
だから、子どもじゃなくてお母さんに支援を届けた方がうまくいくんです!
3.発達障害児の子育てがうまくいく!お母さんをサポートする方法
日本の発達支援では、お母さんを支える体制が本当にないので、
「サポートを受けたいけれど、どこでサポートを受ければいいの?」
「どうしたらいいの?」
と悩むお母さんが多いと思います。
そんなお母さんには、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで欲しいです!
私は、どこに行っても解決しなかった悩みが、発コミュでは解決されました。
それはひとえに、お母さんがやることを具体的に学ぶことができた環境と、その学びを家で実践するために寄り添ってくれたトレーナーさんの姿勢。そこにつきます。
発達凸凹キッズや、生きづらさを感じてしまう子どもたちを誰よりも幸せに導けるのは、病院でも、お薬でもない。学校でも、療育でもない。
それはまぎれもなく「お母さん」だから。
お母さんが、凸凹キッズの未来を先導するからこそ、子どもたちがぐーんと伸びていく。
だからこそ、お母さんがサポートを受けられる発コミュを学んで欲しいです。
いきなり発コミュを受講するのは抵抗があるという方は、まずは、セミナーやNicotto!ライブに参加してみてくださいね!
発達凸凹キッズのママが薬に頼らずわが子を伸ばす!子育てのヒントをお届けしています。
執筆者:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)