4.勝敗のあるゲームで負けた場合の対応方法
親子、兄弟、友達と複数人で勝敗のある遊びをすると、負けた子が大泣きしてパニックを起こす、勝った子を叩いてしまうなどのトラブルを起こすこともあるでしょう。
負けた時のトラブルが起こる原因は「勝ちへのこだわり」が強いからです。
事前にできる対策として、親子だけで沢山遊び、飽きるほど勝たせ「勝ちへのこだわり」を少なくしてあげることも有効です。
それでも子ども同士の真剣勝負などで負け、泣いてしまうこともあるでしょう。
そんな時は、以下の対応を参考にしてみてください。
◆負けた子をひとまず落ち着かせる
お友達がいて場の雰囲気を壊したくない時に、悔しい気持ちをクールダウンさせるには、環境を変えて気分転換させることが効果的です。
抱っこをする、他の部屋に連れていくなどして気持ちを落ち着かせます。
子どもが何か話すようであれば、静かに聞いてあげます。
小さな子であるほど感情の抑制は難しいので、
無理に泣き止ませず親が感情を受け止めてあげましょう。
◆悔しさを勝つ原動力にする
悔しかったら、次勝つように頑張れば良いことを伝えます。
負けた時でもママパパが「良かった点」を褒めてあげると、負けることに過剰反応しなくなります。
「どうすればいいか自分で考えられてたね。」
など、自己肯定感を高める言葉をかけてあげてください。
小さなお子さまでしたら
「ママと一緒に、考えながらやってみようよ。」
などと寄り添ってあげると花丸です!
ゲームの醍醐味は、年齢を問わずコミュニケーションを取りながら遊ぶ楽しさにあります。
勝ち負けがあるからこそ楽しいことも教えつつも、それにこだわり過ぎずにゲーム自体を楽しむことができればOKです。
◆勝った子に暴言を吐く、暴力をふるってしまった場合は?
悔しい気持ちは親が受け止めて、相手の子へは謝罪させます。
相手が先に煽ってきた場合なら、勝ち方を教えるチャンスです。
そして、誰でも負けたらとても悔しいことを教えます。
また、自分が勝った場合でも、相手を煽ったり見下したりする発言は「格好悪い」ことを伝えましょう。
勝ったことを喜ぶのはOK、負けた人を下げる発言はNGと教えるとわかりやすいです。
◆情緒を安定させる声かけ
負ける度に大泣きしてゲームを中断させてしまう…。
これでは子ども同士の遊びが続けられないので少し我慢することも必要ですよね。
そんな時はこの2つの視点から声をかけてみましょう。
①逃げ場所を提案する
「泣きたくなったら、癇癪を起こす前にママパパのところにおいで。」
「みんなとうまく遊べなくなったら、ママパパが一緒に遊ぶからね。」
②場の雰囲気を盛り上げて、人を認められるように導く
「悔しくても他の子が勝った時に拍手をしてみて。自分も他の子も嬉しい気持ちになれるよ」
子どもの気持ちを安定させる声かけで「感情爆発」を避けましょう。
いかがでしたでしょうか?
放課後等デイサービスや就労移行支援施設、療育教室などでも、こういった遊びやゲームは取り入れられています。
今回ご紹介したもの以外にも、自分達に合ったゲームやルールのアレンジを導入して、家族で楽しい冬休みを過ごしましょう!
楽しく脳を発達させる遊びや声かけの情報を発信してます
執筆者:すぎたなお
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)