我が子の発達が気になったり、子育てがうまくいかなくなったりしたとき、あなたはどんな対応をしますか?自分一人で抱え込まず、情報を探して行動し続けたママがいます。行動するなかで子育て軸を獲得していった経緯についてお聞きしました。
【目次】
1.突然の出来事に「本当にうちの子?」と信じられませんでした。
2.困っているのは息子。子どもの困りごとに立ち向かう行動力と決断力
3.自己否定していた息子がたった3ヶ月で「俺って天才!」というまでになりました
1.突然の出来事に「本当にうちの子?」と信じられませんでした。
現在、発達科学ラボで活躍しているトレーナーやリサーチャーは、もともとは皆さんと同じように、わが子の子育てに悩んでいたお母さんです。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで、発達凸凹の子どもの困りごとをなくし、さらに子どもの成長を促そうと研究を続けています。
そのような経験を生かして、以前の自分と同じように子育てに悩んでいるお母さんに発コミュを伝える講師として活動しているのがトレーナーです。
今回インタビューをさせていただいたのは、トレーナーの三浦由記子さんです。三浦さんは、小学4年生のひとり息子さんを育てていらっしゃいます。
当時小学3年生の息子さんの暴言、登校渋り、自己否定などに悩み辛い思いをされましたが驚くべきは三浦さんの行動力!
息子さんへの対応を学び発コミュを始めて約3ヶ月で困りごとを解消しました。
こちらの記事は全3回に分けてお伝えするインタビュー記事の第2回目になります。
三浦さんのご専門について紹介している、第1回目のインタビューはこちらからご覧ください。
ーーー三浦さんの専門に「子育ての後悔を無くす」とありますが、ご自身の中で1番の後悔とはなんでしょうか?
「本当に子どもを怒り続けていたっていうことです。私のその怒りとか、叱りが子どもをダメにしてしまったなって、それが1番の後悔になっています。
息子の気になるところはいっぱいありましたが成長とともに良くなるかな?
まだ小さいからできないのかな?っていう視点しか私は持っていなかったんです。
当時は勉強や習い事を1週間詰め込んでいて、ゆっくりする時間はほとんどなく、習い事の宿題も山ほどあって子どもを怒らない日はほぼなかったんです。
そんな生活を続けていたら…ある日、子どもがぽっきり折れちゃった。私としては何が起こったの?という感じだったんです。」
ーーーお子さんの変化に気づいた時、息子さんはどんな様子でしたか?
「小3の6月に学校に呼ばれて、先生から伝えられた子どもの様子はそれはうちの子ですか?本当に?って思うぐらいだったんです。
優しい子で思いやりのある子だったのにお友達に暴言を吐くようなり、イライラしたら上靴を2階の教室の窓から中庭に投げたりとかするように…
家でも荒れ始めて自分を否定し『俺はどうせバカだから』とか『 俺はどうせできないから』って言って、布団に潜って泣き始めてしまったこともありました。
感情のコントロールが本当に効かなくなってしまっていて、感情的になることが増えていきました。」
♦ポイント解説
日ごろ日本のお母さんたちが子どもにしている「しつけの子育て」
「できないことをできるようにする」
「できないことを何回も練習させる」
注意、叱ったりといった否定の声かけは凸凹キッズたちの自信をなくしてしまうことに繋がるんです。
なぜなら凸凹キッズは苦手なことが多いため注意されることも増える。そのうえ、ネガティブな感情が残りやすいんです。
否定の声かけの積み重ねで自信をなくし、ついには自己否定をするようになってしまうのです。
2.困っているのは息子。子どもの困りごとに立ち向かう行動力と決断力
ーーー三浦さんがお子さんの変化に気づいて発コミュに出会うまでを教えて下さい。
「毎週、今日は何を聞かされるんだろうとビクビクして学校に行き、毎回落ち込んで帰るということを繰り返していました。
家では腫れ物に触るかのように子どもに接してしまうこともあり、何かできることはないかと学校の先生にご相談するとカウンセラーの先生を紹介されました。
ですが、根本的な悩み解決はできそうになかったんです。
そこで今度は、小学校に併設されている通級指導教室(通級)の先生と面談することができてその結果、通級に行くということが叶いました。
『他にもできることはないですか?』とご相談したら小児科の先生を紹介していただけたんです。
普通は発達検査も3、4ヶ月待ちで小児科自体もすぐに予約ができないことが多いのですが、たまたま開院したばかりですぐ受診することができました。
ところがその小児科が最悪で『子どもを褒めるところがわからないんですよね』って言ったら『それはお母さんが悪いんだよね』って言われて…
もう腹がたって、これではいかん!と思っていろんな人に相談をして8月中に病院を3つぐらい駆け回わりました。
そこで子育ての方針というのを自分の中で決められて、発達検査を受けて苦手なところを見つけていくっていうことができました。
病院受診と並行して夜な夜な吉野先生のメルマガなど調べながら進めていく中で、9月に清水畑さんのセミナーに参加することを決めました」
ーーー三浦さんが実際にセミナーや講座を受講する、入会するきっかけはどんなことでしたか。
「もともとは吉野さんのメルマガをずっと拝見していて、メルマガで清水畑さんの登校しぶりのご案内がありました。
それから清水畑さんのメルマガや小冊子を見るようになって、いろいろ書かれていることがウチの子どもの困りごとにドンピシャだったんです。
1人っ子だったので比べる対象がなかったために息子がどれぐらいできて、できないのか、これは小さいからできないのか、成長と共にできるのかっていう判断が自分の中でできなかったんです。
ですが、メルマガを読むことで、うちの子やっぱり少し特性があるのかなっていう気づきがありました。
もうちょっと突っ込んで勉強したいという思いから、清水畑さんの登校しぶりのセミナーに参加したことがきっかけです。
セミナーの後すぐ個別相談を受けさせていただいて、その場で基礎講座受講を即決しました。
やっぱり困っているのは息子自身であるということや登校しぶりがある息子だったので「進級がスムーズに行くよ」というお話を聞いたんですね。
息子をやっぱり自立させるためにはこのままじゃいけないと希望が持てたことが1番のきっかけでした。
もう今すぐ変えたい!ってすぐ思いました。決めた後すごい不安でしたけどね。」
♦ポイント解説
発達障害という言葉は知っていても、まさか、ウチの子が…。と戸惑うお母さんが多いはず
しかし、三浦さんは子どもの現状を知りたい、対応を知りたいといろいろ情報を集め行動に移しました。その行動力には驚かされます。
お子さんの異変に気づいてからたった3ヶ月で、現状を変えたい、お子さんにあった対応を学びたいと発コミュの基礎講座の受講を即決します。
情報を集め、その中から今のお子さんに本当に必要な情報を見極める判断力と決断力の高さに凄さを感じます。
お子さんが発達障害かも?と1人で悩んだり、落ち込んだりするのではなく周囲の人々に相談したり、情報を集めることも大切です。
発コミュトレーナーのメルマガやパステル総研では様々なパステルの子どもたちに対応した情報をお届けしています。参考になさってくださいね。
3.自己否定していた息子がたった3ヶ月で「俺って天才!」というまでになりました
ーーー発コミュを息子さんに実践して、息子さんにどのような変化がありましたか?
「発コミュを始めて3ヶ月で自己否定はなくなり『俺って天才!』って言うようになりました。
以前はもう何も1人でできない子だったので、本当に1から10まで『これしなさい!』『あれしなさい!』って怒っていたんですよね。
それが息子自身は1人でできることが増えて頑張ったことを報告してくれたりとか、臆病だったんですけれども生き生きとしていることが1番変わったことです。
自分で考えて切り替えられるということができるようになったことも自信に繋がったかなと思っています」
ーーー発コミュ受講後の三浦さんご自身の変化を教えてください。
「まず私が1番変わったことは、やはり子どもを怒らないっていうことで自分自身を責めることがなくなったことです。
基礎講座を始めると決めた時は、トレーナーになると強くは思ってなかったんです。
ですが講座を受けていく中で「働き方変えられますよ」っていう清水畑さんのメルマガを拝見して悩んでいたことを困っているママたちに教えてあげるってすごい素敵だなって思うようになりました」
♦ポイント解説
自己否定していた息子さんが「俺って天才!」っていうようになるなんて本当に素敵な変化です!
ママが声かけの対応を変えただけでこんなに嬉しい変化が起きるなんて驚きませんか?
脳の発達には順番があるんです。発コミュの基礎講座はお母さんが肯定の声かけを意識することから始めます。
毎日怒ってばかりだったお母さんが子どものできていることに注目してひとつひとつ褒めていく。
それが子どもの自信につながり子どもも落ち着いてきます。ママが褒めてくれるので、ママの話も聞けるようになっていきますよ。
肯定の声かけを続けることで、自分のことを見てくれている。ママに認められた!とお子さんに自信がつくことで行動力が上がってきます。
ママも怒らなくて良くなるので気持ちが楽になっていきますよ。
次回のインタビューでは、三浦さんのプライベートな一面についてもお話を伺っていきます。お楽しみに!
毎日の子育てが楽しくなるヒントがあります!
執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)