ASD傾向の子どもは表情が乏しい?その理由と感情表現が豊かになる3つの方法

 

ASD傾向の子どもは、表情が乏しくなりがちで本人の困り感が周りに伝わりにくいことがあります。特性からくる感情表現の難しさや、本人の困り感を理解することが重要になります。自分の気持ちを感じ、感情表現を豊かにする力を育てる対応をお伝えします。
 

【目次】

1.表情と心の中がマッチしない、ASD傾向の子どもたち

 
 
「いつも穏やかな笑顔で優しそうな子ね」
 
「いつも落ち着いていて、大人びているわね」
 
 
そんな風にプラスに受け止められることも多い、大人しく穏やかな子ども。
 
 
ところがよく見ると、どんな場面でも笑顔、もしくは無表情でいる…そんなことはありませんか?
 
 
 
 
嫌なことを言われたはずなのに…
 
ぶつけたから、痛いんじゃないの?
 
こんなに熱があるのに、なんでいつもどおりなの?
 
 
表情が乏しく、いつも通りに過ごしているように見えるために、周りは気づきにくいのですが、実は本人は困っている場合があります。
 
 
困ったことがあるからこそ、ニコニコせざるを得ない、無表情でいるしかない…そういったジレンマを内面にもっているのです。
 
 
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2.表情が乏しく見える理由と子どもの困りごと

 
 
集団の中でよく起こる場面で考えてみます。
 
 
『自分が使っていた物を、お友達に持っていかれてしまった』
 
 
こんな場面で、表情の乏しい子どもの場合、どんな困りごとが起こるでしょうか。
 
 
子どもがとる行動をいくつか想像してみると、このようなものが思い浮かぶのではないでしょうか。
 
 
・「やめて!」と言う
 
・「返して」と言う
 
・自分の手で取り返そうとする
 
・相手の友達に手を出し、持っていくのを阻止しようとする
 
・嫌そうな、怒った顔をする
 
・泣く
 
・周りの友達や大人に言う
 
 
これらの事柄の中から、多くの子どもはとっさに複数を同時に選び、実際の行動に移しています。
 
 
ところが、自閉症スペクトラム(ASD)・グレーゾーンの子どもの中には、一度に複数のことをするのが苦手な場合があります。
 
 
自分の中に何らかの感情が湧いていても、その処理に時間がかかり、それを見える形で表出するのが難しいのです。
 
 
だから、どんなときでも同じ、ニコニコ笑顔だったり、無表情だったりします。
 
 
相手への対応の仕方が分からないということだけではなく、表情を作る顔面の筋肉に指令を出して「悲しい顔」をすることが難しいのです。
 
 
結果として、その緊張から一番慣れている顔になってしまうのですね。
 
 
 
 
表情が変わらないでいることで、周りとしては「大丈夫なんだろう」と安心してしまって、
 
 
ニコニコしているから、何も言わないから、この子はなんでも許してくれる。
 
嫌なこと、痛みや熱に強く、我慢強い子だな…
 
 
このように捉えてしまいがちです。
 
 
そういった、わべだけを見た受け止め方を周りが続けると、本人はどうすることもできず辛い思いをするでしょう。
 
 
ママとしても、我が子の内面の理解が進まずに、育てにくさを感じて自信をなくしてしまうかもしれませんね。
 
 
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3. 子どもの感情表現を豊かにするためにできること

 
 

◆子どもが感じていることを具体的な言葉で伝える

 
 
このような特性のあるお子さんには、状況の理解をしてそこから感情のヒントを得ることが大事になってきます。
 
 
感じているであろうことを予測し、具体的な言葉で言語化してあげて、受け止めていきましょう。
 
 
例えば、転んだとき。
 
 
泣きもせず、無表情のまま立ち上がり、何事もなかったかのように動き出したとしても、タイミングを見て「痛かったね」「大丈夫?」と声をかけてあげてください。
 
 
 声をかけるとき、できれば、そっと身体に手を添えてあげると、皮膚刺激から感情を司る部分へ、ダイレクトに想いを届けてあげることができます。
 
 
言葉だけではなく、皮膚からも伝えるつもりでやってみてくださいね。
 
 
 
 

◆本人が行動できる選択肢を用意する

 
 
 シンプルに状況や本人が感じたことを整理し、どうしたいか、選択肢を出してあげましょう。
 
 
その際、YESかNOかで答えられるものではなく、AかBかの選択肢だと、感じて、選択して、行動する、という流れを作ることができます。
 
 
先ほどの転んだ場面だったら、A「何もしなくても大丈夫?」、B「絆創膏、貼る?」といった具合です。
 
 
どちらを選んでも、ママも子どもも納得できる選択肢にすることがポイントです。
 
 

◆表情が出せるようになってきたことを褒める

 
 
 このような対応をしても、その場ですぐに「痛い」とは言えないかもしれないし、表情も変わらないかもしれません。
 
 
けれど、そのことには触れなくても大丈夫。「見ているよ」「あなたのことを考えているよ」という肯定的なサインを送り続けることが大事です。
 
 
もし、続けていって変化が現れたら、自分で言葉にできたこと、表情に出せたことをたくさん褒めてあげてください。
 
 
子どもにとって「自分で言えて偉いね」も嬉しい言葉ですが、「教えてくれて嬉しかったよ」と、ママにとって本心を聞けることがとても嬉しいことなんだということをしっかりと伝えてあげてください。
 
 
 
 
 
ぜひ、ご家庭でも意識しながら、我が子ならではの表現を受け止めて、関わりを楽しんでくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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