子どもが一人遊びばかりでお友だちと遊ばないと、このままでいいのかなと心配になりますよね。ですがこういった子どもは集中力が高く、物事を深堀りできる力があります。お母さんが子どもの世界に飛び込み、人と関わることの心地よさを教えてあげましょう。
【目次】
1.心配!お友達と遊ばない子ども
一人で遊んでばかりで、お友達と遊ばない。
周りのお子さんはお友達同士で遊んでいるのに…。
そんな我が子の様子が心配になることはありませんか?
私は以前、幼稚園教諭をしていましたが、一人で遊んでいる子は珍しくありませんでした。
そんなお子さんは、今見えているもの、今聞こえているもの、今感じているものに全力で集中して全力で遊んでいるのです。
そのため、近くにお友達が遊んでいたとしても、それは心動かす出来事ではなく、雑音になったり、何気ない風景になったりしているのです。
それでも、ずっとそのまま生きていくというわけにはいかない…と思うのが親心。
もっと色々な遊びを経験させてあげたい!
もっとお友だちと関わって遊ぶ楽しさを知ってほしい!
と感じますよね。
この記事では、一人遊びを好む子の傾向と、人と関わる力を伸ばす対応をお伝えします。
2.一人遊びを好む子は、遊具が好き…?その理由は
一人遊びを好む子どもの中には、ブランコや滑り台が好きという子が多いかと思います。
その主な理由を4つ説明しますね。
①遊具は逃げないため、遊び方を覚えてしまえば、特に試行錯誤しなくても、いつも変わらず、同じように楽しめる。
②外遊びの時間には必ず遊べる。
③ブランコや滑り台を繰り返すことで、ちょっとした浮遊感などの”めまい体験”(イリンクスと呼ばれます)ができ、全身を一定のリズムで刺激してくれるため、心地よく過ごすことができる。
④お友だちと何かあったり、やりとりに疲れてしまったりしたお子さんが、心を静めたり、回復させるために使ったりもします。
このように、大人気の定番遊具には、人気たる由縁がしっかりとあるのです。
ブランコや滑り台は、大事な遊びの一つです。
特に3歳ぐらいまでのお子さんや、こだわりの特性のあるお子さんは繰り返しを非常に好むため、たくさん繰り返して遊ぶことは発達や心の安定にもつながります。
ブランコの場合は、座りこぎ、立ちこぎなど、運動面での発達も促進してくれます。
一人遊びができるので、周囲からは子育てがラク!と思われることが多かったとしても、
年長さん以上のお子さんが、集団生活が始まっても相変わらず一人遊びばかりの様子があれば、社会性の発達がゆっくりな傾向があるのかもしれません。 そんなお子さんに、おうちでお母さんができる関わりをお伝えしますね。
3.人との関わりに興味を持つようになる方法
そこでまずは、お母さんが一人目のお友だちになってみませんか?
そうすることで、お母さんがお子さんに、人と関わることの心地よさを教えてあげることができ、人と関わる力を伸ばすことにつながります。
◆子どもの世界に飛び込もう!
一人遊びが得意なお子さんの最大の強みは、集中力が高く、一つのことに対する深掘りができることです。
ぜひお母さんもその世界に飛び込んであげてください。電車の世界、虫の世界、空想のおままごとの世界、そこにどっぷり浸かる覚悟で飛び込みましょう!
やることは簡単です!
同じような動きをしてあげてください。そうすると、お母さんの方にも目を向けるようになります。
その変化を感じたら、「これはなんていうの?」「どうしたらいい?」という質問や、「こうすると面白いね!」「楽しいね!」などの感想を織り交ぜます。
お子さんと会話しながら遊ぶことがポイントです!
◆声掛けを工夫しよう
また、ぜひやってみていただきたいのは、実況中継の声かけです。
ブランコや滑り台のそばで、遊んでいる様子をコメントしてあげてみてください。
「高いね〜」「速いね〜!」など、そのまま事実を具体的に伝えるだけでいいので簡単です。そうすると、そこでコミュニケーションが生まれます。
そして、それが気持ちよくなってくると、子どもはどんどん調子が良くなります。
『ちょっと違う乗り方をしてみようかな』『面白い乗り方ないかな』などと、ただめまい体験を受け止めるだけではなく、考える力が働き、遊び方を工夫するようになってきます。
お母さんがどんな言葉をかけるかによって、同じブランコに乗っていても、遊びの幅が広がり方が変わってきます。
ブランコの他の乗り方として、
・目の前の木の葉に足でタッチ
・腹ばいになって乗ってみる
・靴とばし
・横で乗ってタイミング合わせ!
などといった乗り方もあります。
このような遊び方が出てきたら、脳が動いてきた証拠です。すかさず実況中継しましょう!
ぜひ、我が子に人と関わる力を伸ばすぞ!と気持ちを込めて、お母さんがお子さんの最初のお友だちになってみてください。
だんだんと、人と関わる楽しさがわかってきます。
まずは10分から。ぜひ時間を決めて、やってみてくださいね!
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人と関わる力を伸ばすコミュニケーションを学びませんか?
執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)