うちの子はのんびりでマイペースな性格なんで…と決めつけていませんか?実は言葉がうまく届いていないから行動に移せていないだけかもしれません。子どもの行動量をあげるためには、子どもに届く声かけのテクニックが必要です。ぜひ参考にしてみてください!
【目次】
1.のんびりでマイペースな息子にイライラする毎日
私は以前、息子のマイペースなところが気になり苦しい気持ちになったことが何度もありました。
どうしても息子のマイペースさがしんどくて、園でもうまく動けず指摘を受ける毎日。
なんで周りのみんなはできるのに、わが子だけいつも行動がゆっくりなんだろう…。
園に着くまで毎日が必死で、着替えるのも、ご飯を食べるのも、靴を履くのも、全部ゆっくりでだんだんだんだんイライラしてしまう。
そんな自分をひどいママだと責めていました。
そして、分かってはいるけれど、同じことを何度も言ってしまっていたのです。
その背景には、

・わが子があまりにものんびりでマイペースなので進学進級が心配。
・優しいママになりたいのに「早くしなさい!」が口癖でずーっと!イライラしている。
・進級・進学のタイミングにできることを増やして新しい学年をスタートさせたい。
という想いがありました。
きっと母親ならそういう想いを抱くのは当り前なんです。
こんなガミガミ言ってしまう私でも発コミュを学んで息子の特性が分かってからは、ガラリと対応を変えることができたのです。
のんびりでマイペースというのは性格だから仕方がないと思ってしまいがちですが、実はそうではないということが分かったのです。
次でその説明をしていきますね。
2.性格という理由で片付けられないのんびりさんの真の姿とは?
子どもがのんびりでマイペースになる原因は性格ではなく、脳の成長が関わっているということがあります。
例えば、毎日の準備や身支度にいつも時間がかかって急かされてどうにか終わる、という時はそもそもお子さんの脳に言葉が届いていないかもしれません。
本来ならば、幼児期の子どもたちはママと過ごす時間が多いのでママの影響力がとても大きく、ママの声かけを聞いてどんどん吸収し学んでいく時期です。
そして、ママとのコミュニケーションを通して人間形成の基礎が作られる非常に大事な時期となります。
しかし、そのような大事な時期に中々行動できない、伝わっているのか伝わっていないのかが分からないのなら、お子さんの脳には言葉が届きにくいという特性があることが想像できます。
ですから、その子の性格でのんびりでマイペースというわけではなく、やはり脳の成長が関係しているということになります。
実はこのような状況は子どもにとっては「困りごと」を抱えていることになるんです。
のんびりでマイペースは性格だからという理由で片付けてしまうと、一生その子の困りごとに気付けないことになります。

ですから、親がいろいろな角度から子どもを見る目・視点を持っておく必要があります。
子ども自身、怠けているわけではなく、実は一生懸命やっていた。
それでも表情や行動に現れにくいためその頑張りを気付いてもらえない。
このような毎日では、やる気が出にくく、成長しにくくなってしまいます。
幼児期はなんでも学んでどんどん吸収できる時期だからこそ、のんびりでマイペースな子に辛さを抱えて、動きを止めるようなことは絶対に避けていかなくてはいけません。
そのためにはお母さんが、脳に届く言葉に変換して、お子さんが動きたくなるようなそんな声を届けられるようになって欲しいと思います。
しかし、幼児期の子どもはまだまだ言語能力が低いので、言葉だけで必死に届けようとする前に、ぜひお母さん達に意識してやって欲しいことがあります。
それは『非言語コミュニケーション』を大事にして、子どもと接するということです。
では、非言語コミュニケーションとは具体的にどのようにすることでしょうか?
3.非言語コミュニケーションをつかって子どもの脳に言葉を届けよう!
非言語コミュニケーションとは?
・顔の表情
・アイコンタクト
・ジェスチャー
・触れる
・声のトーン
・姿勢
などの非言語情報を使って行うコミュニケーションのことを指します。
例えば、口だけで説明するよりも、身振り手振りで、
「こんなに大きいんだよ!」
と大きく手でマルを作って見せたり、上に!上に!手をあげて大きく見せたりするといった表現方法になります。
また、
「こんなに小さいんだよ!」
と小さいまるを手で作って表現してみたり、指と指の間で小ささ・狭さを表現すると、「小さい」が伝わりやすくなります。
このようにして伝えてあげると幼児期のお子さんにはとても理解がしやすくなるのです。

そして、非言語コミュニケーションをすることでお子さんにはこんなメリットもあります!
ママの笑顔や「うんうん」とうなずく姿がみれると話しやすい雰囲気になります。
ママが子どもを見てやさしく微笑むだけで心が通じてホッとした気持ちになれます。
こうする事でお子さんはホッと嬉しい気持ちになり、ママの一言に注目しやすくなります。
ママの一言がとっても低いトーンで怒り顔、ママの一言が明るい声で笑顔だったらどっちがいいですか?
このようなことを意識するだけで、脳への伝わり方が大きく変わって行動も変わっていきます!
ぜひ非言語コミュニケーションを意識してみてくださいね!
あらゆる場面でのコミュニケーションの取り方を学ぶことができます!
執筆者:中村裕子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)