もうすぐ夏休み目前!夏休みの旅行やお出かけをしっかりとプラン立てて楽しんでみませんか?見通しが立たないと不安になる発達障害・グレーゾーンの子のお出かけをスムーズにする方法をお伝えします。ぜひ、ご家族で計画を立てる際に活用してみてくださいね。
【目次】
1.夏休み目前!夏の計画を立ててみませんか?
2.発達グレーっ子ファミリーの旅は思うようにいかない
3.お出かけのお悩み解決にダイアリーを活用する方法
4.「未来日記」活用術!ポイント3つ
◆1つ目のポイント:休憩時間を事前にスケジューリングしておく
◆2つ目のポイント:所要時間を見積もっておく
◆3つ目のポイント:その時々の感情を予想して書いておく
1.夏休み目前!夏の計画を立ててみませんか?
もうすぐ夏休みですね。学校生活、大変だった…というお子さんとママもいるかもしれません。
本当によく頑張りましたよね!心の底からお疲れさまの言葉を贈りたいです。
さて、今年の夏休みはコロナの扱いも変わり、制限のない夏休みを過ごすことができます。
すでに夏休み中のお出かけや旅行の計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか?
まだ何も決まっていません…というご家庭もあるかもしれませんが、これから計画を立てて夏休みを成長発達のチャンスに変えてみませんか?
すでに計画を立てている人も今から立てる人にもぜひ参考にして欲しいプランの立て方をお伝えしたいと思います。
せっかくの夏休みなので、長期休暇を活かして、一生ものの自信につながる成功体験の記憶を積んでいきましょう。
旅やお出かけの成功体験が、ママと子どもの自己肯定感へと変わっていくことも間違いありませんので、今年の夏は楽しい旅の計画を立てることをおススメします。
2.発達グレーっ子ファミリーの旅は思うようにいかない
旅行やお出かけの醍醐味はよく分かるし、計画を立てたいのは山々だけど
「楽しかった!感動した!また行きたい〜!」
とならないのが発達グレーっ子ファミリーのお出かけですよね。
過去のお出かけがトラウマでどうしても尻込みしてしまう…というご家庭もあるのではないでしょうか?
思ったのと違う…。
予定より待ち時間が長い!
興奮しすぎて睡眠不足…。
楽しいけれど疲れてる!
なんていう理由で癇癪が起きたり、あんまり楽しんでもらえなかったりすることってありませんか?
ママやパパとしては、家族皆でスペシャルな時間を過ごしたいと思っていたのに、子どもの不機嫌さにより、ちょっとがっかりなことになり、傷ついてしまったり、ムードが悪くなってしまうということもあると思います。
大丈夫です!そのお悩みを解決するためにぜひ活用して欲しいものがあります。
それについての説明をしていきますね!
3.お出かけのお悩み解決にダイアリーを活用する方法
旅行やお出かけに向けて事前に準備して欲しいもの、それは「未来日記」というものです。
突然、日記?!と言われても何をどうするの?となると思いますが、未来日記とは、私が開発したヒーローズダイアリーをお出かけ・イベント・旅行用にバージョンアップしたものになります。
旅を楽しむ準備をご家族でして頂けたらと思います。
そもそも、ヒーローズダイアリーとは何か?
それは、毎日のできた!うまくいった!頑張った!嬉しい!というグッディな体験を記憶のメカニズムに沿った短いストーリーにして記録していくことです。
そうすることで、子どもにもママにも成功体験の記憶をためていくことができる世界に1つだけの日記術です。
ヒーローズダイアリーの詳しい内容についてはこちらを参考にされてください。
未来日記を何かに例えるならば、遠足の「しおり」を想像してもらうと一番わかりやすいと思います。
そのしおりにあたるものが未来日記になります。
なぜ、それが大事になるのかというと、発達凸凹キッズや繊細な子にとって、旅やイベントは楽しみやワクワクの気持ち以上に、非日常の刺激が強くて、疲弊してしまうことが多くあります。
ですから、出かける前の準備はすごく大事!なんです。
その準備をするかしないかで、子どもの見通しの立ちやすさが変わってきますので、安心材料にもなっていきます。
これらのことから、しっかり書いて準備をしておくことをオススメします!
では、次に未来日記を作るうえで大事なポイントをお伝えしていきますね。
4.「未来日記」活用術!ポイント3つ
未来日記は手帳でいうところのバーチカル型の部分であり、時系列がわかる形でノートに時間を記していきす。
大枠の予定、時間や行先の決まっているものは全て記載していきましょう。
ここで、未来日記を作成するときに大切な3つのポイントがあります。
◆1つ目のポイント:休憩時間を事前にスケジューリングしておく
手帳などにわざわざ休憩時間をあらかじめ予定して書くことはあまりないと思いますが、そこがポイントです!
子どもにとって楽な形で休める時間はどこでとるか?どのぐらいとるか?というところを明快にしておきましょう。
発達凸凹キッズは、いつもとは違う場所・環境にとても敏感なところがあるので、例え楽しそうにニコニコ過ごしていても、脳は疲れている…なんてこともよく起こります。
なので、しっかりと「ここは休憩タイムだからね!」とおさえておくと安心です。
◆2つ目のポイント:所要時間を見積もっておく
例えば、移動時間。車移動ならば渋滞などの関係で、多少かかる時間は前後しますよね。
そして、待ち時間。遊園地などは予想よりも混雑している時があります。
やっぱり想定よりも待つ時間が長くなってしまうということも多いです。
あとは、その場で過ごす滞在時間も満足度によって前後することがありますよね。
これらのことは、ある程度は予想したとしても、予想通りにいくとは限らない、ということもあります。
ですから、事前にしっかりその可能性を想定して子どもに伝えておく!ということを未来日記の中ではしていきます。
もし、つまんない気持ちになったら?
待ってるときに退屈になったら?
そのような問題をどうやって解決するのか?
事前に決めて書き込んでおきましょう!
例えば、
車が渋滞したら、このDVDを見よう!
待ち時間が長くなったら、特別だよ、YouTubeタイムにしよう!おやつタイムにしよう!
などと決めて書いておくことで、子どももママたちも、待ってるのつらい〜っていう時間を減らせて、のちのちの癇癪や兄弟喧嘩を防ぐことができます。
◆3つ目のポイント:その時々の感情を予想して書いておく
楽しい気持ちになれそうだ!という場面はそのままで何も書かなくてもオッケーです。
ちょっと待ち時間があり退屈になるかも…。初めてだからドキドキしちゃうかも…。
という場合は、そういう気持ちになる可能性と、それに対してどう対処するかを一緒に書いて整理しておきましょう。
刺激的な環境で感情の乱高下が激しくなりそうなお子さんも、どうしたらよかったんだっけ?と切り替えるきっかけになります!
この3つのポイントを「未来日記」という形でしっかり見える化しておくことで、ピンチをチャンスに変えながら、楽しいこと・面白いことにフォーカスしてじっくりたっぷり楽しむ!ということが叶っていきます。
ぜひ、旅の準備の1つに未来日記も入れてみてくださいね。
パステルキッズとの生活には工夫で彩りを加えます。色々なアイディアを発信中!
執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)