子どもが不登校のとき、学校との関わりはどうしたらいいか困っていませんか?子どもが学校との関わりを嫌がることもあるかもしれません。安心する家で過ごして、先生との連携で自信をつけ、成長のチャンスを広げるポイントをお伝えします!
【目次】
1.不登校中、学校との関わりはどうしたらいい?
2.不登校中でも学校との関わりを大切にしたい3つの理由
3.子どもが学校との関わりを嫌がるときは?
4.先生との連携で子どもの自信をつけられる3つのポイント
5.不登校でも『学校との連携』で自信をつけ、チャレンジする力がついた!
1.不登校中、学校との関わりはどうしたらいい?
子どもが不登校のとき、学校との関わりはどうしたらいいか困っていませんか?
・他のおうちはどうしているの?
・忙しい先生に連絡するのは遠慮してしまう
・不登校だと、先生も対応してくれないのでは…
・子どもが学校との関わりを嫌がる
・母だけが先生と連絡をとっていても意味があるの?
なかなか同じような状況の方に相談もできず、悩んでいませんか。
子どもが不登校になると、お母さんも学校との距離感を感じてしまうかもしれません。
学校に通っていなくても、学校との関わりを持つことで、子どもの成長のチャンスにすることができます。
不登校でも、安心する『家』で過ごしてつけた自信を、『学校との連携』でさらにアップして、チャレンジする力を手に入れる方法をお伝えします。
2.不登校中でも学校との関わりを大切にしたい3つの理由
不登校中でも、学校と連携を取ることを大切にしたい理由が3つあります。
①母だけでも先生とコミュニケーションを取ることで、先生に子どものことを理解してもらえるから
②家庭の方針や子どもを理解してもらえることで、好きなことを生かせる活動の提案や、プラスになるコミュニケーションを取ってもらえるから
③先生方や友達など家族以外から、ポジティブな反応・褒めてもらう機会を作ってもらうことで、自信がつけられるから
不登校になったらまずは、家で安心して過ごすことが一番ですし、学校に嫌な気持ちが強いときにはお子さんを直接関わらせようとはしなくていいです。
先生とのコミュニケーションのベースをお母さんが先に整えておくと、子どもが外に出るエネルギーが溜まったときに、スムーズに動きやすいです。
3.子どもが学校との関わりを嫌がるときは?
我が家の小学生の娘は、繊細傾向が強めで、学校生活は苦手なことが多いものでした。
不登校になってから半年経ち、5年生になり新しい担任の先生とも面談をしてもらい、対応は相談済みでした。
娘が学校に少し行ってみたいというときには、別室へ短時間登校、先生が声をかけてくれたり、お友達と少し関わったりしました。
娘が家で過ごしたい時期には、月に数回、放課後にプリントを受け取りに学校へ行き、先生に会うことをしました。
先生方はとても協力的で、楽しく接してくれていました。
ところが、娘はだんだん学校から足が遠のき、気持ちが不安定になり、先生からの伝言も、プリントも「今はいい」と学校の話を嫌がるようになってしまいました。
先生から家庭訪問の提案をされましたが、娘は拒否。
娘の気持ちを優先し、落ち着くまでは学校のことを話すのはやめて、私が先生と週1回ほど電話で連絡を取り、娘の様子を伝えました。
無理強いして信頼感をなくすより、家で安心して過ごすことを優先しました。
しばらくすると娘から、母のみが応対するなら先生の訪問OKと伝えてきたので、月に1、2回ほど、私が先生と玄関先で少し話しました。
だんだんと学校への拒否感が減ってきました。
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4.先生との連携で子どもの自信をつけられる3つのポイント
不登校の子どもが、学校との関わりを持つためには、まず家での親子の関わりのなかで自信をつけることが必要です。
家で自信がつくと、外にもエネルギーを向けることができるようになります。
先生との連携で、さらに子どもの自信をつけられる3つのポイントをお伝えします。
◆①母が先生とコミュニケーションを取る
担任の先生とは、日頃から子どもの様子や家庭の方針、連絡事項などを負担にならない方法で共有します。
例えば、朝の出欠連絡をするWebシステム、電話、母がプリント類を受け取りに学校に行く機会などを利用します。
◆②子どもの気持ちを優先しながら、子どもが学校と関わる方法を探る
・Webシステムを使い、先生から時間割やメッセージをもらう
・学校にプリント類を取りに行く
・放課後に少し先生と関わる
・クラスメイトが目にするものを制作する(掲示物、課外活動のしおりの挿絵など)
など、短時間でもできることはたくさんあります。
まずは子どもの気持ちを優先!最初からお子さんを連れて行くのではなく、ママが一人で試してみることから始めましょう。
◆③好きなこと、得意なことを使ってコミュニケーションを取る
子どもが好きなこと、得意なことをきっかけにすると、コミュニケーションが取りやすくなります。
・母が先生との面談時に、家で取り組んでいることや、作ったものの写真を見せる
・子どもが先生に、描いた絵や、作ったものを見せに行く
・学校内の興味のありそうなものを見せてもらったり、使わせてもらう
直接でも間接的にでも、先生から驚きや褒めてくれる反応を子どもに伝えることで自信を持つことができます。
母を通して先生の、先生を通してお友達の、ポジティブな反応を伝えるなど、間接的な「褒め」は子どもにとても大きい効果があります。
5.不登校でも『学校との連携』で自信をつけ、チャレンジする力がついた!
娘は家では料理やお菓子作りを楽しんでいたので、先生にそれらの写真を見てもらい、先生のポジティブな反応を娘に伝えることをしばらくしました。
間接的でも、娘が作ったものを先生に伝え、先生からの「褒め」を娘に届けることができました。
すると娘は、放課後に先生に会いに行くなど、再び前向きになっていきました。
また、先生からクラスの掲示物の絵をお願いされ、絵を描くのが好きな娘は家で一生懸命描きました。
先生だけでなく、クラスメイトからもポジティブな反応をもらえて、とても嬉しそうでした。
みんながいる教室に自分の描いたものが掲示されているのを見に行くこともできました。
その後も放課後のちょっとした時間に学校を訪問し、先生に好きな漫画キャラクターを描いた絵を見てもらったり、先生方と一緒にけん玉の技をチャレンジしたり、団子作りを一緒にしたりしました。
話をするのが苦手な子どもでも、楽しいコミュニケーションが取れる時間は自信をつけられる貴重な時間になりました。
学年が変わり担任の先生が変わっても、教室に行ってみる、校内のイベントに撮影係で参加する、元担任の先生の担当する教科の授業に参加する、などチャレンジを次々にすることができました。
1年半ほどほぼ不登校の娘にとってはとても大きな挑戦です。
娘のチャレンジを先生方も一緒にとても喜んでくださいました。
不登校中でも、家では好きなことにたくさん取り組み、母だけでも先生とコミュニケーションを取り、先生方が娘に合った対応をしてくださったことで、自信→チャレンジ→自信→次のチャレンジをすることができました。
子ども一人一人に合う関わり方も、学校や先生のご対応もさまざまです。
まずは、お母さんと先生とのコミュニケーションから、子どもの成長のチャンスを広げていきませんか。
執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)