この動画では、小学校へむけて、ひらがなの練習をどうやってすすめていけばいいか、ご紹介します。
発達凸凹年長さんのお勉強準備~ひらがな編~
レッスンスクリプト
小学校入学を前に、そろそろお勉強の準備をしなきゃ!!って、あせってませんか?
特に、ひらがなの読み書きって基本だし、できた・できないが分かりやすいので、と取り組むお母さんも多いと思います。
でも、発達凸凹をもつお子さんにとって、ひたすらひらがなを書く、ですとか、毎日あいうえおの表を読ませる、という方法ではうまくいかないんです。
だってそれって、子どもにとって面白くないんですもん。実はお母さんだって、楽しくないですよね?
お勉強は楽しく♪が基本。日常生活で、子どももお母さんも楽しんでひらがなを練習できちゃう方法があるんです。
まず、まだひらがなはほとんど読めないよ、というお子さん。最初のステップは、「自分の名前を読めるようになる」ことを目指しましょう。
それには、「絵本」がおすすめなんです。
絵本は、主人公が出てくる、字が大きくて、短めのお話を選びます。お子さんが好きなものが出てくるお話ならなおよいです。
お母さんは、その絵本の主人公の名前の部分に、お子さんの名前を書いたシールを貼ってください。
その絵本を読み聞かせながら、お子さんの名前が出てきたら「あー、○○ちゃんと一緒だね~」、と言いながら、その名前の部分を指さしてみましょう。
子どもって、自分の名前に出てくるひらがなはすぐ覚えてくれますから、まずはそこから興味を持たせていきましょう。
次に、ひらがなはある程度読めるけれど、すらすらは読めない、というお子さんにも、絵本が使えます。
お子さんと一緒に、声に出して絵本を読んでみてください。この時、文字を指差しながら読むこと、これがポイントです。
指差ししながら読むと、目で見る、口で読む、手で指さす、という3つの動作を同時にすることになりますので、脳がよりよく働いてくれるんです。
はじめは、ひらがな1文字ずつ読んでいきます。ひっかかりながらでも構いません。
お母さんと一緒に、指さしながら声に出して読む、そしてお母さん、できたらほめる、これもポイントです。
これができるようになったら、次は単語ごとに読んでいきます。
これも同じように指さしながらほめながら、ですよ。これを繰り返していくと、この頃には絵本の内容を覚えて、すらすら読めるようになるお子さんもでてくるかもしれません。
この方法で絵本を読む練習をする場合、文章のどこまでがひとかたまりなのか、お子さんが理解できないことがあるかもしれません。
特に絵本は、すべてひらがなで書かれていることが多いですので、漢字交じりの文章と比べると、意味をとらえにくいということが多いもの。
多くの絵本では、文節ごとに空白を開けた書き方がしてあるので、その場合は問題がないのですが、そのような書き方がしていない絵本の場合は、お子さんと一緒に、文章の区切りに合わせて斜め線を書きこんでみてください。
どこで文章が切れるかの勉強にもなりますね。
練習が進み、ある程度絵本が読めるようになったら、お子さんからお母さんに読み聞かせをやってもらいましょう。
自分の力で全部読めた、そして、お母さんにほめられた、という成功体験を感じることができますね。
これを繰り返していくと、自然にひらがなを読むことができるようになります。小学校では音読もありますので、元気に声を出して読む練習にもなって、一石二鳥ですね。
最後に、もうひらがなの読みは問題ないけど、書くのが苦手、というお子さんには、お手紙がおススメ。
ひらがなをただ何度も書いて練習するより、大好きな人に向けてお手紙を書いた方が、テンションあがりますよね。
ランドセルを買ってくれたおじいちゃんおばあちゃん、大好きな園の先生に宛てて、お手紙を書いてみましょう。
また、お母さんとの交換日記、これもおススメですね。どんどんひらがなが上達すること間違いなし!です。
いかがでしたか?どの方法も、親子のコミュニケーションを楽しみながら、ひらがなを練習することができますね。
やれたら・できたらすぐほめる、という発達科学コミュニケーションの基本のテクニックを使って、楽しくお勉強していってくださいね!!
次の動画では、えんぴつと消しゴムの使い方についてご紹介します。
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講師:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)