すぐ怒る!発達障害・グレーゾーンの小学生がイライラの感情とうまく付き合う方法

発達障害・グレーソーンの子どもは、怒りっぽく、感情のコントロールが苦手というお子さんが多いですよね。対応に苦慮されているお母さんも多いと思います。子どもがイライラの感情とうまく付き合っていくためには、どうしたらよいのでしょうか。
 

【目次】

 
 

1.些細なことですぐに怒る息子とある絵本の出会い

 
 
子どもがさっきまで楽しそうに遊んでいたのに、突然怒りだす…。
 
 
一度怒りのスイッチが入ると、なかなかおさまらない。
 
 
こんな経験はありませんか?
 
 
実はこれ、私の息子のことです。私の息子は、現在小学3年生。
 
 
診断はついていませんが、注意欠陥多動性障害(以下、発達障害)と自閉症スペクトラムの特性を併せ持ったグレーゾーンのタイプです。
 
 
息子は、怒りっぽく、些細なことですぐにイライラします。
 
 
そして、ひとたびスイッチが入ると、イライラしている時間が長く、家族にもイライラが感染してしまうので私の悩みの種でした。
 
 
一方で、息子本人も
 
「本当は怒りたくないのに、イライラしてしまう」
「イライラすると胸がぐるぐるして気持ちが悪い」
「すぐ怒ってしまう僕は悪い子なんだ」
 
と言って悩み、分を責め、どんどん自己肯定感が下がっていく状況でした。
 
 

 
 
そんな時、たまたま図書館で見つけた絵本がきっかけで、息子が徐々にイライラの感情とうまく付き合えるようになりました。
 
 
その本とは、『ぼくのなかにはおこりんぼうがいます(ほるぷ出版)』という絵本です。
 
 
息子にこの絵本を読み聞かせたとき
 
「僕と同じ気持ちだ!」
「イライラするのは僕だけじゃないんだ!」
 

と驚いたと同時にホッとした様子で話してくれました。

 
 
息子がこの絵本に出てくる「おこりんぼう」を通して、徐々にイライラとうまく付き合えるようになった方法を紹介します。
 
 
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2.発達障害・グレーゾーンの子どもが怒りっぽい理由

 
 
そもそも、発達障害・グレーゾーンの子どもはなぜ怒りっぽいのでしょうか?
 
 
それには、脳の特性が絡んでいます。
 
 
「怒り」や「恐怖」などのネガティブな感情は、脳の偏桃体という感情を司る部位で発生しています。
 
 
イライラしている時は、この偏桃体が活発に働いている時です。
 
 

 
 
一方で、この偏桃体の動きをコントロールするのが、脳の前頭葉という部位です。
 
 
前頭葉は、人間の感情をコントロールしたり、理性的な判断や論理的な思考といった働きをしています。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、この扁桃体が未熟で暴走しやすい傾向があります。
 
 
さらに、偏桃体の暴走を抑制する役割の前頭葉の発達も未熟なことが多く、偏桃体の動きを制御することが難しいのです。
 
 
そのため、感情のコントロールがうまくいかないと考えられています。
 
 
脳の特性から起きていることなので、子どものワガママが原因でもないし、叱ってどうにかなるものでもないのです。
 
 
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3.イライラとうまく付き合えるようになった方法

 
 
話は戻りまして。私の息子が絵本を通してイライラとうまく付き合えるようになった方法を紹介します。
 
 
さきほど紹介した絵本『ぼくのなかにはおこりんぼうがいます(ほるぷ出版)』の中では、イライラを引き起こす原因を「おこりんぼう」という架空の物体で表現しています。
 
 
息子は、「おこりんぼう」に対して「イライラ虫」という名前をつけました。
 
 
そこから、私と息子は第三者のイライラ虫のことを一緒に考えるようにしました。
 
 
イライラ虫について、イライラが爆発しているときに聞いても逆効果なので、息子が落ち着いているときに聞きました。
 
 
「イライラ虫って、どんなヤツ?どんなときに出てくる?」
 
「イライラ虫をやっつける作戦を一緒に考えよう!」
 
など、イライラ虫について二人で考え、たくさん話をしました。
 
 
そして、「イライラ虫が出てきそうになったらママに教えてね」と何度も話をしておきました。
 
 
すると、いざイライラの感情が沸き上がってきたとき、イライラが爆発する前に
 
「やばい、イライラ虫が出てきそう」
「今イライラ虫と戦っている」
 

などと徐々に話してくれるようになりました。

 
 
ちょっとイライラし始めた段階でイライラ虫のことを考え、言語化することで、イライラの暴走を食い止めることができるようになったのです。
 
 
それを繰り返していると、イライラが収束したあとは
 
「○○が嫌だった。だからイライラ虫がでてきた。」
 

など自身を振り返って話せるようになりました。

 
 
さらに、

 
「お腹が空いているとイライラ虫が出やすい」
 
などイライラする傾向を自分なりに分析するようにもなったのです。
 
 
このように、落ち着いているときに、頭の中でイライラ虫について考え、言葉で自分の状態を表現できるようになってくると、イライラとうまく付き合えるようになってきました。
 
 

 
 
イライラしたり、怒りの感情が出ること自体は悪いことではありません。
 
 
自然なことなので、怒りを否定したり無理に抑え込む必要もありません。
 
 
しかし、些細なことですぐにイライラしたり、最悪それが癇癪につながってしまうと、脳の癖になってしまうのでできるだけ早くやめさせたいですね。
 
 
イライラをコントロールする方法は、アンガーマネジメントなど世の中にたくさんありますが、どれが合うかは人それぞれです。
 
 
上手に付き合っていく方法を、親子で学びながら一緒に探っていけるとよいですね。
 
 
今回の我が家のケースがみなさんの参考になれば幸いです。
 
 
 
 
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執筆者:おぐらまりこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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