仲良しの友達ができない小学生のわが子に、友達を作る方法を教えてあげたい。本人は困っていなさそうだけれど、親としては社会性や今後の人間関係が上手く築けるのか不安になりますよね。そんな不安が解消する「友達作り」の新常識を一緒に考えてみませんか?
【目次】
1.特定の仲の良い友達がいない小学生のわが子
2.友達ができにくいタイプの子に「学校の友達」は本当に必要?
3.小学生の親が持っていたい「友達作り」の3つの新常識
①社会性を伸ばす土台作りは家庭から
②”友達”は同世代や学校内にこだわらない
③「好き」を軸に交友関係を広げる
1.特定の仲の良い友達がいない小学生のわが子
子どもの「友達関係」は親を悩ませたり心配させるトピックの一つですよね。
とくに入学したての1年生や、クラス替えあとの新学期。うちの子は友達できたかな?と気になっているかもしれません。
2学期になると、気の合う子同士で特定の仲の良いグループなどができてくることもあります。
そんな中、「うちの子だけ、特定の仲の良い友達ができないな…」と何となく気になっている方はいませんか?

わが家の小学校3年生の息子は、一緒に遊ぶ子はいたものの、幼稚園の頃から特定の仲の良い子はいませんでした。
息子の好きなことが少々マニアックなことや、クラスの大半の子たちが興味を持つことにあまり関心が向かないことで、共通の話題で盛り上がっているところに入れないことがあります。
本人にとっては、少し寂しい思いはあるものの、そこまで苦痛なわけではないようです。
しかし、休み時間にポツンと一人で過ごしていたり、登下校時もひとりだったりすると、親としては、なんだか気になってしまいますよね。
2.友達ができにくいタイプの子に「学校の友達」は本当に必要?
わが子が将来、人付き合いに困らないように、コミュニケーション力がつくように、小さいうちから友達はいた方が良い!と思うのが親心なのかもしれません。
ですが、子どものタイプによっては、「学校での友達作り」に苦労する子もいます。
例えば、
・人は好きだけど、うまくコミュニケーションができない子
・自分の気持ちを表現することが苦手で、友達の輪に入れない子
・こだわりや自分のペースがあり、人に合わせるのが苦痛な子
・趣味や好きなことが独特だったりマニアックな子
・そもそも「人」に興味がわかない子
注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム(ASD)といった発達障害の特性を持っていたり、繊細な気質があったりする子も多いです。
親がサポートして学校での友達作りをしてあげてもいいかもしれません。
ですが、そもそも学校で特定の仲の良い友達を必死になって作る必要ってあるのでしょうか?

確かに、学校という多くの子たちと関われる場所は、友達付き合いで社会性を伸ばすこともでき、コミュニケーション力を磨く練習ができるありがたい場所です。
しかし、住んでいる地区で決まった学校に行く子は、気の合う子が見つからないことも十分あり得ます。
とくに趣味や好きなことがマニアックな子は、学校では共通の話題で盛り上がれる子の存在を見つけるのは難しいことでしょう。
また、大人になって社会に出たら、同世代と関わること自体少なくなっていきます。子どもたちが生きる未来は、AIの積極的な活用によって、今よりもっと「友達」の概念が多様化しているかもしれません。
とはいえ、仲良くしたいな、関係を深めたいな、と思う人が出てきたときに、上手く付き合えるような力を身に付けさせてあげたいですよね。
そこで、子どもの社会性やコミュニケーション力を伸ばすために、親が持っていたい心得をわが家の経験からお伝えしていきます。
3.小学生の親が持っていたい「友達作り」の3つの新常識
子どもの社会性やコミュニケーション力を、学校以外で伸ばす視点を取り入れてみてはいかがでしょうか?
発達科学コミュニケーションを学び実践するママたちは、この視点を取り入れてお子さんたちを伸ばしているんです。
◆①社会性を伸ばす土台作りは家庭から
社会性の発達は、おうちでのお母さんとの1対1の関係からがスタートです。
もし、親子のコミュニケーションがスムーズにいっていないと感じていたら、まずはおうちの中を充実させることが最優先。
具体的には、子どもが好きなことや取り組んでいることに興味を示し、たくさん質問したり、説明してもらったり、楽しい会話のやりとりをします。
会話の最後には、「お話できて楽しかった!ありがとう!」と笑顔で明るい声を意識して伝えることで、「伝わった」「褒められた」「うれしい」「楽しい」といった人との関わりにポジティブな印象が記憶に残ります。
そうすることで、「他人と物事を共有する楽しさ」が芽生え、徐々に子どもの世界は広がります。

◆②”友達”は同世代や学校内にこだわらない
「友達」=「学校の中で作る」や「同世代」という価値観を見直すことです。
友達をもっと広い視野でとらえることができれば、学校が窮屈になっている子や周りの子と話が合わないと感じている子の視野や行動範囲を広げることができます。
わが家でも、この視点を取り入れて、息子の社会性を伸ばしコミュニケーション力を高め、子どもの脳を育てるチャレンジをしました。
◆③「好き」を軸に交友関係を広げる
人間の脳が発達する基本はたくさんの「経験」をすること。経験をさせるために行動するには、「好き」という感情があるとスムーズです。
そこで、わが家では、息子の大好きな「鉄道」を軸に、家庭や学校以外で、息子の人付き合いの幅を広げ学ぶ機会を作りました。
具体的には、鉄道関連の施設のスタッフさんや、夫の鉄道好きの友人と交流しました。
その際、ただ会わせるだけでなく、会話やそのあとの関係が上手くいくように工夫やサポートもしました。
例えば、会話がうまく行くようにしたことは以下の3つです。
・事前に会話の内容や質問を考えること
・親が率先して会話を楽しみ、子どもが話しやすい雰囲気を作ること
・親が通訳役のような架け橋になって、「会話できた!」の成功体験を積ませること
会話したあとは、子どもに「楽しかったね。話が盛り上がってたね。」と伝えることで、他人とのコミュニケーションの成功経験が良い記憶として脳に残ります。
それが次の行動の原動力になります。

わが子は、学校では特定の仲の良い友達はいませんが、自分が大好きなことから着実に「友達」の幅が広がっています。
今まで親が持ってきた価値観や世間での当たり前や常識を改めて考えてみることで、子どもの可能性がもっともっと広がり、人生が豊かになるかもしれません。
おうちでのコミュニケーションを土台に、子どもの好きなことを軸にしながら、人との関わり方を学べるチャンスを見つけてみてくださいね。
仲の良い友達を作ってあげないと…と不安に思っているお母さんの心が晴れますように!
子どもの友達関係の悩みに、解決のヒントや対応策をお伝えしています
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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