ゲーム・YouTube、お子さんは約束した時間に切り上げることができますか?「あと5分だけ…」「もうちょっとだから…」。自分で約束したのに!と毎日イライラしてしまうママへ、子どもがすすんで守りたくなるルールの作り方をお伝えします。
【目次】
1.子どもに「させていた」約束
お子さんに、こんな問いかけをして約束をさせたことはありませんか?
「今はゲームしていていいんだけど何時になったら宿題する?」
「Youtube、もう2時間見てるけど、あと何分でやめられる?」
「学校の支度はいつやるの?」
こんな質問に対して、
「5時になったら宿題やるよ 」
「あと5分したら終わりにする」
「もう終わったよ!あとちょっとだし」
そんなお子さんの返事を信じて、「本当かな…」と思いながら見守るけれど、約束の時間になっても一向にやる気配はない。
「約束したでしょ!早くしなさい!」
かんしゃく発動!
…こんな事が多いのではないかなと思いますが、いかがですか?
実はこの会話は以前のわが家での会話です。
約束を守れなくて毎日、ゲームや動画の制限時間の事で叱ってばかりでした。
癇癪っ子の対応は、子どもも辛いけれども、毎日相手をしなくてはいけないママにとっては、体力も精神力も奪われます。
ですから、心がえぐられるような辛さの中、必死に機嫌をとって毎日をなんとかやり過ごしているママのお気持ち、よく分かります。
それでも、このままだとわが子が嘘つきになってしまう!
だからこそ、今のうちから厳しく言ってなおさなきゃって思いますよね?
・ゲームをやめさせると癇癪になる
・スマホを持たせると離さない
・ご飯も寝るのも後回しでゲーム
・そもそも、こだわりがありすぎて約束どころではない
なんていうお子さんもいらっしゃるかもしれません。ママはきっとお手上げだと思います。
けれども。
ママを困らせてしまう子は、自分が一番どうしていいか分からず、誰よりも自分自身が困っている子なんです。
2.約束が守れない子を責めるのは癇癪っ子には逆効果!
この、子どもの「〇〇分たったらやめる!」と言う言葉を信じて、守れないから叱る!と言う対応を繰り返すと、子どもは約束することが嫌いになります。
確かに5分でやめると約束はしているけれど、子どもが本当に5分でやめたかったのではないんです。
ママが納得しそうな時間をとりあえず言っているだけなので、ゲームに集中しながらなんとか答えた言葉が、「あと5分」だっただけなんですよね。
けれど、「自分で言ったことでしょ!」なんて叱られてしまうと、どうでしょうか?
もう約束するのが嫌になったり、怖くなったりするかもしれません。
そうなってしまってから、いざという時の大事なお約束を親子で考える時間をとろうと思っても、子どもに拒否感があるのでなかなかうまくいきません。
約束が守れなくて泣いたり怒ったりする子どもは嘘つきじゃなく正直者なんです。
自分の気持ちに正直ですよね!
そこをうまく引き出しながら、発達凸凹キッズが約束を守れるようになるコツは、ママのかける言葉の中にあります!
約束を守れない子が守れるようになるためには、練習が必要なんです。
3.子どもが「守りたくなる」ルールとは?
では、どんな練習が必要なのでしょうか。
子どもが守りたくなる約束を作って、それを守ることを習慣にする!
これに尽きます。
例えば、普通の約束って、守ら「なければならない」ルールだったりするので、あまりワクワクしないし、守ってもつまらないですよね。
けれど、守ると嬉しくなれたり、楽しくなれたりしたら?
守りたくなります♪
例えば、こんな約束ならどうでしょうか。
・ 朝起きておはよーって笑顔で言えたら牛乳じゃなくてヤクルトGET!
・ 朝食を運ぶお手伝いをしたら、デザートがみんなより多くもらえる!
・ お風呂に早く入ったら、寝る前にママとUNOができる!
そんな、守れたら子どもにとってメリットのある約束を作って、それを「守る=楽しい」と言う経験を積んでおきます。
「約束を守れた!」という成功体験としても記憶されますね。
そうすることで、自分から約束をすることの意味と守ることの価値を感じられるので真剣にルールが必要な時も、自分で考えてどうするのが良いのか考えられるようになっていきます。
一歩ずつ階段を登るようにすすめていくのがオススメです。
いきなり自分に制約が増えるだけの約束ばかりだったら、ルールを作ることが窮屈に感じますよね。
ルールを作ることは、自分を守ること。
ルールを守ることは、自分の自由を勝ち得ること。
この理屈を、大人は経験で理解できますが、子どもにはまだまだ難しいです。
だからこそ、楽しく教えてあげたいですよね!
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将来のお仕事につながるキャリア教育のヒントをお伝えしています♪
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執筆者:成瀬まなみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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