突然怒り泣き喚く発達障害グレーゾーンの子のパニックは本当に大変ですよね。ママが良かれと思ってした対応、実はそれがパニックを長引かせている可能性があります。そこで今回、パニックを早く落ち着ける3ステップ対応についてお伝えします。
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子のパニックに悩んでいませんか?
2.パニックを長引かせる原因
①知識がない
②ママの間違った対応
3.早く気持ちを落ち着ける3ステップ対応
①落ち着くまで待つ
②共感する
③五感を使う
1.発達障害・グレーゾーンの子のパニックに悩んでいませんか?
発達障害グレーゾーンの子は、予期せぬことで急にパニックを起こしますよね。
・泣き喚く
・大声で怒る
・物や人にあたる
・固まって動かない
本当に大変ですよね。
・なんでこんな些細な事で怒るの?
・なんでこんなに激しく泣くの?
・いつまで続くの?
パニックの理由がはっきりと分かる場合もあれば分からない場合もあると思います。
突如起こるパニックにいったいどうすればいいのか悩んではいませんか?
私の娘は小学1年生の頃から、パニックや癇癪が酷くなりました。
日々酷くなるパニックや癇癪に対して私は、
「なんでそんなことで怒るの!」
「いつまで怒っているの!」
と大声で言い返しました。
暴力に対しては、
「そんなことはしたら駄目!」
「それは許さない!」
「もう連れて来ないからね!」
等と言い楽しみを奪うような対応を続けてしまいました。
その結果、暴言暴力が長時間に及び、遂には不登校になりました。
長い間酷い対応をしてきてしまったことを思い出すたび、今でも涙がこぼれます。
それではなぜここまでパニックが酷くなり、状況が悪化してしまったのでしょうか?
ママが指示出しをやめれば
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みるみる落ち着く!
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2.パニックを長引かせる原因
◆①パニックについて知識がない
その理由の1つとして、パニックに対しての知識がないということです。
特に発達障害グレーゾーンの子、診断のついていないお子さんの場合、困った癇癪だな、生意気になってきたな、我儘だな、そのうちに落ち着くかなと思ってしまいがちです。
その結果、間違った対応を続けてしまうのです。
パニックは、大声で叫び暴れる以外にも、フリーズして固まってしまうこともあります。
成長とともにパニックの現れ方も違います。
実際、当時の私はパニックについて無知であり、パニックに対する対応も無知でした。
その結果、頑張っても頑張っても良くなるどころか状況は悪化する一方で、遂には精神状態までも悪化させてしまいました。
私たち親子のように酷い状況に陥らないように、今すぐに対応を知って頂けたら嬉しいなと思います。
たとえパニックまでは起こしていなかったとしてもお使い頂ける対応ですので、是非参考にして頂きたいと思います。
◆②パニックを起こしたときのママの間違った対応
実はパニックを激しくさせたり、長引かせる原因は、ママの態度や発言による事が多いです。
例えば、
「何で怒っているの?」
「そんなことはしたら駄目!」
というような否定的な注目はパニックを助長します。
また、良かれと思って発するママの余計な一言がパニックを助長することもあります。
例えば、工作で思うように作れずに激しく怒り出したとき、つい「上手くできてるじゃん!いいじゃん!」「大丈夫!大丈夫!」と言いたくなりますが、実はこういった発言もパニックを助長し兼ねません。
「こうしたらどう?」と余計なアドバイスや指示出し、勝手に手出しして手伝うことも「やめて~そうじゃない~!」と助長させるきっかけ、刺激となります。
そして一番避けて頂きたい行動は、パニックをパニックで返すような対応です。
大きな声で言い返したり、叩いてきたらやり返す、押さえつけることは、もってのほかです。
早く落ち着かせてあげたくて、無理矢理抱きしめる事も興奮を助長してしまいます。
パニックになっている原因を聞くこと、探る事も刺激となります。
パニックを起こすと思考が止まり答えられません。たとえ原因を取り除けたとしても、すぐには落ち着けないことが多いので、焦ってなんとか解決しようとしないことです。
それではいったい、パニックを長引かせない、早く落ち着かせる対応とはいったいどんな対応なのでしょうか?
3.早く気持ちを落ち着ける対応のコツ
◆①落ち着くまで待つ
パニックは通常、数分から数十分でおさまると言われています。
一度パニックになってしまうと、落ちつくまで時間がかかります。
早くパニックを落ち着かせたい気持ちは分かりますが、余計な刺激はパ二ックを長引かせるだけですので、とにかく冷静に待ちましょう。
そして、パニックを無理に止めようとするのは避けましょう。
◆②共感する
子どももパニックを起こしたくて起しているわけではありません。またパニックになってしまったことは悪い事でもありません。子どもも困っているのです。
またかと思う気持ちを横に置き、子どもの気持ちに共感しましょう。
「あなたにとっては、とても嫌な事だったんだね。辛かったんだね。」
たとえ暴力をしたとしても、暴力自体を責めるのではなく、「そのくらい嫌なことだったんだね。」と声には出さず共感します。
この時共感しなくちゃと思い大きな声で、「はいはい、分かった嫌だったんだね、そうだね、嫌だね!」などと子どもに合わせ大きな声で言葉で伝える事は刺激になってしまいます。
「パニックになっちゃったけど大丈夫だよ、安心してね、落ち着くからね」という気持ちで、心穏やかに待ってあげることです。
初めは難しいかもしれませんが、慣れれば徐々にできるようになります。
◆②五感を使う
そして、少し落ち着き始めたときに五感を利用することがおススメです。
子どもの心地良いと感じる五感を使う事で落ち着きを取り戻しやすくなります。
例えば、好きな匂い、好きな手触り、好きな味覚などをさりげなく提供します。この時、好みの五感ではない時には刺激になる可能性もあるので注意してくださいね。
可能であれば、事前にお子さんと相談して対応を決めておくのも得策です。
落ち着いてきたと思い焦って、パニックの理由を聞いたり、言葉で何かを伝えようとすると刺激になることが多く、パニックを再燃させる原因にもなりますので注意してくださいね。
いかがでしたでしょうか?
私は娘がパニックになっていたという事を知り対応を変えたことで、何時間も暴れるというようなパニックを起こすことはなくなりました。
今でもたまにパニックを起こすことはありますが、ママが冷静に向き合い、気持ちに共感し、刺激を減らし、落ち着き始めたころに好みの味覚や嗅覚に刺激を入れることで、早く落ち着けるようになりました。
今パニックに困られている方のお役に立てれば幸いです。
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)