園や学校ではいい子なのに、家ではイライラ癇癪を起こすお子さん。実は癇癪を起こす癖がついているかもかもしれません。ちょっとしたことで癇癪が起こる原因を解明し、子どもの脳が必ず落ち着く対応を紹介します!
【目次】
1.外ではいい子、家では癇癪が大変な子にどう対応されていますか?
園や学校から帰ってくると、ささいな事で癇癪を起こす子ども。
食べたいおやつじゃなかった
YouTubeが観たいのにダメって言われた
宿題の字がうまく書けない
など、ちょっとしたことでイライラしたり、怒って泣き叫んだり。
外で頑張っていい子してるから家では疲れてるのかな?と大目にみたくても、それが毎日のことだとどうでしょう。
「大したことじゃないでしょ」 「いい加減にして!」 ってママもイライラしてしまいますよね。
こんな時のママはどんな対応をされていますか?
1、とにかく叱ってやめさせようとする
2、仕方がないから言うことを聞いてあげる
だいたいこの2つのパターンに分かれてくると思います。
ですが、これらの対応で癇癪が落ち着くことはまずないのです。
2.癇癪には2つのパターンがあります
ちょっとしたことで爆発する癇癪は、お子さんが外ではいい子で頑張っている証拠!
家では心を許せるママが相手だと爆発しやすいのです。
そして、癇癪には2つのパターンがあります。
A.自分ではどうしようもできないジレンマ癇癪
B.自分の思い通りにしたいわがまま癇癪
まずAの「自分ではどうしようもできないジレンマ癇癪」
これは、嫌だ・不満だというネガティブ感情を自分でおさえられないジレンマ、いわゆるパニックに近い状態です。
・欲しかったおもちゃを買いにいったら売り切れてた
・宿題がわからない、終わらない
例えばこのような状況です。
この時の子どもは不安が強かったり、疲れや空腹、眠気など体調面の影響も受けやすい状態です。
そしてB「自分の思い通りにしたいわがまま癇癪」
こちらは自分の要求を通したい怒りだったり、過去に癇癪を起こしたことにより自分の思い通りになったという経験を元にした行動(誤学習)です。
・YouTubeがもっと観たい
・「このお菓子買って!」と暴れたら買ってもらえた
癇癪はこのようにパターン分けができますので、今、目の前で起きている癇癪はどちらかな?と判断をしてみてください。
判断をする時間がママのクールダウンの時間にもなりますよ。
では、この癇癪のパターンにどう対応したらよいのかお伝えします。
3.癇癪を落ち着かせる声掛けはこうしよう
ポイントは「できている行動を褒めて、成功体験を積む」です。
これは癇癪のA・Bパターンどちらにも効果ありです。
癇癪が起きる時って、苦手なこととかうまくいかないことに直面していることが多いですよね。
お子さんにいくら声をかけても落ち着かない理由は、苦手なこと・できないことを話題にしているからなんです。
ただ、子どもの苦手なことを得意に変えるとか、できないことをできるに変えることは、すぐには難しい。
だから、出来ているところから褒めて自信をつければ、苦手なことにもトライしていけるように行動が変わってきます。
毎日四六時中、癇癪を起こしているわけではないでしょうから、癇癪が起きていない時にしっかり褒めていきましょう!
「すごいね」とか「えらいね」というイメージで褒めるのではなく、「手洗いうがいしたね!」とか「ランドセル片付けたね!」っていう風にできていることを伝えます。
癇癪が起きにくい脳の回路に伸ばしていくためには、自分を信じて行動する力をつけていくことです。
自分の行動に対する自信が育てば、癇癪を起こさなくてもできるとか頑張れることが増えてきます。
お子さんの行動を変えてあげられるのは成功体験のみ。
お母さんの「できていることを見つけよう」とする優しい眼差しが伝わることで、子どもの不安も和らいでいきます。
ぜひ、今日から成功体験をいっぱいインプットしていきましょう。
▼外ではいい子な分、お家で癇癪が出てしまう…
集団生活でストレスをためて荒れる子の「楽しく頑張るチカラ」を伸ばす!
▼集団生活がストレス!という子どもを褒めて伸ばせるママになる!動画で学べるヒーローズダイアリー▼
外ではいい子、家では癇癪が起こる子への対応がまだあります!
執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)