思春期の子どもが朝起きれなくなってきていると気になることはありませんか?もしかしたら、お子さんがストレスをためているサインかもしれません。こんな時は親が一歩引いて段階を踏んだアプローチが大切です。
【目次】
1.思春期だから?とスルーしないで
2.ストレスをため続けて限界になった娘
3.なぜ起きられなくなるの?
4. 朝起きられない子への迷わない3STEP対応
STEP1:肯定されていると感じる声掛け
STEP2:甘やかす
STEP3:子どもからの発言を待つ
1.思春期だから?とスルーしないで
思春期になったお子さんの様子が変わってきたなと思うことはありませんか?
朝、起きられなくなってきた
笑顔が少なくなった
話さなくなった
やる気がない などです。
話しかけても「あ…うん」と素っ気なかったり、「べつに」「知らない」と反抗的だったり。
今までとは違う様子にとまどいますよね。
「いよいよ思春期に入ったのか?」「干渉したり、色々聞きだそうとするのはよくないかな」と思ったりします。
ですが、笑顔が減る、親との会話が減るという事自体、SOSサインであることが多いのです。
思春期だから?新学期だから?勉強が大変なのかな?とスルーせずに、段階を踏んだ対応でお子さんの本音を聞き出すようにしましょう。
2.ストレスをため続けて限界になった娘
わたしの子どもは小学5年生の女の子。
朝起きられない・夜はなかなか眠れない「起立性調節障害」で不登校中です。
繊細で真面目、診断はついていないグレーゾーンの子どもです。
自分の意見をなかなか言えず、ストレスをためやすい娘は、5年生の2学期始めから、朝起きられなくなってきました。
それまでは朝は自分でシャキッと起きてきて、わたしに似て朝型だなと思っていたんです。
それが、声を掛けないと起きてこなくなりました。
起きても表情が暗く、疲れた様子でしたが、学校を休みたいと言うことはなく登校していました。
この順調なサイクルがうまく機能せずに、朝は起きられず、夜は逆に冴えてきます。
娘は、夜寝ようと思って布団に入っても眠気がこない。寝よう寝ようと思うのに眠れないのが辛いので、ゲームやスマホを夜中までやってしまうそうです。
他にも、腹痛や食欲が落ちたり、嫌な夢を見ることもあるそうです。
まだ子どもなのに、これはとても辛いことです。
わたしは今、とにかく娘の心が癒されるように意識しています。そのことはわたし自身の気持ちも穏やかに癒されることに繋がっています。
子どもが朝起きられなくなってきて心配なお母さんには、ぜひ子どもの心が壊れる前にしてほしいことがあります。
4.朝起きられない子への迷わない3STEP対応
◆STEP1:肯定されていると感じる声掛け
思春期の子どもに「肯定するところなんてない!」と思いますか?
大丈夫です。
子どもの行動をそのまま言葉にしてみてください。
朝、起きてきたら「起きてきたんだね」「おはよう」
歯を磨いたら「歯、みがいたんだね」
ごはんを食べ終わったら「ごはん、食べたんだね」
「ちゃんと~したんだね」という肯定に聞こえませんか?
さすがに「ちゃんと」と言うと思春期の子どもには違和感を感じるかもしれないので、「~したんだね」だけでOKです。
そして、学校をお休みするか、遅刻するかは、子どもに決めさせてあげてください。
決めたら「わかったよ」と受け止めてあげてください。
そして「自分で決められたね」と伝えることで肯定はばっちりです。
◆STEP2:甘やかす
とにかく子どもの好きなように過ごさせてあげましょう。
好きなお菓子や夕食を用意する、ゲーム・スマホも制限しない、部屋が汚くてもスルーです。
お家を「ありのままの自分を受け止めてくれる安全基地」にしましょう。
起きられなくなった子どもは、ストレスを抱えて、とても辛い気持ちでいます。
やる気がなさそうに見えたり、会話がぶっきらぼうになったりしてイラっとくることもあるかもしれません。
そんな態度なのは心が辛いからです。
ですから、「早く起きなさい!」「学校行きなさい」「勉強しなさい」などと責めることはせず、親の「~しなさい」「~はダメ」の要求はゼロです。
◆STEP3:子どもからの発言を待つ
思春期になると、親から自立したい気持ちや「自分で決めたい」と思うようになります。
子どもがどんなことにストレスを抱えているのか、何が辛いのか、色々と聞き出したい気持ちになると思いますが、口出しはぐっとこらえます。
先にお伝えした「肯定されていると感じる声掛け」と「甘やかす」が先です。
自分の気持ちを尊重してくれていると感じた子どもは、自分から気持ちを話してくれるようになります。
いかがですか?
子どもが起きられなくなった時にはスルーせず、早急に癒しの対応をすれば気持ちと身体は改善します。
焦らずじっくり3STEPの段階を踏んで、お子さんの気持ちを癒してあげてくださいね。