出かける準備ができないのは病気?発達障害・ADHDグレーゾーンの子に効く声かけ3選

 

時間までに出かける準備ができないのは、ADHDなど発達障害の特性によるものかもしれません。「怠けている」と叱り続けるのは逆効果。「病気なの?」と不安になるほど支度が進まない子どもが、サッと準備できるようになる3つの声かけポイントをお伝えします。
 

【目次】

1.「早くして!」が口ぐせに。準備ができない息子にイライラ
2.出かける準備ができないのは病気? ADHDの子どもが時間通りに動けない理由
3.支度ができない子が準備できるようになる3つの声かけ
①「予告」で先の見通しをもたせる
②「実況中継」で楽しく、準備の流れを切らさない
③「カウントダウン」で行動のスイッチを入れる

 
 

1.「早くして!」が口ぐせに。準備ができない息子にイライラ

 
 
子どもが時間までに準備が終わらない。何度言っても動かない…
 
 
「早く!」と怒鳴る朝が続いて自己嫌悪…
 
 
そんな悩みを抱えていませんか?
 
 
「出かける準備ができないのは病気?」「このまま大人になったらどうしよう?」そんな風に心配している方もおられるかもしれません。
 
 
けれども、出かける準備ができないのは「病気」ではありません。
 
 
「準備ができない」ことには、子どもの脳の特性が関係しているのです。
 
 
脳の特性を理解し、それに合った声かけをすれば、準備ができるように育っていきます。
 
 
私には発達障害・注意欠陥多動症(ADHD)の小学生の息子がいます。
 
 
・朝の準備が遅い
 
・約束の時間までに支度が終わらない
 
・何度声をかけても学校の準備を始めない
 
 
朝の支度も、出かける準備も、声をかけてもなかなか動かず、悩んでいました。
 
 
「あと5分で出発ね」と伝えても、まだ靴下すらはいておらず、時間までに準備ができない息子に、私ばかりが焦ってイライラする日々を過ごしていました。
 
 
特に習い事のある日は、イライラが爆発することもありました。学校から帰ってきてから、1時間以上ありますが、時間どおりに出発することは本当に大変でした。
 
 
出発したい時間の5分前に「行くよ」と声をかけても、結局5分後に出発できないのです。
 
 
私は、ただ口癖のように「早くして!」を連発していました。
 
 
 
 
ですが、何度注意しても、時間通りに準備できなかった息子が、声かけを変えただけで決まった時間までに出発できるようになったのです。
 
 
この記事では、ADHDなど発達障害グレーゾーンの子どもが準備ができない原因と、サッと自分で動くようになる声かけの秘密をお伝えします。
 
 
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2.出かける準備ができないのは病気? ADHDの子どもが時間通りに動けない理由

 
 
なぜ、ADHDの子どもは出かける準備ができないのでしょうか。その原因は、病気だからでも、怠けでもありません。
 
 
実は、準備が進まない背景には、発達障害やADHDに見られる脳の特性が関係しています。
 
 
注意が散漫で、準備の途中に別のことに興味関心が移ってしまう
 
・興味のないことに集中ができない
 
・時間の感覚がなく、5分後・10分後がイメージできない
 
・「今やるべきこと」をすぐに忘れてしまう
 
・切り替えが苦手で、遊びなど楽しいことから離れられない
 
 
このような特性のために、どうしても、何度言っても時間までに準備ができないのです。
 
 
決してやる気がないわけではなく、子ども自身も困っている場合が多いのです。
 
 

 
 
それなのに、学校だけでなく家でも、サッサと準備ができないことを指摘され、怒られてしまうと、自信もやる気もなくなってしまいがちです。
 
 
当時の私も、一方的に時間を伝え、面白くない声かけをしていたので、息子は全然行動しなかったのです。
 
 
それでは、発達障害ADHDの子どもが準備が遅い子がサッと動き出す声かけとはどんな声かけなのでしょうか?
 
 

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3.支度ができない子が準備できるようになる3つの声かけ

 
 
発達障害ADHDの子どもが、時間通りに準備ができるようになった3つの声かけをご紹介します。
 
 
ポイントは、見通しを持たせること、時間を意識できるようにすること、楽しくすることです。準備ができないADHDの子がサッと動けるようになりますよ!
 
 

◆「予告」で先の見通しをもたせる

 
 
準備が苦手な子にとって、「突然の指示」は大きなストレスになります。だからこそ大事なので、事前に「予告」しておくこと。
 
 
習い事やお出かけは、予告をします。 日曜日に必ず、1週間の予定を伝えました。
 
 
「月曜日はサッカーだよ。」「火曜日は何もないね。」「水曜日はサッカーだよ。」というように毎週同じですが、繰り返し伝えていきました。
 
 
そして、前日にも「明日は、サッカーだね。」 当日の朝も、「今日は学校帰ってきたら、サッカーだね。」
 
 
学校から帰ってきたら、「17時からサッカーだから、16時30分に家を出発するよ。」 「あと10分で出発するよ」というように細かく時間を伝えていきました。
 
 
繰り返し予告をすることで、子どもの頭の中に「このあと何をするのか」という見通しができ、行動しやすくなります。
 
 
視覚的にもわかるように、一週間の習い事の予定と家を出発する時間をホワイトボードに書いて掲示することもおすすめです。
 
 
見えることで、自分でも予定や時間を確認するようになりました。
 
 

◆②「実況中継」で楽しく、準備の流れを切らさない

 
 
準備の途中で他のことへ注意がそがれてしまう子には、「実況中継」が効果的です。準備をするときは、実況中継をして行動を促しました。
 
 
「実況中継」は、行動を言葉にしてあげることで、子どもが自分の行動を意識しやすくなり、集中が途切れにくくなります。
 
 
息子は、サッカーが好きなので、私がサッカーの解説者、息子を選手に見立てて、実況中継をしていきました。
 
 
「おっと〇〇選手、準備に取りかかりました!先にズボンを着替えるのか・・・!?」
 
 
「おっと、ついに右足が入りました~!」 などと行動を実況中継していきます。
 
 
これには息子も大笑い!喜こんで、ノリノリで準備をするようになりました。
 
 
何よりも「準備=楽しい」と子どもが感じることがポイントです。おかげで、息子はテキパキ準備ができるようになりました。
 
 

◆③「カウントダウン」で行動のスイッチを入れる

 
 
いざ出発というときは、カウントダウンを使うと準備が加速します。
 
 
「準備終了まであと10秒です。10、9、8…」とカウントダウンをするとすごい勢いで準備します。
 
 
カウントダウンは発達障害ADHDの子どもが、うまく切り替えられないときや、他に注意が向きそうな時に使うと効果的です。
 
 
ゲーム感覚になることで、子どもの脳が一気にやる気モードに切り替わるのです。
 
 

 
 
「出かける準備ができない」とイライラしていた毎日。でも今は、息子は自分で時計を見ながら行動し、時計を意識して動けるようになりました。
 
 
1ヶ月経つ頃には、自分で月曜日はサッカーがあるとか曜日ごとの流れを理解するようになりました。
 
 
そして何より良かったことは、私も息子もイライラしなくなったということです。
 
 
子どもの脳の特性を知り、それに合った関わり方をすれば、誰でも少しずつ、「自分から動く力」を育てていけます。
 
 
時間までに準備ができない!準備が遅い!とイライラして悩んでいる方は、ぜひこの3つの方法を今日から試してみてくださいね。
 
 
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「出かける準備ができない」小学生についてのよくある質問

 
 

Q1:出かける準備ができないのは、発達障害やADHDのサインですか?

 
 

A1:必ずしも発達障害やADHDとは限りません。しかし、ADHD傾向の子どもは、段取りが苦手・切り替えが難しいといった特徴がしばしば見られ、準備が進まないことが多いです。気になる場合は、日々の困りごとの頻度や生活への影響を目安にすると良いでしょう。

 
 

Q2:準備ができない子には、どんな声かけが効果的ですか?

 
 
A2:ADHDグレーゾーンの子は、あいまいな言葉や急かす言葉が苦手です。この記事で紹介したように、「靴下をはこう」「水筒を入れよう」など、短く・具体的に・順番を示す声かけが特に効果的です。
 
 

Q3:声かけを工夫すると、準備ができない状態は改善しますか?

 
 
A3:はい、改善します。自分で動けたという成功体験を積み重ねることによって、自信がつき、少しずつ自分で準備できるようになっていきます。
 
 
 
 
 
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執筆者:高井智代
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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