感覚過敏で服が気持ち悪い!着られない!と、何度も着替え直し、癇癪を起こされると本当に困ってしまいますよね。触覚過敏が悪化するのも癇癪がおさまらないのも、実は根本的な解決策は同じ!癇癪対応と日常の感覚育てで、憂うつな朝を卒業しませんか?
【目次】
1.感覚過敏で服が着られない!毎朝の支度で癇癪を起こす4歳児
2.感覚過敏・触覚過敏と癇癪の関係
3.触覚過敏を和らげて服がすんなり着られるようになる対応法
①癇癪がひどい時の対応
②洋服選びのひと工夫
③気持ちを言葉にする日常会話
1.感覚過敏で服が着られない!毎朝の支度で癇癪を起こす4歳児
子どもが朝から「服が着られない!」と癇癪を起すと、イライラしてしまいますよね。
感覚に特性がある子は、朝の支度など余裕のないときに、感覚過敏がひどくなり服が着られないことがあります。
この記事では、登園前など気持ちに余裕のないときに感覚過敏が悪化する理由と、その対処法をお伝えします。
癇癪過敏で服が着られない時の対応は洋服を工夫することにプラスして、感情のコントロールを育てる親子の会話がポイントです。
わが家の発達障害・グレーゾーン4歳の娘は感覚過敏と感覚鈍麻があり、それが原因で癇癪を起すことがありました。
特に皮膚に感覚過敏があり、普段から洋服選びには気を使っています。
土日は平気なのに、登園日の朝になると過敏さが強くなり、癇癪がひどい状態でした。
・おなかまわりの服がしわになると大暴れ
・上着を着る時に袖がしわになると最初からやり直し
・くつ下の先とかかとのフィット感が気に入らないと脱ぎ捨てる

何度着替え直しても癇癪はおさまらず、パジャマのまま車に乗せたこともありました。
こんなにちょっとしたことで大暴れなら、保育園では大変な思いをしているのでは?と心配になりました。
ところが保育園での着替えの様子を聞くと、問題はないようでした。
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2.感覚過敏・触覚過敏と癇癪の関係
感覚過敏とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった感覚が過敏になっている状態をいいます。
これらの感覚過敏はひとり一人苦手なものやその度合いが違うため、周りから理解されにくいことがあります。
・視覚過敏
光や反射する物が人一倍まぶしく感じる。人や物など視覚情報が多い場所が苦手。
・聴覚過敏
周りの音がうるさく耳をふさいでしまう、音の情報が多い場所が苦手。
・嗅覚過敏
食べ物や食器の匂いに敏感で好き嫌いがある。場所の匂いに敏感。
・味覚過敏
味、食感の苦手さがある。味が混ざることを嫌がる。
・触覚過敏
皮膚にあたる感覚に敏感。泥や砂など、苦手で触れないものがある。お風呂や歯磨きが苦手。
洋服が気持ち悪くて着られないのはこの触覚過敏が原因だと考えられます。

小さい頃は特に皮膚の感覚が重要で、感情と密接に関わっています。
肌で感じる感覚が不快だと感情が暴れて癇癪になりやすく、逆に嫌な気持ちが強いと感覚過敏も悪化しやすいのです。
癇癪も感覚過敏も、感情が暴れている時に抑えるのは難しいので、何よりも心の安定・安心感を優先させます。
3.触覚過敏を和らげて服がすんなり着られるようになる対応法
不安やストレスを感じマイナスの感情が暴れていると、感覚過敏が強く出ることがあります。
触覚過敏を和らげるには、癇癪対応・洋服を工夫することにプラスして、感情のコントロールを育てる親子の会話が効果的です。
◆①癇癪がひどい時の対応
癇癪はクセになるので、ひどくさせないことが基本です。ですが癇癪になってしまったときは、まず親が心を落ち着けてくださいね。
癇癪が起きて感情が暴れると、周りの言葉が脳に届かなくなってしまいます。
発達障害・グレーゾーンの子どもが感じている感覚過敏は、他人には理解しにくく、「気にしすぎ」と思われがちです。
ですがこの不快感は気のせいではなく、子どもが本当に感じていることです。
癇癪で暴れてしまった感情が、感覚をさらに刺激して、子どもの手には負えないほどの感覚過敏になっていると思ってください。
「洋服のしわが気持ち悪いんだね」と子どもの感情を言葉にしてあげてくださいね。
気持ちを言葉にすると、子どもが自分の感情に気づき、安心感が得られます。
感覚過敏の原因になる服を脱いで物理的に刺激を遠ざけたら、子どもの気持ちを全部受け入れて、暴れている感情を落ち着かせてあげてください。
子どもが嫌がらなければ、優しく触れたり抱っこするなどスキンシップを取るのも効果的です。

◆②洋服選びのひと工夫
感覚過敏がある子の洋服選びは一苦労ですよね。
同じ服を毎日着たがったり、服が小さくなっても手放せなかったり。
子どもと一緒に洋服を選ぶ、着られる服は色違いでそろえる、大きなサイズも先に買っておくなどの工夫もあります。
ですが一緒に服を選んで買っても、家で着ると「やっぱり首がかゆい、イヤ」と言われることもありますよね。
そんな時にわが家で重宝したのが、チロリアンテープや布のリボンです。

子どもが「これなら大丈夫」というチロリアンテープがあると、嫌がることの多い首回りやウエスト部分をカバーすることができます。
「このテープがついているから大丈夫、着られる」という精神的な安心材料にもなりました。
また、触覚過敏があると、ふんわり触れるよりギュッとされる方が気持ち悪さを軽減できることもあります。
娘も、ふんわりしたルーズな服より、肌にぴったりの服を好んでいました。
特に靴下は少しでもつま先が合わないと癇癪がひどかったので、できるだけぴったりか小さめを伸ばして履いていました。
下着と靴下はサイズが合っているか、気にかけてみてくださいね。
◆③気持ちを言葉にする日常会話
癇癪は子どもが気持ちを言葉で言えず、わかってもらえないときに起きます。
そして気持ちがわかってもらえず感情が爆発すると、感覚過敏も悪化してしまいます。
自分の気持ちを言葉で伝えられるようになると、癇癪は減っていきます。
子どもが落ち着いているときに「うれしい!びっくり!悲しい」など、感情をプラスした会話を意識してみましょう。
感覚過敏とセットで解決するには、感覚刺激を取り入れた体験で、感情を言葉にすることがおすすめです。
ザラザラした壁、つるつるの手すり、ちくちくした葉っぱなど、いろいろな物を触ってどんな感じがしたか会話をしてみてください。
さらにスキンシップができる「ふれあい遊び」もおすすめです。寝る前・朝起きる時にも効果的ですよ。
いかがでしたか?感情を言葉にできるように意識することが癇癪と感覚過敏を和らげる近道になります。
あれほどひどかったわが家の娘の感覚過敏は、今ではすっかり落ち着き癇癪はすっかり卒業しました。
ママの笑顔や楽しい雰囲気は、子どものエネルギーになります。笑顔で「行ってきます」ができますように!
子どもの脳に直接届く声かけを知りたい方におすすめです!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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