発達障害の大学受験生が不安でたまらなくて、勉強が手につかない状態に困っていませんか?親は何とかして子どもの不安を解消してあげたいですよね。ここでは親にできる子どもの不安を解消する対応法についてお話しします。
【目次】
1.受験生の親が困った!大学受験生が不安でたまらない
不安でたまらない受験生が、勉強が手につかない程の状況に困っていませんか?
受験生が心配な親御さんは、病院受診を悩んだりされるのではないでしょうか。
でも病院に頼らなくても、お家で親ができる対応法があるのです。
私には大学進学を目指す予備校生の息子がいます。
大学受験を指導する進学校や塾でよく言われることですが、夏までに基礎固め、秋からは苦手克服、があります。
これはライバルの受験生よりも、少しでも点数を多くとり、合格を勝ち取るための方策です。
結果、完璧主義の特性を持つ息子は夏までに基礎を終えることができず、自信喪失からやる気を失いました。
大学受験に再度挑んだ予備校生生活、ですが不安でたまらなく、勉強が手につかない状態になってしまったのです。
高校3年生の時はもっと深刻な無気力状態だったので、私は本当に息子の将来が不安でたまりませんでした。
しかし、発コミュで発達凸凹っ子の特性を知った今の私は、息子への対応策を考えることができました。
高校でも予備校でも基礎固めとしきりに言われていたので、高校と同じく予備校でも秋からは苦手克服の指導が想定されます。
発達障害グレーゾーンの子への“苦手克服”は注意したいところ。
指導が入る前に対応した結果、しばらく家で勉強をしないで過ごしていた息子が、勉強を再開できました。
つづいては、受験生の不安でたまらなくなる原因についてお話します。
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2.受験生が不安でたまらない原因とは?
受験生が不安でたまらなくなるのはなぜなのでしょうか?
脳の中で起きているのは、ネガティブな記憶が脳内の扁桃体を活発させ、活発化した扁桃体は不安感情を引き起こすという現象です。
ここで生じた強い不安は、受験勉強という行動をストップさせてしまうのです。
発達障害の子の脳は、特性のためにネガティブな記憶をため込みやすい特徴があります。
そのため、子どもの脳にはこれまでに経験した多くの失敗の記憶が残っていることが引き金になってしまいます。
ですから、まずは活発化した扁桃体の活動を落ち着かせることが必要です。
また、脳は“楽しい”と感じると、ずっと行動し続けられます。
反対に、脳が“面白くない”と感じると長続きしません。
つまり、苦手科目の勉強時間を増やすと、更に勉強が続かなくなる危険性大です。
行動、つまり勉強を続けるためには脳が楽しい、と感じ続けられることがポイントになります。
次に、私が実際に行った対応方法をお話します。
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3.受験生の親ができる不安への対応法
不安でたまらない状況に陥った受験生に対して、親が何かできることはあるでしょうか?
まずは受験生の家を、安心できる環境に整え、続いて、受験生が勉強を続けられる環境に整えることができます。
私が実際に行った対応は2つ。
1つ目は家で休ませ、2つ目は予備校の担任に得意科目中心の指導を依頼、をすることでした。
◆家で休ませる
息子の不安でたまらない脳を落ち着かせるために、本人がリラックスできる家でしっかり休ませました。
親が受験生にかける声かけは、とにかく“肯定”を意識。
息子が家で勉強をしなくても、テレビばかり観ていても、それは脳を休めるために必要なことと思って、温かな目で見守りました。
時間はかかるかもしれませんが、親の方が不安がらないことがコツです。
◆得意科目中心の指導を依頼
次に私は予備校の担任に面談の機会を得て、息子の状況と対応についてお願いをしました。
具体的には、苦手克服を強いるのではなく、得意科目を中心にした指導を依頼したのです。
模試の結果を伝える際は、得点の伸びた所を中心に努力を認める声掛けをしてほしいとも伝えました。
幸い先生方は理解してくださり、私のお願い通りの指導をしてくださいました。
一時期は予備校へ行けなくなり、家で何もしないで過ごしていた息子でしたが、先生や友だちからのサポートで、再び予備校へ通うようになりました。
ある日息子から模擬試験の結果を話してくれて、成績が伸びていることがわかりました。
息子はこれからも勉強すると言っていました。
この先も何が起きるかは分かりませんが、息子のやる気をこれからも応援していきたいと思います。
この記事が大学受験を支援する方の一助になれば嬉しいです。
発達障害グレーゾーン受験生の気力回復については、こちらから!
執筆者:宝井あつみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)