「わかってくれない!」父子関係の悩みを解決する未来のためのママの対応

 

パパと子どもの関係が悪く、どうしたらいいか悩んでいませんか?しつけ、根性、甘えるな…。「パパはなんでわかってくれないの?」話しても意見は衝突、ストレス倍増。効果がないやり方を変えたら、理解し協力してくれるようになった方法をお伝えします。
 

【目次】

1.子煩悩パパから、イライラしかめ面の怒りんぼパパへ
2.「なんでわかってくれないの?」パパの子育てにママのダメ出しは効果なし!
3.効果がないやり方を作戦変更したら、パパが変わった
4.いざという時に相談してもらえるパパになる未来

 

1.子煩悩パパから、イライラしかめ面の怒りんぼパパへ

 
 
子どもが生まれたとき、パパは子どもをとても愛おしそうに大事に大事に抱っこしていました。
 
 
里帰り出産時には、忙しくても休みの日には必ず子どもに会いに来たり、毎日私が子どもの写真を送るのを楽しみにしたりしていました。
 
 
抱っこ、寝かしつけ、おむつ換え、お風呂、食事など子どものお世話はほとんど進んでしてくれました。
 
 
ところが!
 
 
子どもたちが成長するにつれて、イライラしかめ面の怒りんぼパパになってしまいました。
 
 
子どもの行動が理解できず、子どもの名前をイライラした声で呼ぶことが増えてしまいました。
 
 
・動き回って、落ち着かない
 
・ずっとイヤイヤ期状態で、言うことを聞かない
 
・きょうだい喧嘩
 
・他人の前ではモジモジしてしまう
 
・極度の人見知り
 
・友達とのトラブル
 
・学校に行きしぶる
 
 
注意する、叱る、細かく指示出しする、もう◯年生だから一人でできるだろうと突き放すなど、否定的な対応が多くなってしまいました。
 
 
 
 
そんなパパの言いたいことは、
 
 
・しつけないから困ったことばかりするんだ!
 
・根性で乗り越えるもんだ!
 
・厳しくすればできるようになるんだ!
 
・甘やかすことは、子どもの将来のために良くない!
 
 
そうかもしれない、でもなんか違う気がする。
 
 
私はモヤモヤしながらも、何が正解かわかりませんでした。
 
 
子どもをたくさんお出かけに連れていったり、一緒に遊んだりもしてくれていたけれど、子どもの困った行動が出たときの対応には、夫婦で意見が衝突することが増えてしまいました。
 
 
私が子育てのことを学んでいくと、ますます考え方が食い違い、ストレスはどんどん大きくなっていきました。
 
 
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2.「なんでわかってくれないの?」パパの子育てにダメ出しは効果なし!

 
 
私も学んで子どもへの対応を試行錯誤しているから、パパにも協力してほしい、理解してほしい、考え方を変えて子どもに合った対応をしてほしい。
 
 
真っ向に要求をぶつけても、険悪になるばかりで体力気力は消耗され、ストレスは増えるばかりでした。
 
 
「なんでわかってくれないの?」
 
「こう対応した方がいいって何度も言ってるのに!」
 
 
どこかでずっとパパに変わってほしい、とばかり思っていました。
 
 
大人だから、話せば分かってくれると相手頼みにしていました。
 
 

 
 
子どもには二次障害のような症状が出ることもありました。
 
 
これはすぐにどうにかしないと‼と考えるようになりました。
 
 
子どもには対応を変えてみていても、パパに対しては変えられていたかな?と考えました。
 
 
例えば、パパから「ここ汚れてるよ!掃除しなよ!」と家事に一方的にケチをつけられたら、素直に聞く気が起きません。
 
 
私が「パパの対応は良くないよ!パパが変えてよ!」とただダメ出ししたところで、やはりパパにやる気になってもらえない…これは同じことです。
 
 
ダメ出ししても効果はない!大人も子どもも同じだと気づきました。
 
 
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3.効果がないやり方を作戦変更したら、パパが変わった

 
 
がんばっても効果がないやり方はやめよう、と作戦を変更しました。
 
 
変えたポイントは3つです。
 
 

◆①パパとは衝突するより、肯定と共感する。

 
 
子どもと同じで、要求はひとまず横に置いておきます。
 
 
パパの良かったところに目をむけて、
 
 
「怒らなかったら、子どもが動いたね〜」
 
「何も言わなかったら、落ち着いて出かけられたね!」
 
 
と声に出します。
 
 
パパの不満には、「そうなんだよね」「私も困っている」と共感します。
 
 

◆②パパに「ありがとう」をこまめに伝える

 
 
パパがしてくれていることを、当たり前だと思わず「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることを増やします。
 
 
ゴミ出ししてくれたら、お皿を洗ってくれたら、買い物の荷物を持ってくれたら…ちょっとでもなんでもいいのです。
 
 
肯定的な感情を受け取って、話を聞いてくれたり、受け入れやすくなります。
 
 

◆③子どもの良い変化を、パパに実感させる

 
 
①、②の共感と肯定、感謝が届くと、子どもの良い変化に気付きやすくなったり、子どもの対応で「こうしたらうまく行ったよ」という話も聞いてくれるようになります。
 
 
子どもにイライラ言っても聞かないなら、やめた方がお互いラクだしうまくいく、ということを、私と子どもの様子を見ていて実感できる余裕ができたようです。
 
 
 
 
 

4.いざという時に相談してもらえるパパになる未来

 
 
すると、パパも変わっていきました。変化した3つのポイントです。
 
 

◆①子どもに怒ることがなくなり、指示することが減った

 
 
イライラした声で子どもに声かけすることがなくなりました。
 
 
1つ1つの行動に、あれしたか?これしたか?と口うるさく言うのもグッと減りました。
 
 
学校に行かないときも、勉強しなくても、小言を言うことがなくなりました。
 
 

◆②子どもたちが興味を持ったことを一緒に楽しむようになった

 
 
子どもが興味を持ったことをきっかけに、パパも夢中になって何種類もの漫画を揃えたり、キャラクターのフィギュアを集めたりして、家族みんなで楽しむようになりました。
 
 
トレーディングカードを集めるのが好きな子どもと一緒に探しに行ったり、買うために並んだり、パパも一緒になって楽しんでいました。
 
 

◆③否定的なイライラ対応ではなく、明るく対応するようになった

 
 
遊びに行った子どもの帰りが遅かったときは、「何時だと思ってるんだ!(怒)」ではなく、「おかえり!心配したよ〜」と笑顔で明るく迎えるようになりました。
 
 
子どもが癇癪を起こしたときは、「またかよ」とイライラして私に押し付けるのではなく、「ここは任せて」と子どもに話しかけ「そういえば、あれ面白かったよね」と子どもが好きな漫画の話題を明るく話して、5分くらいで落ち着かせてしまうようにもなりました。
 
 
イライラしてしかめっ面の怒りんぼパパを卒業できたら、子育て以外にもオマケの変化が出ました。
 
 
以前から買い物や料理などの家事はやってくれていましたが、さらにトイレ掃除やお風呂掃除もやってくれるようになりました。
 
 
家族と一緒に出かけるのが当たり前、一人で出かけるのはあまりしなかったのですが、一人でサウナ、サイクリング、コロナ禍で中止していたジム通いも再開しました。
 
 
パパ向けの子育てセミナーに誘ったらすんなり参加して、参加しているパパさんたちともっと話せたらよかった、と前向きに捉えていました。
 
 
 
 
だんだん子どもが大きくなり、思春期になると親との関係はただでさえ難しくなってきます。
 
 
困りごとが多い子どもだとなおさら関係が悪化してしまいがちです。
 
 
そんなとき、しかめっ面パパではなく笑顔のパパがいてくれれば、子どもは反抗する必要もなく、荒れる必要もなくなります。
 
 
ママが変われば、子どもも変わり、パパも変わります。
 
 
すると、みんなイライラしなくていい好循環になっていきます。
 
 
大きくなって自立していく子どもとは、接する時間も子どもから求められることも減り、付き合い方も変わります。
 
 
成長した子どもたちともずっと良い関係でいられて、いざという時には頼って相談してもらえる、子どもをサポートできるパパを未来に見られるように、私も1日1日を過ごしていきたいです。
 
 
 
 
親子が仲良く過ごせる未来が掴めるポイントをお伝えしています!

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執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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