対応が難しい発達障害・思春期女子が素直に喜ぶ本当の褒め方とは?

 

褒める育児がいいと言われていても、思春期の女の子は対応が難しくなりますよね。反抗的な態度も増えて褒める気持ちになりづらいもの。ですが、本当は褒められたいと思っている複雑なお年ごろです。娘さんが喜ぶ褒め方をお伝えします。
 

【目次】

1.対応が難しい思春期女子に一般的な褒めは通用しない
2.発達障害の思春期の女の子が抱える自己肯定感の低さ
3.思春期の女の子が本当に喜ぶ褒め方

 
 

1.対応が難しい思春期女子に一般的な褒めは通用しない

 
 
発達障害の女の子が思春期を迎えるころになると、急にツンデレが激しくなってとまどうことってありませんか?
 
 
ほんの少し前までは、まだまだ甘えん坊が強かったのに、急に「わたしは1人でなんでもできます」みたいな風を吹かします。
 
 
親の方が心の準備ができていなくて、「アレ?もしかして思春期?反抗期?」と対応の難しさを感じますよね。
 
 
私の娘のことをお話します。
 
 
小学校6年生、繊細なタイプで友達の言葉に傷つきやすく、集団が苦手なタイプです。
 
 
5年生頃から、話しかけてもスマホを見たままで返事をしなくなったり部屋にこもる時間が増えてきました。
 
 
1人でお留守番ができるようになってくるので、軽く誘ったお買い物にも「行かなーい」と言われるように。
 
 
 
 
以前は「行くー!お菓子買ってくれるの?」と喜んでついてきたのに。
 
 
そんな変化に伴って、褒め言葉にも嫌悪感を示すようになってきました。
 
 
「よくできているじゃない!」と学校から持ち帰った図工の作品を褒めても、
 
 
「ぜんぜん良くないよ!変だよ」と否定したり、「その服可愛いね」と言っても「別に!」と 逆にイライラを返してくるんです。
 
 
親としては、また何か学校であったのかなと気になります。
 
 
褒めて自信をつけてもらいたいと思っても、思春期の娘が相手では素直に受け取ってくれなくなりました。
 
 
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2.発達障害の思春期の女の子が抱える自己肯定感の低さ

 
 
繊細で集団生活のストレスを抱えている女の子は、自信をつけて不安を取り除いてあげることが大切です。
 
 
というのは、「できない」「わからない」という自己否定の感情を抱えてるからです。
 
 
実は女の子は困り事が気づかれにくいことがあります。
 
 
真面目で我慢強いところから集団で困り事が目立つことが少なく、本人が頑張って集団に合わせようとするからです。
 
 
 
 
そのため、すごくストレスを抱えているのに、嫌だとも言わず学校へ行って無理をしたりします。
 
 
本当は低学年からストレスを抱えているのに頑張り続けて、高学年になってからパッタリと学校に行けなくなる子は女の子に多いのです。
 
 
そうとわかったら、お家でお母さんが自信をつける声掛けをしていきましょう。
 
 
思春期の女の子が褒めるより喜ぶとっておきの対応があるのです。
 
 
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3.思春期の女の子が本当に喜ぶ褒め方

 
 
では、思春期向けの本当の褒め方とは、一体、どんなやり方なのでしょう。
 
 
それは、褒めるというより「認める」「OKをする」ことです。
 
 
「認める」というのは、子どもの行動や意見、存在などを肯定して、受け入れることを指します。
 
 
具体的には子どものやっていることを実況中継で言葉にしていきます。
 
 
「ご飯、食べ終わったんだね」
 
 
「お風呂、入るんだね」
 
 
「出かける準備をしたんだね」
 
 
こんな風に、見たままの行動を伝えるだけでも、肯定していることになるのです。
 
 
これなら思春期の子でも反発することはないです。
 
 
あまり何度も言うとわざとらしくなるので、様子を見ながら声をかけてくださいね。
 
 
そして「OKを出す」というのは、娘さんの意見に「同意をする」ということです。
 
 
「お母さんもそう思うよ」
 
 
「それで合ってるよ」
 
 
と娘さんの意見に同意をします。
 
 
 
 
自分の行動や考え方が「お母さんも一緒だよ」と言ってもらえれば、安心できます。
 
 
そして、お母さんが認めてくれると自信がつきます。
 
 
こんな風にして、褒め方も思春期対応へチェンジしていきましょう。
 
 
「できたね」「すごいね」なんて言葉は、もう思春期の女の子には届きません。
 
 
お母さんも子育てをどんどんレベルアップして、お子さんを一生褒められるようなスーパーお母さんに変わっていきましょうね。
 
 
 
 
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執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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