宿題をする時間になるといつも投げやりな態度で「勉強めんどくさい」と言うわが子についイライラしていませんか?子どもの言葉の裏に隠された本当の気持ちがわかると上手く対応できるようになりますよ。
【目次】
1.「めんどくさい」が口癖になっている子ども
遊びやゲームなど、自分がやりたい事をやるときはものすごく張り切っているのに、苦手な事となると途端に「めんどくさい」を連発する子どもに困っていませんか?
こんな子どもの言葉に反応してつい怒ってしまうと、更にやる気がなくなり親子バトルがヒートアップ。
そんな悪循環に陥ることがありますね。
子どもの投げやりな態度や無気力な言葉の原因が、発達の特性だとしたらどうでしょう?
なぜいつも「めんどくさい」というひと言で、行動を拒否してしまうのか。
その理由がわかれば、子どもの感情に巻き込まれずに子どものやる気を引きだすサポートができるようになります。
2.「勉強めんどくさい」にこめられた子どもの感情
そもそも、子どもは自分の気持ちを上手く言葉で表現することができません。
特に、発達障害グレーゾーンの子どもたちは感情のコントロールが難しく、自分の気持ちを表現するのが苦手という特徴があります。
自分がなぜイライラしているのか、子ども自身もわからないで困っていることがほとんどです。
たとえば、勉強の場面では、
・今はまだ遊んでいたい
・今日の勉強は難しそうだ
・一人でやりたくない
・頑張ってもどうせできない
・間違うと怒られる
などといった、様々な感情を「勉強めんどくさい」というひと言で表現してしまいます。
また、発達障害グレーゾーンの子どもたちは、自己肯定感が低いという特徴もあるので、本能的に強がった態度や暴言で自分を守ろうとする傾向もあります。
つまり、ネガティブな感情をすべて「めんどくさい」のひと言で片付けてしまうのは、
✓感情のコントロールが苦手
✓言葉の表現が未熟
✓自己肯定感が低い
といった発達の特性によるものなのです。
3.「勉強めんどくさい」への対応4ステップ
では、どう対応すればいいのか?4ステップでお伝えしますね。
◆ステップ1:言葉の裏に隠された本音をキャッチ!
「勉強めんどくさい」という言葉の裏に隠された子どもの本当の気持ちを理解してあげます。
そのためには、普段から子どもの様子を観察することが大切です。
学力に遅れがなく、やる気の問題であれば「今は嫌だ」というメッセージだと受け取れます。
勉強に遅れがちで、一生懸命やっても成果が出ない子なら「一人ではできない」というメッセージかもしれません。
◆ステップ2:子どもの本音を確認
子どもの真意が理解できたら、子どもの本音を確認するために正しい言い方に訂正して質問してみます。
「今はまだやりたくないってこと?」
「一人ではこの問題がわからない?」
ここでもまた「めんどくさい」という返事が返ってくるかもしれませんが、反論しないようなら「YES」という意味だと受けとめます。
◆ステップ3:次の行動を提案
「何時からなら始められそう?」
「おかあさんと一緒にやる?」
というように、次の行動を提案します。
この時、「ご飯の前にする?それともあとにする?」というように、どちらを選んでも「やる」という選択肢を与えてあげると答えやすくなります。
◆ステップ4:行動を褒める
「めんどくさい!」と悪態をついたことには一切触れず、
・自分の行動を選択できたこと
・行動を始めたこと
をしっかり褒めます。
大袈裟に褒める必要はありません。
「勉強始めたんだね」「自分で決めた通りにやってるね」と、おかあさんが良い行動にきづいているというメッセージを送ってあげてください。
この4ステップをくりかえしていくうちに、「勉強めんどくさい!」という投げやりな言葉や態度はなくなっていきます。
なぜなら、子どもたちは大好きなおかあさんに注目してもらうこと、そして褒めてもらうことが大好きだからです!
ぜひ試してみてくださいね!
脳に届く声かけで子どもを伸ばす方法が知りたい方はこちら!
執筆者:草なぎりみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)