不登校で無気力な小学生の家での過ごし方が変わる!好奇心が育つおうち対応

 

小学生の「不登校・無気力」。何とかしたいと考えている親御さんへ、今から始めるおうち対応をお伝えします。不登校小学生のお家での過ごし方が変われば、自分から動き出す力を育てることができます!
 

【目次】

 

1.不登校で無気力な小学生がゲームばかりで動かない!

 
 
不登校で無気力、ゲームばかりの小学生…親としてはとても心配ですよね。
 
 
不登校で無気力な子どもが自分から動き出すためには、自信の回復好奇心が欠かせません。
 
 
不登校になると勉強が遅れる、同年代の子と話す機会が減る、体を動かす機会が減る。
 
 
ほかにも一日中ゲームや動画視聴ばかりで無気力な様子に不安とイライラ。
 
 
これらは、実際にわが家の娘が不登校になったときの様子です。
 
 
 
 
不登校になると、目に見えて体力が落ちていきました。
 
 
毎朝20分歩いて登校していた子が、家から出なくなってしまったのです。
 
 
外出に誘うと「歩くのが嫌だから行かない」と言われることもよくありました。
 
 
座ってゲームをしているときも姿勢を保てずソファにもたれていたり。
 
 
好奇心旺盛で「なんで?どうして?」とすべてを知りたがっていた娘の姿は、見られなくなってしまいました。
 
 
不登校の小学生が無気力になるのはどうしてなのでしょう。
 
 
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2.不登校になると無気力になるのはなぜ?

 
 
不登校の原因で最も多い「無気力」ですが、ある日突然無気力になるわけではありません。
 
 
無気力になる原因があり、頑張れなくなった結果が「不登校」です。
 
 
じっとしていることが苦手、文字を覚えることが苦手、指示を聞いて動くことが苦手など、原因は一人ひとり違います。
 
 
元々の脳の特性が理由で注意されたり、努力が足りないと言われると自信をなくし、やる気を奪われてしまうことがあります。
 
 
疲れて無気力な心を癒し、エネルギーが溜まってようやく外に目が向き始めます。
 
 
 
 
没頭していたゲームの世界から少し目がそれた時、楽しいことが目に入ると新しいことを始めるきっかけになります。
 
 

3.「脳のしくみ」を利用して不登校の無気力から脱却する!

 
 
脳のしくみを利用すれば、学校以外の環境でも、子どもをどんどん発達させることができます。
 
 
脳は新しいことに直面すると「どうしよう?」と考えます。
 
 
そしてどうしたらいいか「わかった!」ときに楽しさを感じ、脳が成長します。
 
 
 
 
脳が成長する環境と言っても、特別な場所を用意する必要はありません。
 
 
お家の中でも子どもが「わかった!」という経験を積むことができれば、脳を発達させることができます。
 
 
「できた!」経験=成功体験が増えれば子どもの中に自信が育ち、次のステップに進む力になっていくのです。
 
 
そうは言っても新しい学びを常に用意するのは大変ですし、誘ってもやってくれないのが不登校の無気力な小学生の難しいところ。
 
 
せっかく楽しいことを見つけても、すぐに飽きてしまうという子も多いですよね。
 
 
次項では、簡単に動いてくれない、不登校・無気力な子にも有効な方法お伝えします。
 
 
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4.不登校で無気力な小学生の家での過ごし方が変わる!おうち対応

 
 
実は何か行動するときは、やり始めに一番エネルギーが必要になります。
 
 
動きにくくなっているエンジンに「やってみようかな?」という気持ちを生むのが好奇心
 
 
そして実際に動き出すためのエネルギーがお母さんからの褒めやご褒美。
 
 
さらに「またやってみよう」と思うためには、成功体験で自信を育てることが大切です。
 
 

◆①行動習慣をつける「やることリスト」

 
 
何が必要かわかっても、好奇心とご褒美を常に考え続けるのは簡単ではありません。
 
 
子どもは何をするか自分で決め、自分のタイミングで行動し、それを肯定してもらえることで、納得して動けるようになります。
 
 
 
 
そこで私が利用したのが「やることリスト」です。
 
 
まずは家の中で行動のバリエーションを増やし自信を育てることが、新しい挑戦への近道にもなります。
 
 
やることリストとは、”やること”を5つほど紙に書きだし、できたらシールを貼って必ず褒めます。
 
 
そして1週間ごとに集計してポイントをゲットするしくみです。
 
 
実は以前もこのリストで苦手なことをやらせようと取り組んだことがあります。
 
 
その時はご褒美につられてやり始めたのですが、すぐに飽きてしまいました。
 
 
なぜなら、お風呂や歯磨きなど、本人は嫌いだけど親がどうしてもやってほしいことをやらせていたためです。
 
 
そこでリスト作りから誘い、自分で内容を決めてもらうことにしました。
 
 
できあがったリストには、
 
 
いつもできていること(起きる)
 
やりたいと思っていたこと(家族揃って朝ごはん)
 
できたらうれしいこと(お菓子作り)
 
 
が盛り込まれています。
 
 
飽きっぽい特性は変わらないので、ひとつのことを続けることにこだわらず、飽きたと思えば次の楽しいことに変更します。
 
 
大事なのはこのリストを使って子どもの成功体験を積み上げていくことです。
 
 

◆②「好奇心」で動き出す力を引き出す

 
 
「やってみたい!」と思わせるには、不登校の小学生の、不安を超える好奇心が必要となります。
 
 
 
 
普段は動き始めるまでに時間がかかってしまう無気力な子たちですが、好きなことが絡んでくると動きが早かったりしますよね。
 
 
「やることリスト」をすると褒められるだけでなくポイントもゲットできるようなしくみになっています。
 
 
我が家では1ポイント=10円にしていました。
 
 
お菓子を買おうか?工作の材料を買おうか?それともポイントを貯めてゲームを買おうか?
 
 
はじめてのおこづかい帳に書き込みながら頭をひねっていました。
 
 
調子よく買い物に出かけることもあれば、外出できずに気持ちが逆戻りしてしまうことも。
 
 
行きたい気持ちが不安に勝てば出かけます。
 
 
いかがでしたか?わたしたち親にできるのは、好奇心をくすぐるしかけを作ること。
 
 
そしてどんな結果になっても、できたことに肯定の声かけをし、その経験を成功体験で終わらせてあげてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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